九州長崎の孤島、池島炭鉱を見学してきました(1)
旅した日:2015年6月
池島炭鉱は、西彼杵半島の西沖合約7kmにある周囲約4kmの池島(長崎県長崎市、旧外海町)周辺の海底に広がる炭鉱で、九州最後の炭坑の島。
池島は現在進行形で廃墟化している・・とか、第二の軍艦島・・・とか言われているそうです。
今回は、長崎への一人旅部です。池島と軍艦島の炭鉱の島を巡る予定。
金曜日の仕事の後、夜発の便で神戸空港からスカイマークで長崎空港へ。空港に少し早く着いたので売店をぶらついていたら変な熊を発見。
神戸限定のマリンベア。
神戸在住なのに、神戸土産を出発前に買ってしまうという失態を犯しました・・。でも可愛くないですか?顔の中心が青い熊。
青い熊をバックパックに押し込んで、午後9時過ぎに長崎空港到着。翌日は池島炭鉱の見学ツアー参加のため、長崎駅前から6:30のバスに乗らなければいけなかったので、長崎駅前のホテルを利用しました。
クォーレ長崎駅前というホテルです。
バスターミナルに1分くらいで着ける便利な立地だったので寝坊しても安心です。
ホテルに到着したら即爆睡。6:30のバスに乗るために長崎駅前へ。
早朝なのでほとんど人がいませんでした・・・その代わりに鳩の大群に遭遇。
ラッシュが起こっていました。ちょっとおもろい。鳩。
池島へは大瀬戸港または神浦港からフェリーに乗らなければいけないのですが、そのフェリー乗り場までのアクセスが大変。
今回はバスを利用していったのですが、6:36 発 長崎駅前→桜の里ターミナル→NTT大瀬戸バス停→徒歩で大瀬戸港に到着(8:40)。
移動で2時間、フェリーの出航が10:15なので約1時間半の待ち。
公共の交通機関とフェリーがまったく連携していないので、結構しんどいです。
この辺ちゃんとしたらもっと観光のお客さんが増えそうだなぁと思いました。車だと長崎駅前から1時間半くらいで行けるみたい。
ホテル出発から約4時間後、無事にフェリーに乗船できました!
瀬戸港ターミナルで1時間半、周りにお店や観光スポットなんかは皆無なのでほんと暇だった・・・文庫本を持ってきて正解でした。
大瀬戸港のチケット売り場には池島ウォークマップが置いてありました。
池島は昭和45年のピーク時には戸数2019戸、人口7776人だったそうで、人口密度も結構すごかったらしい。
閉山後の現在は人口160人くらいで島内には子供が1人。猫が人口の倍近い300匹くらいいるらしい。
フェリーで30分。
池島が近づいてきました。生憎の雨模様。
池島港。もともとは池だったものを海と繋げて港にしたそうです。石炭船積み機トリンマーも蔦に覆われながらそのまま残っています。
今回は、「長崎さるく 池島炭鉱さるく」という池島炭鉱体験コースの見学ツアーを事前に予約していきました。
フェリーを降りると炭鉱マンガイドがお出迎えしてくれて、まずは池島開発総合センターへ。
炭鉱概要の説明ビデオを見てから、昼食タイムです。炭鉱弁当!800円です。要予約です。
昼食をささっと食べて、いよいよトロッコ電車で入坑!
トロッコ乗り場までみんなでぞろぞろと移動します。
なぜか池島には「ブイ」を再利用した個性的なオブジェが沢山ありました。
石炭を運んでいたトロッコでしょうか
トロッコ乗り場に到着。
このトロッコに載ってガタゴトガタゴト坑内へ入っていきます。
安全のため(?)ヘルメット&ヘッドライト&首には白タオルを装備。
後ろに背負っている黄色いリュックみたいなのには、ヘッドライトのバッテリーが入っています。
坑内はもわっとした湿気が・・。
炭鉱マンガイドさんが、炭鉱で働くので一番つらいのはこの湿気と暗闇だったとおっしゃっていました。
年季の入った電話。
メタンガス検出器など。
炭鉱内では爆発や火災が怖いので、出来る限り静電気や火花が出ないようなものを使用していたそうです。
ガイドさんの説明を聞きながら、坑道の奥へとずんずん進んでいきます。
坑道内にはパイプやらコードやらがカオスな感じでした。
坑道内にはいろいろな機械があって、一つ一つ説明を受けながら見学していきます。
この日は団体さんのツアーと一緒になり、たぶん50人くらいの見学者がいました。2つの班に分かれて見学。
穴を掘る機械だったと思います・・。
のろのろと列の最後にいたので、あまり説明聞けんかった・・・
穴を掘る途中で放置された場所。
掘り進めていくためには、ダイナマイトを仕込んで爆破して掘削を進めていくそうです。
この壁に60個くらいのダイナマイトを仕込んで「発破!」していたそう。
炭鉱マンガイドさんの話が面白く、おしゃべり上手なので飽きずに説明を聞けました。
九州弁がめちゃくちゃいいなぁと思いました。優しい感じがします。
最近、池島が色々なメディアで取り上げられるようになっていて、この炭鉱マンガイドさんはタモリさんとか仲間由紀恵さんとか、城之内早苗さんとか色々な芸能人の方をガイドしたそうです。
もしかしたらそのうちテレビで見かけることがあるかも!
炭鉱内ではあまり「安全」という言葉は使わないそうです。「保安」を使うんですって。
安全靴→保安靴、安全帽→保安帽みたいな感じで。
炭鉱の入り口。
かすかに外の光が・・・ちょっとホッとします。
炭鉱マンの方もそんな心境になったのかなぁ・・
池島炭鉱の閉山後は、インドネシアやベトナムの方々の研修地としてここ最近まで利用されていたそうです。
通常、炭鉱は閉山すると完全に封鎖をしてしまい中を見学することが出来ないそうなのですが、池島炭鉱は閉山後もこういった活用をされていたので、現在でも見学できるようになっているそうです。
ダイナマイト!!大き目の葉巻みたいな感じ。
もう使われることない機械たちが坑道内のそこかしこで息をひそめています。
約2時間ほどのツアーでしたが、炭鉱内の湿気と暗闇と足場の悪さでものすごく疲れました・・。
池島炭鉱は九州の炭鉱内では大規模な死亡事故がほとんどなかったそうですが、命を落としかねない厳しい環境の中で日本の近代化を支えてきた炭鉱マンを思うと頭が下がる思いでした。
死ぬかもしれない、高い湿度、暗闇、3交代制、たぶんもっといっぱい厳しい環境。
ちょっと嫌なことがあったくらいで愚痴は言わないようにしようと思いました。
閉山から13年。九州長崎の孤島、池島炭鉱を見学してきました(2)に続く・・・
池島さるく
池島には、日本の近代化を支えてきた石炭産業の現場を体験できる国内唯一の炭鉱施設があります。
日本最後の島の炭鉱“池島”でトロッコに乗車し元炭鉱マンガイドの案内で坑内を探検し、炭鉱機器の模擬操作体験など「池島炭鉱さるく」で楽しみませんか。
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