【福島・相馬】相馬中村神社の見どころ|天之御中主神・馬の彫刻・こけら葺の屋根

相馬中村神社とは

相馬家代々の氏神として崇敬されてきた相馬中村神社は、相馬三妙見社の一つ。祭神は天地開闢の神・天之御中主神。相馬地方の総鎮守として、中村城郭内西側の小高い丘に鎮座します。

見どころ

・本殿・幣殿・拝殿は寛永20年(1643)建立(18代藩主・相馬義胤)
・欅をふんだんに用いた権現造。相馬地方を代表する古建築で国の重要文化財に指定
・拝殿正面の蟇股に、相馬家ゆかりを象徴する「馬」の彫刻
・創建当初は本殿木部全体が漆塗り。内部に漆や彩色が残り当時の装飾美を伝える

由緒と遷座の歴史

・承平年間(931〜937):平将門が下総国猿島郡に妙見社を創建
・のちに師常公が下総の相馬郡に社殿を造営
・元亨3年(1323):六世孫・相馬重胤公が鎌倉から奥州行方郡へ移るに際し、妙見祠を大田へ遷座
・正慶元年(1332):小高築城に伴い遷座
・慶長16年(1611):相馬利胤公の中村城移転に合わせ、中村城内(現在地)へ遷座

社殿の意匠(国の重要文化財)

・構成:本殿・幣殿・拝殿(権現造)/材:欅
・見所:拝殿正面の蟇股に馬の彫刻
・意匠:現在は白木風の外観だが、創建当初は本殿全体を漆塗り

保存と修理

・約20年ごとに保存修理を実施(これまでに10回)
・平成29年(2017)からの大修理で屋根を創建当時のこけら葺に復原

基本情報・アクセス

福島県相馬市中村北町140
JR常磐線「相馬」駅から徒歩約15分