北陸における日蓮宗の本山です。
1294(永仁2)年、日蓮聖人の弟子日像聖人が師命により妙法を京都に広めようと、佐渡から都上がりの途中、船中で能登石動山天平座主の満蔵法印(日乗聖人)を教化改宗し、一寺を建立したのが妙成寺の始めです。
重要文化財の十棟は、加賀藩前田家初代から五代にわたって造営されたもので、特に三代利常は生母寿福院の菩堤(ぼだい)所として本堂、祖師堂、五重塔等を造立しました。前田家御用大工の坂上又三郎が親子三代にわたって腕前を披露し、桃山時代の雄渾華麗な面を遺憾なく発揮しているといわれています。
妙成寺の水行
妙成寺の水行は、元日、1月2日に行われ、新年の恒例行事ともなっています。
荒行は、日蓮宗大本山法華経寺で修行してきた修法師たちが、下帯姿で「水行肝文(すいぎょうかんもん)」を唱え、気合い鋭く冷水を頭から被り、新年の多幸を願います。
妙成寺の五重塔
重要文化財 昭和25年8月29日指定
棟札によれば、大工は「越前北庄住坂上越後守嘉紹」であり、建仁寺流の越前坂上一門の手になったことが知られ、坂上嘉紹は山上善右衛門の父の坂上右近ではないかと考えられている。
元和元年(1615)に加賀藩3代藩主前田利常の命によって着工し、同4年(1618)に完成した。
相輪を含めた総高34.18メートル。
石川県羽咋市滝谷町ヨ-1
のと里山海道柳田ICから車で10分
JR羽咋駅から「北鉄能登バス富来・高浜方面行き」乗車→約20分→妙成寺口バス亭で下車し、徒歩約10分
大人(高校生)500円、 小・中学生300円