山寺~閑さや 腰にしみ入る 坂と雪~2017東北旅行記【8日目】【完】
旅した日:2018年1月3日
年末年始東北周遊旅の8日目です。
最終日!千秋楽!
寒い雪国を旅すること1週間ちょっと・・・
寒いのが超苦手なわたしももはや雪と友達さ!状態です。どっかのキャプテンの翼くん状態
雪降ってないともはや物足りない気持ちになったりして(笑)
なんだかとっても気に入ってしまったふじやさんをチェックアウトして、かみのやま温泉駅に向かう前に、羽州の名城、上山城に立ち寄ってみました。
上山はどうやら沢庵和尚さんに所縁がある模様。
江戸時代の京都大徳寺の高僧沢庵禅師が、紫衣事件(※気になる方は調べて!)で流罪になって流された先がここ上山だったそうです。
ものすごく激しく雪が降ってきちゃいましたが、こちらは上山城の本丸跡に鎮座する月岡神社さん。
縁結びの神社だそうです!
ひゃっほーい。
安産祈願の神社としても有名だそうです。
月岡神社を後にして駅方面へ歩いていこうかなーと思いきや、武家屋敷が4軒あるそうなので行ってみる事に(笑)
4軒っていうのが、なんか妙にわたしの面白ツボに入ってしまったのです。
軒数教えてくれなるなんて親切やなぁと(笑)
ツボとか言ってしまいましたが、この4軒の武家屋敷、200年以上前に建てられたものだといわれているそうで、かなり重要なものらしい。
4軒の武家屋敷(森本家、三輪家、山田家、旧曽我部家)が当時の武家住居の様子を伝えています。
今現在も子孫の方たちが居住しているそうですが、随時見学が可能のようです。
だーれもいません。
しんしんしんって音が聞こえてきそうなくらい静か。
上山藩校「明新館」の跡地。
碑と壁だけがありました。
あとは空き地(たぶん、雪が積もっていてよくわからん)
湯町の薬師如来さん。
参道横には足湯がありました。
足湯に浸かりながら地元のおじいちゃんが二人井戸端会議をしていました。
味がある温泉旅館。
かみのやま温泉にはいくつかの共同浴場があります。
こちら下大湯共同浴場。
かみのやま温泉の共同浴場の中で最も歴史のある共同浴場です。
6つくらい共同浴場があるみたいなので、浴場めぐりも楽しそう。
上山市は斉藤茂吉さんの出身地なんですねぇ。
上山の歴史が味のあるイラストともに紹介されてていい感じ。
最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも
なんとなく可愛らしい消火栓。
雪に埋もれてちょこんと寒そう。
中湯共同浴場。看板に味がありますね。
蔦の侵食具合も萌えます。
たぶんもう人が住んでいない家屋だと思うけど、「十八歳未満の方、入店お断り」の掛札が。
なんやろうと思って調べてみたら、このあたり、上山遊郭→赤線という流れがあるみたい。
もしかしたらその名残なのかもしれないな。
1時間半ほどかみのやま温泉街をぶらぶらして、やっと駅に到着。
かみのやま温泉は日本クアオルト。くあおるとぉ?なんやねーん、それ。
「クアオルト」とは、ドイツ語で「健康保養地・療養地」の意味で、自然環境や温泉・食などの特性を生かしてみんなで健康になろうぜってことらしい。
干し柿が欲しい。
ほしがきがほしい。
そして山形に来たからには、ここに来てみたかった!な山寺。
閑さや岩にしみ入蝉の声って松尾芭蕉が詠んだ現場の山寺。
蝉の声を考察できる季節でないのが残念です。
駅前のメインストリートに位置する山寺ホテル。
山寺を背負ってなんか貫禄ある。
山寺駅から山寺の山門までは少し歩きます。
立会川にかかる宝珠橋。
橋の向こう側の大きな岩は対面石と呼ばれているそう。
そして山寺の登山口に到着。
ものすごく吹雪いてきました・・・。
山寺は1000段を超えるの階段があるらしんですが、登り切れるかどうか俄かに不安になってきます。
レッツスタート。
足元がめちゃくちゃ悪いのでゆっくり転ばないように気を付けながら階段を一段一段階段を上っていきます。
山寺の守り神である日枝神社さん
悪縁を切るといわれる山寺・・・そして良縁の御利益がある日枝神社では、月に一度の月祭りに合わせ、悪縁切り・良縁結びのお祓いを行っているそうです。
おみくじの宝石箱やぁー。
水みくじはもはや機能していない模様(笑)
日枝神社から5分くらい歩いたあたりで山門に到着。
ここで参拝料を納めます。長靴の貸し出しもしていました。
鎌倉時代の建立といわれる山門は、開山堂などへの登山口で、大仏殿のある奥之院までの石段は800段を超えるということで、改めて気合を入れて!
