中国北京にひとり旅。紫禁城と人ウォッチング。
旅した日:2005年頃
「ラストエンペラー」という映画が好きすぎて何年か前、北京に一人で旅した時の記事です。
ラストエンペラーは1987年公開のイタリア、中華人民共和国、イギリス合作による、清朝最後の皇帝で後に満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた歴史映画です。
メインキャストである溥儀の青年時以降の役は、香港生まれの中国系アメリカ人俳優のジョン・ローンが演じた作品で、ジョン・ローンが素敵すぎる!!
そして音楽は坂本龍一。しかも甘粕正彦役でスクリーンデビューまでしちゃってました。
何よりもロケ地である紫禁城の壮大さがすごくて、一度でいいからあの場所に行ってみたい!と思いひとり旅部。

ものすごく安い航空券+ホテル+送迎のツアーを申し込んでいたので、到着は深夜でした。
ホテルも中心地ではなくて、ちょっと外れた感じのところのなんとか酒店みたいなホテル。
夜着だけど、お腹が空いてコンビニないかなぁとホテルの外を徘徊。

本当にホテルの周りには何もない!!!
海外で(しかも寂れた街だし)女の一人歩きはさすがに危ないなぁ・・ということで、コンビニ探索は断念しておとなしくホテルへ・・。
とりあえずひもじさに耐えて就寝。1日目終了。

今回は4日間の予定で北京オンリーだったので、メイン観光の紫禁城は後回しにして、北京の街を色々と見て回りました。
とりあえず「北京の銀座」と呼ばれている王府井(ワンフーチン)に行ってみました。
あんまり銀座っぽい高級感はなかったけど、おっきなデパートや飲食店が立ち並んでいて道路は歩行者天国。
かなりの繁華街で観光客&地元民でごった返していました。看板とかイチイチ派手で中国っぽいなぁ。

デパートの中はこんな感じ。
中国お土産やお菓子類、衣類などがこんもりとディスプレイされていて、とにかく「量」に圧倒されます。
そして店員さんの数がやたらと多い!活気があって楽しくなってきます。

だいたいバックパックで旅行しているので、土産は買わない・・ということで、歩行者天国へ。

キンピカゴールドの着ぐるみのキャンペーンマンが掃除を手伝っていたり・・
まぁどうでもいいようなことが海外だと面白く感じちゃうのよね・・。

王府井小吃街にやってきました。
この通りは王府井のほぼ中央にあって、屋台街みたいな感じ。
食べ物とか、雑貨とか、怪しげな中古品とか売ってるところです。

なんかのサナギと蝉の抜け殻になる前の実が詰まったやつの串焼きが売っていたり・・・・
これ、本当に需要あるの?食べるんだよなぁ・・無理だなぁ・・・フォルムが。

サソリの串焼きが売ってたり・・・・
これは日本の中華屋さんでも見たことあるのでいけそう。
チャレンジしてみても良かったかも。

街はこんな感じで小さな出店が軒を連ねてる感じ。
みんな屋台で串焼きとかを買って、食べ歩きしてました。
ちょっと横浜あたりの中華街の雰囲気っぽい。

焼きトウモロコシ屋さんのお兄さん。
きっと恋をしてるんでしょう

絶対、恋してるわ。

頑張れよ!

通りはかなり人の出が多いのに、恋してる焼きトウモロコシ屋さんのように、超暇そうな店が多かった。繁盛店とそうじゃないお店の明暗が分かれてる感じ。

サンザシ飴屋さん。こちらも暇そう。
サンザシ飴は中国の伝統菓子だそうです。結構食べ歩きしてる人が多かったので、人気なのかも。

スマホに熱中してるプチジャイアンを発見。
のんびりな昼下がりって感じです。

三輪車の2人乗り。
あえて荷台に乗らないところがこだわり。

中国土産っぽい屋台も沢山。
値段は交渉次第。

新聞を読むおばちゃん。

新聞を読むお兄さん。

新聞を読むおっちゃん。

お土産物屋台で中国製のクラシックカメラ「海鴎(Seagull)」を発見!!
2眼レンズー!いいなぁ、欲しいなぁ。でもきっとジャンク品で動かないんだろうなぁ。

警備員さん?お巡りさん?休憩中

そしてわたしは中国のストリートで”日本”に出会ってしまったのです!!

