鹿児島県指宿市にある唐船峡（とうせんきょう）は、年間約20万人もの来訪者が訪れる、県内でも屈指の人気観光スポットです。
周囲を豊かな自然に囲まれた渓谷に位置し、真夏でも比較的涼しく過ごせることから、暑い季節の避暑地としても親しまれています。

唐船峡の大きな特徴が、「平成の名水百選」にも選定された清冽な湧水です。
この冷水を利用して提供されるそうめん流しは名物として知られ、冷たく引き締まった麺の食感と、澄んだ水の口当たりが多くの人を惹きつけています。

食事メニューの中でも特に人気が高いのが、そうめん・おにぎり・マスの塩焼き・鯉こく・鯉のあらいがセットになったA定食です。
地元食材を活かした内容で、そうめん流しとあわせて鹿児島らしい味覚を一度に楽しめる点が評価されています。

食事は、ビアホールのような半屋外の木造小屋で提供されており、開放感のある空間が特徴です。
店内には、そうめんが流れる水槽付きのテーブル席が並び、自然の空気を感じながら食事を楽しめます。
マスの塩焼きなどの定番料理に加え、冬季には温かい料理が提供されるなど、季節に応じた対応がなされています。

また、予約不要で当日訪問でもそうめん流しを利用できる点も、観光客にとって利用しやすいポイント。
ドライブや観光の途中に立ち寄りやすく、家族連れからカップル、グループまで幅広い層に支持されています。