雨の宮古墳群は、眉丈山(標高188メートル)の山頂を中心に、4世紀の中頃から5世紀の初めにかけて造られた36基の古墳から成っています。
最も高い場所にある通称「雷ヶ峰」に位置する1号墳は、墳丘の長さが64メートルの前方後方墳で、県内最大規模を誇っています。
墳丘は2段に築かれており、斜面は葺石(ふきいし)に覆われています。
2号墳は、1号墳の北東に向き合って立地している墳丘の長さが約65メートルの前方後円墳です。
1号墳と同じ構造をしています。
これら2つの古墳に埋葬されている人物は、古墳の規模や副葬品の内容などから考えて、いずれも能登全体に支配権を持つ権力者であったと推測されます。
石川県鹿島郡中能登町西馬場
JR能登部駅から徒歩約60分