ふじいさんのチャリー!

1元はだいたい18円~19円くらいなので、牛肉串焼きあたりは20円弱くらい。安いなぁ・・。

屋台で売っている臭豆腐(納豆菌などが生息する液に豆腐を一晩漬け込んで発酵させたもの)の臭いが刺激的すぎて、もはや***の臭いにしか思えなくて気分が悪くなってしまったので、小奇麗なデパートへ避難。
海外の人の納豆の臭いもきっとおんなじ感じなんだろうなぁ。
食文化ってすごいなぁと改めて思いました。

デパートの地下にはスーパーマーケットもあって、色々見て見ると面白かった~食材がデカい!土地も食材もスケールが違います。

結局、王府井の屋台では恋に悩むトウモロコシ屋さんで焼きトウモロコシをゲット。
日本の焼きモロコシとは違って水分が少ない感じ。全然美味しくない!!
うーん、これならだめもとでサソリに挑戦してみればよかった。

翌日は紫禁城へ!
最寄り駅まで地下鉄で行けるので、ホテルの最寄り駅の「西単駅」から「天安門西駅」へ向かいます。
1駅なのですぐです。
ちなみに昨日行った王府井も地下鉄駅があるので、アクセスは割と便利。

天安門西駅に到着。
紫禁城に行く前にまずは天安門と天安門広場に寄っていきます。

カーキ色の制服着た軍人さんが街のあちらこちらにいて、ちょっと物々しい雰囲気です。

写真撮影してたら、何撮ってるんじゃ!ボケー!(っていってるかどうかはわからんかったけど)怒られました。

天安門広場に入る際には、ボディチェックがあって、カバンの中身を調べられたりしました。
パスポート提示が必要って言われてたけど、「忘れちゃった!」と言ったらスルー出来ました。
軍人さんに「Are you KoreanGirl?」と聞かれたので、とりあえず「Yes!!」と嘘ついておきました(笑)
なんとなく。反論するのも面倒だし・・。
なんか感じ悪いな。

天安門ー!

行列に並んでノロノロと門をくぐります。
割り込む人がかなりいるので、ちゃんと並んでると門をくぐるのにものすごい時間かかる・・


裏側はこんな感じ。
夜はライトアップされるらしい。

とにかく軍人さんだらけ。
また怒られた嫌だなぁと思いつつ、懲りずに写真撮っちゃう。

紫禁城の午門です。紫禁城の南の入り口。
あーこの朱色!ラストエンペラー!と一人で盛り上がっちゃいます。

ここが紫禁城の入り口なので、入場料を払います。60元くらいだったかな?1000円ちょっとくらい。
遠目から見ると美しい朱色の門だけど、ところどころ劣化していました。

この午門に囲まれた広場では、官吏が午前4時に皇帝を遥拝することになっていたそうです。
ちょっと恐ろしいけど、百叩きの刑などの刑の執行も行われたとのこと。
「ラストエンペラー」で生母の死を知った溥儀が外に出ようとして陳凱歌の演じる門番に止められたり、溥儀に紫禁城から追放された宦官達が居たのもこの場所!!(すみません見た人にしかわからないですよね・・。)

一部工事中のところもありました。

大和殿、皇帝が即位の時に使ったといわれる、故宮で最も重要な建物も工事中・・。ものすごく残念です。
「ラスト・エンペラー」では、溥儀が即位の時に家臣たちが見渡す限り広場一面にいて一斉に額づいていました。
映画のラストでもこの大和殿の皇帝の椅子が出てくるので、見たかったなぁ。コオロギ。

一番見たかった大和殿が見られなかったので・・人を見ることに。

説明文を読むおっちゃん。

歩き疲れたご婦人。

自撮りする青年。
この時はまだ自撮り棒がブレイクしてなかったので。

ラストエンペラーで去っていく乳母を必死で追いかけるシーンのところ。
幼い溥儀が「アモ―!アモ―!」と叫びながら全速力でかけるシーンは涙モノです。

紫禁城、とにかく広い。
歩き疲れて、例の鹿をおもむろにポッケから取り出して撮影し始めたら、中国の方々が「なんだそれ?」「本物?」「珍しいな!」って感じでわしゃわしゃと周りを取り囲まれました。
好奇心旺盛(笑)このあたり、ちょっと関西ノリに近いかも(笑)

