渋御殿湯宿泊ブログ
日本一周でお世話になった渋御殿湯さんの宿泊ブログです♡
天下の霊湯 渋御殿湯
日本一周41日目の宿は天下の霊湯 渋御殿湯さん。北八ヶ岳 天狗岳の西山麓・奥蓼科温泉郷にある秘湯宿です。八ヶ岳山麓1880mの山道の一番上にある奥蓼科温泉で一番の高所温泉宿。こんな山奥の温泉を守って頂いてありがとう!
登山口のすぐ側にある宿で、わたしが泊まった日はお客さんの99%は登山客でした。大浴場や食堂でお話したほとんどのお客さんに登山しないのになんでこの宿?って言われてもうた(笑)
宿の雰囲気は湯治宿と山小屋を足して割ったような?雰囲気でした。ご家族で経営されているお宿のようです。御夫婦+息子さん?お父さんは寡黙な雰囲気でしたが、息子さんはフランクな雰囲気で夕食時に気さくに話しかけてくれる感じ。
館内は結構年季が入っていて廊下のあちこちに年代物っぽい動物たちの剥製が飾られていました。全体的に湯治宿っぽい情緒漂う飾らない雰囲気、くつろげました。
ちんまり可愛いお部屋
お部屋は川が眺められる角部屋。窓を開けると真夏でもめちゃくちゃ涼しい~!そして夜は冷えるので窓を閉めないで寝ると風引いちゃいそう(ちゃんと毛布も用意されてた)お部屋のサイズや座布団、寝具の感じがなんだか可愛くないですか?
西の湯
大浴場は男女各2つずつあります。体を洗ったり洗髪できる大浴場と浸かるだけの大浴場の2箇所。新館に西の湯、本館に東の湯がありますが、東は宿泊者専用。日帰り利用は石鹸を使える西のみです。
西の湯には洗い場+小さめの源泉浴槽+大きな沸かし湯浴槽があります。源泉浴槽は1人~2人くらい用のサイズで冷たい硫黄源泉がかけ流されています。青みがかった白濁泉は27度。いきなり入るとひゃっこいので沸かし湯で身体を温めてからイン!じゅわ~っと冷鉱泉が肌に染み込む感じ、夏の冷鉱泉最高泉!源泉浴槽は、湯の華がこれでもかって!浴槽の壁もしっとりたくさんついていて、底には泥みたいに溜まってる。
沸かし湯の浴槽には湯が冷めぬように木の蓋がしてあるので、自分でボディ分だけ蓋をずらして入ってました(一人だったので…)
源泉名は渋御殿湯源泉、泉質は単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)
東の湯
宿泊者用の東の湯。東の湯…男女入れ替え制にしてほしい…なぜならば男性用の浴場には足元からポコポコと湧く温泉浴槽があるんだよぉ~! 温泉旅していると結構こういう男湯いいなぁ・・・っていうシチュエーションに出会う機会があるんですが、ほんまに羨ましいっ!
足元ぽこぽこ温泉に入れないのは残念でしたが、女湯を全力で満喫したので悔いはない(笑)
加温源泉、つめたぁい御殿湯、ちょいぬる長寿湯のトリプルループがバミューダ海峡のようにわたしを虜にする…木造浴室の雰囲気も素敵で夜3回、朝2回もリピートしてしまったよ…。何回も入ると酸性のお湯なので肌が結構ダメージ受けてる感じ、さらに目に入るとめちゃくちゃ痛いので、浴槽で顔に湯をかけるのはタブー。
東の湯には浴槽が3つあります。一番奥にある渋御殿湯は一番温度の低い浴槽で27度、飲泉もできるお湯です。
手前にあるのは渋長寿湯。こちらは御殿湯よりもすこし温かい湯で31度なので入りやすいちょうどよいぬる湯。
女湯の渋長寿湯は男湯からの引き湯のため足元自噴ではなく、湯船も狭いし、湯量も少ない?浴槽に対しての水位が…。御殿湯に比べると白濁味が少なくて透明感があります。
湯に浸かり見上げると木造の年月を感じる天井。湯もいいけど全体的な浴場のこういう雰囲気が好きだなぁぁぁ。
夕食
夕食は食堂で宿泊客みんなで頂きます。お隣の登山グループのお客さんとわいわい話しながら楽しく夕食タイム。シンプルなメニューでイイ感じ。
山菜を中心に鯉のあらいやイワナの塩焼き、天ぷらなど。
豪華さはないが、私にとっては十分なご馳走!ビール飲みながら食べるにはちょうどよい量でありがたい。
信玄の時代から続く秘湯!究極の交互浴と健康的な食事…1週間くらい滞在したら体と心の毒なくなりそうないい湯治宿でした!ただ肌のダメージだけが…次回は「渋・辰野館」にも泊まってみたいな。長野なら関西から車でなんとか来れる!
渋御殿湯さん、1泊2食付で12100円でした♡
御射鹿池
渋御殿湯をチェックアウトして山を下っていく道できらきら水面の美しい池を発見。近くの駐車場に車を停めて池の淵を散策しましたがとても良い雰囲気。さわさわと微風が水面を揺らしていましたが、風がなかったらリフレクションでもっと美しいのかも!
日本を代表する画家、東山魁夷氏の有名な作品《緑響く》のモチーフにもなったことでも知られているそうです。(←あとからSNSのフォロワーさんに教えてもらった)