慈尊院は和歌山県伊都郡九度山町にある高野山真言宗の寺院で、山号は万年山、本尊は弥勒仏です。
この寺院は弘法大師空海の母が寺院に滞在したことから「女人高野」として知られ、子宝成就や安産祈願の寺として親しまれています。
慈尊院は、高野山開創に際して空海によって設立され、高野山への参詣者の要所として重要な役割を果たしてきました。
慈尊院の境内には、国の重要文化財である弥勒堂があり、鎌倉時代後期の宝形造の建築様式を持ち、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されています。
高野山町石道の始点に位置するこの寺院は、高野山へのアクセスポイントとしても知られています。
慈尊院は、広範な祈願活動で知られ、特に女性の参拝者にとっては、子宝、安産、育児、授乳、病気平癒などの祈願が行われる場所です。
また、乳房型の絵馬を奉納する習慣は日本で非常に珍しく、多くの女性が訪れることで有名です。
慈尊院の乳がんお守り
慈尊院は、和歌山県伊都郡九度山町にある寺院で、「女人高野」とも呼ばれ、女性の信仰を集める歴史を持っています。
特に、安産、子宝、婦人病の平癒(特に乳がん)のご利益があるとされ、乳がん患者に対する祈願やお守りが提供されていることで知られています。
乳がんに特化した「乳がん平癒」のお守りが全国から求められており、そのピンク色のお守りは乳がん撲滅の象徴ともされています。
慈尊院では乳がん平癒の祈願を行っており、諸祈願料は原則として三千円で、事前に予約をして訪れる必要があるとされています。
寺院の授与所では毎日午前8時から17時まで乳がん平癒のお守りを授与しており、住職が相談に応じているので、訪れた際にはご相談しながらお守りを受け取ることができます。