山門をちょっと上がったところにある姥堂。
この堂の本尊は奪衣婆。ここから下は地獄、ここから上が極楽という浄土口なんだそうです。
奪衣婆怖かったので少し多めにお賽銭を入れてしまいました。
山寺では、一つ一つの石段を登ることによって、欲望や汚れを消滅させ、明るく正しい人間になろうという意味もあるそうです。
去年はいろいろいろいろいろ・・と色々なことがあったので、ほんと明るく正しい人間になりたい。と切に思います。
吹雪の中、もくもくと階段を上り続け、あぁ腰が痛いなぁと見上げると幽玄な景色が眼前に。
ここはほんとにすごいところだなって思いました。
お地蔵さま方も雪に埋もれて厳しい冬をひっそりと耐えていました。
足元がかなりつるつるで滑るので、ゆっくりしか進めません。
そして無理な態勢で階段を上るので腰が痛い!
腰が痛い・・・少し登っては上を見上げて、あぁすごいなぁと立ち止まって、またおもむろに登っていく・・・そんな繰り返し。
せみ塚。
この場所が芭蕉翁が句の着想を得た場所ではないかと言われている場所です。
せみの声がやかましいにもかかわらず芭蕉が「閑さや」とおいたのは、この「閑さ」が蝉の鳴きしきる現実の世界とは別の次元の「閑さ」だからだったのではないか?とNHKのテレビか何かで言っていました。
心の閑さってことかな?
せみ塚のちょっと先にある弥陀洞。
岩壁には刻まれた岩塔婆や卒塔婆が沢山。なんとなく不気味ではないけれど現世離れしているような雰囲気。
「死後の魂は山寺に還る」 というこの地方独特の庶民信仰があったらしいです。
そして一番急こう配な階段の仁王門。ほんとに傾斜角度が急すぎて・・・
転げ落ちる人が続出・・・(しかも下りがかなりの危険度)
阿弥陀如来を本尊とする金乗院。
マニ車みたいな役目の大き目のお数珠がありました。
そして山寺にまさかのポスト!!郵便屋さんめっちゃ大変やん(笑)
もう少しで奥之院。
ひたすらに高みを目指すとか言うとかっこいいけど、足元の覚束なさと雪がバシバシ顔に当たる痛みと腰の痛みと寒さに耐えて、ほんと意識は内面に向かわざるを得ない状況でした(笑)
そして奥之院に到着。
この地方では人が死ぬと、その遺骨の一部、歯骨(はこつ)を取っておいて一周忌前に山寺の奥の院へ 納骨して供養してもらう風習があるそうです。
なんとなく達成感。
見上げても雪、見下ろしても雪
だけどなんだかここは雰囲気が別格やなと思いました。
パワースポットとかそういう感じでもなくて、なんかすごいなぁと。
絶対、夏にもう一度来てみたい。
夜の飛行機で仙台空港から神戸へ戻らないといけないので、ぼちぼち帰路へ。
山形の名物なにか食べたいなーということで、山形駅で芋煮&おそばという山形名物を合体させた芋煮そばが食べられるという佐藤屋さんへ。
芋煮そばは、商標登録されているので、佐藤屋さんでしか食べることが出来ない山形名物なんだそうです。山形駅から歩いて行けるお店なのでおすすめ。
お芋が柔らかくておいしかったです。あったまる!そして蕨の一本漬けもおいしかった。
山形から仙台へはバスで。山形~仙台のバス便、びっくりするくらいのタイムテーブルで沢山ありました。
10分~15分くらいに1本くらいはあったと思います。
しかも利用する人がめちゃくちゃ多かったので、かなりの生活路線になっているだろうな。
仙台、めっちゃ都会。感覚的に神戸より都会な感じがしました。
伊達政宗の像見たいなーと思ったけど、駅から結構遠いらしく今回は断念しました。
仙台に来たからにはずんだシェイクを飲まねばと思っていたので、駅でお店を見つけたときはテンションあがりました。(マツコデラックスの番組でマツコさんが絶賛していたので)
ずんだシェイク、かなりずっしりきた(笑)かなり後味重め。おなか重くなる。
山寺で唯一引いたおみくじ。
新しい愛をいまこそ告げあって生きていこうよ
東北周遊記おわり