富山 大人の遊び33toyamatabiを巡る旅①
旅した日:2017年8月下旬
富山の観光関係のプレスツアーのお声がけを頂き、富山県に5年ぶりに行ってまいりました!
5年前の旅では金太郎温泉に宿泊して、金沢観光をするルートで行ったのであまり富山観光的なものができなかったんですが、今回は富山県の東部を巡るディープなツアーということでワクワク。
“大人の知的好奇心を満たす旅”がテーマの体験型観光プログラム「大人の遊び、33 の富山旅。」~Beautiful Life 絶景スペシャルのハンドブックが発行されるそうで、発行前にハンドブックに掲載されている絶景ロケーションを巡ります。
ハンドブックもWEBもとってもおしゃれで写真がめっちゃきれい。
意識高い系の(そんなのあるか知らんけど)雑誌の見開きグラビアみたいな雰囲気です。
今回は1泊2日のスケジュールだったんですが、関西から富山って結構遠い・・・
大阪から金沢までサンダーバードで約3時間弱、金沢からホテルのある魚津まで1時間ちょい。
当日朝出発はさすがに厳しそうだったので、前日に富山入りすることになりました。
大阪からサンダーバードに乗った瞬間に爆睡して、気づいたら金沢に到着。
暗くなってきたころに魚津に到着しました。
5年前に金太郎温泉に来た時も、この魚津駅で下車したんだけど、なんか駅が綺麗&近代的になっているような・・
今回お世話になる「マンテンホテル」さん。
「行ってよかった!朝食のおいしいホテルランキング」というトリップアドバイザーのランキングで2016年度6位になったホテルだそう。
ちなみに1位はホテルピエナ神戸。家から近いから今度行ってみよう。
1階のフロント前に「美味しい水」のコーナーがありました。
駅前にも同じような水を飲めるところがあったので、富山はとにかく「水推し」なんだなぁという印象。
ホテルの客室、すごい綺麗だった!大浴場もあるホテルなので、快適に過ごせます。
夜鳴き蕎麦サービスなんかもあって、大浴場+夜鳴き蕎麦=ドーミーインを思い出した。
夜ご飯を食べる前のお散歩。富山湾の方まで歩いてみました。
富山駅から湾まではゆっくり歩いて15分~20分くらい。
途中結構暗いのでちょっと怖かった。(変質者とかお化けが怖いんじゃなくて、転ぶのが怖い)
私は知らなかったんだけど、富山湾って蜃気楼で有名なんだって!
蜃気楼って砂漠にしかでないと思っていたので、ちょっと興味深いなー。
4月~5月が蜃気楼日和みたい。
綺麗な月が出ていました。
この日はしばし、富山湾と月をみて黄昏、明日のツアーに備えて早めに就寝しました。
翌日、ツアー主催者の方と「魚津埋没林博物館」で待ち合わせをして、東京からの参加者のみなさんと合流。
埋没林博物館は「埋没林」と「蜃気楼」、富山湾の二つの不思議に出会える博物館だそうです。
埋没林とは、文字どおり“埋もれた林”だそうです。
そのままやーんっていう突っ込みはしなかった(笑)
この魚津の津埋没林は、約2,000年前に片貝川の氾濫によって流れ出た土砂がスギの原生林を埋めてこんな感じになったらしい。
水槽に入っているこの根っこ、2000年前のものだなんてちょっと信じがたいけど、腐らず残っているなんてすごい。
水中保存しているのは、埋没している状態と同じ環境に置いて保存状態をよくするためらしいです。
富山は海が近いけど、真水の地下水が豊富な地域だそうで、これらの根っこたちも地下水で保存されているそう。
薄暗い展示館の中、水に沈んだ木の根っこ、すごく幻想的で、わたしはエヴァンゲリオンの綾波レイの水槽を思い出した。
オタク度高くて申し訳ないけど、エヴァ好きの人にならきっとわかってもらえるはず!
乾燥展示の根っこは直接触れることが出来ます。
2000年前の根っこー!って思いながら触ってみたけど、いろんな人に触られてるので、めっちゃつるつるになっとった(笑)
展示館を出て、さらに埋没林のついて教えてもらいました。
魚津埋没林は、特別天然記念物の指定を受けているそうです。
わたしは、あの水槽の中に入っている木の根っこが特別天然記念物なのねって思ったけど、実は敷地内の地面が特別天然記念物なんだって!
地中から発見された樹根ではなくて、2000年前の森林跡が保存された地面が特別天然記念物に指定されているんだそう。
見ることはできないけど・・ってやつです。
ちょっと前に、三重県の海軍所跡が世界遺産に登録されたけど、埋まってるから誰も見ることが出来ない!って話題になってた。
この埋没林もそっち系ですね(笑)
蜃気楼のコーナーもあったので、見学。
蜃気楼って結構見られる場所、多いんだなー。
大阪湾でも見られるんや!
埋没林と蜃気楼にやたら詳しくなりました(笑)
ランチは富山湾鮨を頂きました。
駅前の柿の木割り飲食街にある「太助鮨」さん。
「富山湾鮨」っていうのは、単に富山の鮨っていうことじゃなくて、ちゃんとした決まりがあるそうです。
その決まりをクリアしないと「富山湾鮨」を名乗ってはいけないんだそう。
1セット10貫で、値段は2000円~3500円の間で、ネタのすべてが富山湾のもの、シャリも富山の米、富山らしい汁物をつける
という条件があるんだそう。
このシステム、めっちゃいいな!って思った。
確かにお寿司屋さんって価格的に若干の不安要素があるし(時価とか見ると怯える)
地のものが食べたいなーって思って注文してみたら、全然違う国で獲れたものっていうケースもあってがっかりしちゃう・・とか。
そういう悲しい旅人がこのシステムによって救われるんですよ!なかなか画期的!他の地域でも同じような感じでやればいいのに。
太助鮨のお店の方。
めっちゃ明るくて気さくな感じでした。
女性一人でも入りやすい&過ごしやすいお店だと思います!魚津に来たら是非に。
ランチの後は、片貝川の上流へ。
川の水がめちゃくちゃ美しすぎて感動した。川の水の色、青いんだもん、こんなの見たことないよ!