紫禁城=故宮博物館
南北の長さ961m、東西の幅753m、面積は 725,000m2もあり、世界最大の宮殿の遺構だそうです。

紫禁城は、午後5時に営業時間終了です。
でも噂によると、紫禁城は夜はかなりの心霊スポットらしくて、「故宮が夜間営業を行わないのは、怨恨がとにかく怖いから」という噂があるほどらしい・・。
本当かなぁ。

でも確かに暗殺や処刑も含め、この土地でたくさんの人たちが亡くなっているだろうから、そういうこともなくもないかも。

信じるか信じないかはあなた次第です!by Mr.都市伝説

どこを見ても赤&金ぴか。色々な建物内を見学できるので、観光客が全然いないところなんかもあって、ゆっくりのんびり見学できます。

可口可乐=コカ・コーラ
紫禁城はざーっと見終わったので、紫禁城の北側にある景山公園に行ってみることにしました。

高台にある公園なので、紫禁城を見渡すことが出来ます。
無数に並ぶ黄色の屋根瓦、もやった空。

海外の観光客も多かったけど、地元中国の方も多かったなー。
特に紫禁城を見渡せるポイントはすごい人ごみ。
だけど紫禁城の大きさを改めて実感できるので、紫禁城観光の前後には絶対行ったほうがいい場所!

紫禁城とは反対側の北側の風景はこんな感じ。赤色の壁で黄色の屋根瓦って中国っぽいなぁって思って、写真撮っちゃうなぁ。

景山公園から地下鉄の駅まで歩いて戻るの面倒くさいなぁ・・脚痛いしなぁ・・・ってことで、自転車タクシー(輪タク)で胡同(フートン)巡りをしながら地下鉄駅まで戻ることに。

胡同(フートン)は北京の旧城内を中心に点在する細い路地のことで、下町雰囲気の庶民的な住宅街を見てまわることができます。
紫禁城の周辺では輪タクで胡同ツアーみたいなのがたくさんいました。悪質なぼったくりみたいなのはいなかった感じ。
わたしは胡同適当にまわって、地下鉄の駅まで行って!って先に料金を交渉して乗せてもらいました。

輪タクのお兄さん、一応ガイド的な説明しながら一生懸命に話しかけてくれたんだけど、なんせ中国語しか話せなかったので、全然わからーーーん。
で、ここはなんかの湖だよ的な説明もしてくれてたはずなんだけど、よくわからんかった。

ウエディング写真撮影してました。この日は氷点下近い気温だったはずなので、花嫁さん寒そう。

そして更に寒そうな人発見!輪タクのお兄さんが「すうぃみんぐーすうぃみんぐぅー」って指差す方向見たら、寒中水泳してる人が。
湖に凍り張るほど寒さなのに、すごいなぁ。

ナイスファイトです。

胡同では生活感あふれる北京が見られます。
ある意味かなり面白い!
ただ細い路地はぐちゃぐちゃと入り組んでいて、袋小路になっているところや開発中みたいなところも沢山あるので、歩いてまわるのは結構大変かも。

あと、あまりにも生活感がありすぎて観光客ですけど・・みたいな感じで歩いているとものすごく浮いてしまいそう。
治安は悪くはない感じだけど、女性一人だったら輪タクでまわったほうが安全そうかなぁ

駄菓子屋さんと犬。

麻雀する紳士たち。かなり盛り上がってた。楽しそう。


さっきの寒中水泳したてやつか!?海パン1丁

三輪車

よくわからんけど、お寺みたいな感じかな?

民家です。こんな感じで割りとカラフルな配色のおうちが多かった。
入り口はこんな感じの門になっていて、門をくぐると中庭らしきスペース。
中庭を囲むように建物が建っているという造りが一般的なようです。たぶん門の中が一集落みたいになっているのかも。

胡同巡りを終えて大通りに戻ってきました。
紫禁城のような雄大な世界と、胡同のような小さな入り組んだ世界が隣あわせの北京は面白かったー。

そして中国は自転車社会やった・・・爆走チャリで締めくくり。
ラストエンペラー

北京に行ってみたい!と思ったきっかけの映画です。
ジョン・ローンが素敵すぎる。あと坂本龍一の演技が面白すぎる。ププ・・