北アルプスを背景にひろがる黒部川扇状地。
その田園風景の中に、下山芸術の森があります。
その施設の中心にあるのが、大正15年に建設されたレンガ造りの発電所美術館。
取り壊される予定だった水力発電所を美術館として再生したユニークな建物内は、タービンや導水管がそのままの形で残された空間が広がり、国内外の現代アート作品を中心に展覧会が開催されています。
この美術館は、扇状地特有の低落差の河岸段丘(通称ハバ)を利用した小型水力発電所でした。
美術館入口横の長い階段で“ハバ”を登ると、扇状地を一望できる展望塔や喫茶室、作家が滞在しながら作品と向き合えるアトリエがあります。
自然と調和し、長い歳月を経た歴史建造物として、国の登録有形文化財に指定されています。
富山県下新川郡入善町下山364-1