三島池は周囲約780m、面積3万9000平方メートル、今から700年ほど前に、農業用水池として造られた楕円形の池です。
三島神社との関係が深く、昔から鳥獣や魚貝類が保護されてきました。
日常の水位50cm前後で、水質は清冷。
多くの生物が生息し、さまざまな水鳥や野鳥が飛来します。
昭和32年(1957)マガモの自然繁殖を確認しています。
近くの大東中学の生徒による 2年間の観察の結果、昭和34年(1959)に「マガモ自然繁殖の南限地」として、県の天然記念物に指定されました。
桜の名所でもあり、4月になれば、水面に影を落とす伊吹山と桜の美しい調和が見られます。
三島池の怖い伝説って・・?
三島池にはちょっと怖くて不思議な伝説が残っています。
それゆえに心霊スポットなんてこともささやかれております・・・怖っ
この三島池には、佐々木秀義の乳母、比夜叉御前の人柱伝説が残っています。
平安時代の末期、佐々木秀義がこの地の領主をしていた時、付近が大旱魃に見舞われました。
その際にこの三島池の水も無くなってしまったとか。
祈祷師によると「人柱を立てれば水は枯れることはない」というお告げを受けます。
このお告げを人づてに聞いた比夜叉御前はその日の夜、機をもったまま人知れず池に身を投げ、自ら人柱となりました。
池のほとりに三島神社があるのですが、真夜中に神社の階段の前で三島池の方を振り返ると、池の水面に女の霊が見えるとか見えないとか・・・。
階段を上るにつれ、この女の霊は近づいてくるとも言われています。
三島池
滋賀県米原市池下
近江長岡駅から湖国バスで10分