京都府北部の宮津湾に位置する「天橋立」は、松島、宮島と並び日本三景の一つに数えられています。幅約20~170メートル、全長約3.6キロメートルに及ぶ砂州には、約5000本の松が茂り、何千年もの時間をかけて自然が形成した神秘的な地形です。天橋立を満喫する方法としては、展望所からの景色を楽しむだけでなく、砂州を歩いたり、自転車や船で移動したり、海水浴場で泳いだりすることも人気です(徒歩での渡りは片道約50分、自転車なら約20分かかります)。
天橋立は、その美しさから日本百選にも多数選ばれており、日本の名松百選、名水百選、道百選、白砂青松百選、渚百選、美しい日本の歴史的風土百選、歴史公園百選、地質百選に名を連ねています。
京都/天橋立を端から端まで大満喫
日本三景でもある京都府・天橋立を訪れたのは10月末のこと。
名古屋に住んでいる私は深夜バスで京都へ向かい、京都駅からさらに高速バスで天橋立へ。
バスは約2時間の少し長旅ですが、バスはお手洗いもついているゆったりしたバス。
途中休憩で立ち寄った道の駅ではご当地のお買い物が出来て、道中がすでに楽しい時間でした。
天橋立の全貌は「天橋立ビューランド」と「天橋立傘松公園」の2箇所からみることができ、この2箇所は天橋立を挟んだ対岸にあります。
まずは天橋立駅近くにある智恩寺へ。「三人よれば文殊の知恵」でしられる知恵の仏様が祀られているお寺で、学業成就を願う人がたくさん訪れるそう。
境内にいた猫がとっても可愛くて、観光地ながら静かな空間でした。
旅の安全をお願いして、天橋立ビューランドへ。リフトでぐんぐん登っていくとだんだんと天橋立の全体が見えてきて大興奮。
頂上には小さな遊園地のような場所があり、小さな子が楽しそうに遊んでいました。かの有名な股のぞき台をひとしきり楽しんだあと、かわらけ投げに挑戦。
くぐれば願いが叶うと言われていますが、なかなか難しかったです。
帰りはモノレールで下山をして、今度は船に乗って対岸へ。
かもめの餌を購入して動き出した船のデッキから大きく投げると、かもめが船を追いかけてきてキャッチ。
ほんの短い時間ですが大満喫しました。
対岸では自転車を借りて天橋立傘松公園へ。どうやらこちらが股のぞき発祥の地だそうです。
ケーブルカーにのって約4分、頂上からの景色は対岸と印象が違うのでお時間のある方は両方訪れてみるのがおすすめです。
天橋立ビューランドよりは少しこじんまりした施設ですが、景色は抜群、お食事ができる場所もありました。
さらにバスで登っていくと西国二十八番札所の成相山成相寺があるそうで、そちらに向かっている方も多かったです。
リフトに乗って下山、近くにある元伊勢籠神社にお邪魔しました。
伊勢神宮の天照大神がこの京都から伊勢に移されたとか。
雰囲気が伊勢神宮にそっくりで、小さいながらも厳かな雰囲気が漂っていました。
帰りは天橋立の松林をレンタサイクルで移動。対岸までは約20分の距離。
太くて歴史を感じる立派な松が並んでいて、松の隙間からは海が見えます。
景色をじっくり楽しみたくて、自転車をとめては少し歩いてみたりとのんびり楽しみました。
さっき上から見ていた景色の中にいるんだなと、少し不思議な気持ちになったり。
天橋立を楽しんだ中で、このサイクリングをした時間が一番記憶に残っています。
行きは船、帰りはレンタサイクルのようにセットになったチケットも販売されていたので、往復で両方満喫できるのが充実していて良かったです。
自転車を返却して最後に廻旋橋を見学。時間になると船を通すために橋が回るんです。
橋が回って出来た隙間を船が通っていくのですが、絶対にぶつからないと分かっていてもドキドキしてしまいました。なかなか珍しい光景なので、天橋立を訪れた際は廻旋橋まで見て端から端まで楽しむのがオススメです。