BEAUTIFUL LIFE 絶景SPECIAL
巨木を巡る洞杉トレッキング
市内から車で30分くらいで洞杉群を見学できる片貝川上流のエリアに到着。
駐車場からは歩きで、往復5キロくらい、だいたい約2時間の行程です。
まずは片貝川上流、南又谷の河原にある「蛇石」を見学します。
龍石祠は片貝川水系の農業と電力事業の守り神をお祭りしているそうです。
ひっそりとした中にこじんまりとある雰囲気、好きだなぁ。派手じゃないけどなんかいい。
まるで石に大蛇か龍が巻き付いているように見える「蛇石」
干ばつの時にはこの石を打ちたたけば必ず雷雨を伴うと信じられています。
ガイドさんが叩いてしまったので、もしかしたらこの後雨が降るんじゃいかってちょっと心配になった(笑)
蛇石から洞杉まで、あと1.3Km。
洞杉っていうのは、天然生のスギの古木・巨木のことで、「洞」名前の由来は、幹の内部が空洞になっているものが多いからなんだそうです。
トトロでメイちゃんがトトロん家に通じる穴に落ちた大木を思い浮かべてもらったらいいかも。
洞杉の多くは、巨大な石を抱え込むような形で生息しているのが特徴だそうです。
杉って真直ぐに生えているイメージがあるけど、こんなにも造形的にそこにある杉、形にも圧倒されるし、存在感にも圧倒されてしまいます。
でもただ純粋に美しい生き物だなぁって思った。
ほんとにトトロが住んでいそうな洞があって、中を覗いてみたい衝動。
普通の杉の葉っぱはざらざらしていますが、この地域の葉っぱはつるつる。
雪が積もりにくいようになっているんだって。
さらに奥へ奥へと。
細くて急な山道を登っていきます。トレッキングっぽくなってきたぞ(笑)
みんなで一列に並んで歩くのってなんか遠足っぽくていい(笑)一人旅では見ることが出来ない光景なので。
巨石を抱え込むような形で生息している天然の杉。
このあたりは巨木群と呼ばれていて、このような大きな杉の木が群生しています。
樹齢は古いもので一千年といわれ、日本で3番目の大きさを誇る巨木も含まれるそうです。木漏れ日が差して神々しく見える・・。
「樹齢何年」という言葉を聞くと、人生80年と計算して、樹齢1000年÷人生80年=12.5人分という稚拙なことしか想像できない自分がちょっと情けない。
このあたりは熊が住んでいるそうです。その熊が引っかいた木の幹を発見。
木の膠をなめるとちょっとラリってしまうらしいよー。ってガイドさんの言葉を聞いて、ラリった熊を想像したらちょっと面白かった(笑)
魚津市の産業建設部の方が乗ってきたこの軽自動車。
色味がポップでかわいいなーって思っていたら、来年公開される映画の中で実際に使われた車なんだそう!
(株)陸道運輸っていうのも架空の会社名で、映画の中の会社だそうです。そのまま使い続けているらしい(笑)
2018年公開の「羊の木」
魚津市でロケが行われたそうです!映画の中では「魚深市」ってなってるんだって!
これは是非見なければ!
魚津と聞いて、蜃気楼でもなく、埋没林でもなく、ホタルイカでもなく、日本酒でもなく、お米でもなく・・・
一番に思い浮かんだのがここ!!
あ、ちなみに、蜃気楼・埋没林・ホタルイカは「魚津の三大奇観」と呼ばれているそうですよー。
わたしがめっちゃ気になっていたところ・・・それは
東山円筒分水槽。
なんだよ、それって言われてしまいそうですが(笑)
私のお気に入りサイトの一つであり、そのサイトの管理人さんへのリスペクトが止まらない「円筒分水ドット・コム」というサイトがありまして、その管理人さんが「日本で一番美しい円筒分水」と評しているのが、この東山円筒分水槽なんです!!!
サイトではしばしば目にしていたこの分水槽、自分の目で見ることが出来て大感激。
日本では昔から、農業用水を巡る争いが絶えなかったそうで、その争いに終止符を打つべく考えられたのがこの「円筒分水」
円筒の中心に水を導き、360度全方向へ均一に流れ落ちる水を、仕切りの配置や、出口の数などで分けることで公平に水を分配できるシステムです。
そういった歴史的な背景や、効率的なシステムよりもむしろ、このフォルムに心惹かれすぎる。
田んぼのど真ん中に突如現れる不思議な形状の物体、流れ落ち続ける大量の水、流れ落ちる・・・流れ落ちる・・・・なが・・
円筒分水槽っていいものですよ~!
近づくと細かな水しぶきを感じて気持ちがいいです。
水の圧力で空気が震えている感じがわかる。
テンションが上がりまくったところで1日目の観光ツアーは終了しました(笑)
円筒分水、魚津に来たら見る価値ありですよ!
お世話になったホテル
魚津駅より徒歩1分!朝食バイキング、大浴場・露天風呂・サウナ付の超コスパホテルです!朝食は「なつかしの惣菜・北陸の味」をテーマにした選べる和定食・洋定食。