旅した日:2023年4月
三重県の湯の山温泉へ温泉旅へ。
湯の山温泉は、奈良時代に開湯し約1300年の歴史を持つ名湯です。
どこかの和尚さんが薬師如来のお告げにより発見されたと伝えられ、傷ついた鹿が傷を癒したという伝説から別名「鹿の湯」とも言われています。
泉質は、アルカリ性ラジウム泉で胃腸病、神経痛、外傷に効果的、また美肌の特効薬ということもあり美人の湯として女性に人気がある温泉なんだそうです。
そんな湯の山温泉の温泉旅館に宿泊してのんびりと周辺をお散歩してきました!
御在所ロープウエイ
湯の山温泉のメジャーな観光スポットのロープウェイ。湯の山温泉街からも歩いて行けます。
1212mの御在所岳にかかる日本最大級の規模のロープウェイで、乗ってみるとわかるのですがめちゃめちゃ高いところまで連れて行かれます。
恐怖を覚えるくらいの高さでロープウェイ好きやけど膝が震えました・・
全長2161m、約12分の空中散歩。
ゴンドラの窓からは温泉街が。
山の中腹にはごつごつした巨石があったり、通称?「白い東京タワー」と呼ばれているらしい白鉄塔「6号支柱」があったりと見どころ満載。
この白い東京タワーは高さ61m、ロープウェイの鉄塔としては日本一の高さを誇ります。建設当時は、なんと世界一だったのだとか。
また伊勢平野、伊勢湾、知多半島が一望できまさに絶景!
料金は往復で大人2,450円、小人1,220円とちょとお高めですが乗ってみる価値ありよりのありですよ。
駐車料金も1000円ほどかかるので、湯の山温泉に宿泊される方は宿の駐車場を利用させていただくのがよさそう。
片道だけロープウェイ、帰りは歩いて下山する方も多いとか。その逆も。
遭難や滑落事故もある山らしいので山に詳しくない方や体力に自信がない方は無理せず往復ロープウェイをおすすめします。
ロープウェイ湯の山温泉駅の周辺にはモンベルのお店や、売店もあります。
湯の山名物の「大石焼」焼き立ての柔らかい堅焼きお煎餅。
本来はめちゃくちゃ堅いんですが、焼き立てはふにゃっとしていて柔らかい食感、ここだけでしか食べることが出来ないご当地グルメなのでぜひ!
湯の山大黒天
御在所ロープウエイから温泉街に向かう細い道を下って行くと老舗旅館三慶園があり、その先をさらに進むと湯の山大黒天がいらっしゃいます。
「蛙石の大黒天」というそうで、なんとも、にこやかな笑顔の大黒さまです。こちらまで笑顔になってしまうある意味パワースポット。
昭和28年、この地に旅館の建設を進めていたところ大黒様の化身が現れて、「蛙石の近くに霊石があるので大黒天を彫り込み祀りなさい。」との御告げがあったそうです。
大黒様のお社の隣には大きな蛙石もありました。
ちなみに、老舗旅館三慶園さんは日帰り入浴も受け付けてくださっているようです。
恋結び「折鶴伝説」三嶽寺
僧兵たちの集う山岳宗教(最澄が広めた天台宗)の拠点だった三嶽寺。
今では折鶴伝説の恋結びの社寺として復活しました。
折り鶴を奉納すると、恋愛が成就するらしい!
境内には、西国三十三所の写し霊場「観音山遊歩道」があり、33体の観音石仏像が立っています。
狭い谷間の場所にあるので駐車場はなく、周辺は駐停車禁止なので、車は宿やロープウェイ駅の駐車場に駐め歩いて行きましょう。
昭和レトロを感じる温泉街
三重県菰野町湯の山温泉はシリーズ第3作『男はつらいよ フーテンの寅』の舞台となった温泉街です。
映画の中で俳優渥美清さん扮する寅さんが湯の山温泉の旅館の番頭として活躍しています。
日本一の鉄塔を持つ御在所ロープウエイや大石公園近くの大石橋が撮影の舞台となりました。そんな寅さんのロケ地、かつてはめっちゃ寅さん推しだったことがうかがえる「寅さん記念館」は、寅さんの上から張り紙がされて、湯の山記念館になっていました・・・ちょっと切ない・・
ショーウィンドウには寅さんのポスターや法被が飾ってありましたので、寅さんファンは見に行ってみてください。
私も湯の山温泉からお家に帰った後に初めて寅さんの映画見てみたんですが、意外と面白くてハマってしまいました(笑)第3作で登場する当時の湯の山温泉はとても活気があって、人も沢山いて賑やかな雰囲気でした。今はだいぶさみしい感じになっている温泉街ですが、こんな黄金期もあったのだなぁと思いを馳せ・・・。
廃墟が目立つ
湯の山温泉は山ありめっちゃ水がきれいな川がありよい環境、癒されるなぁと思いきや、街を歩いていてつい目が行ってしまうのは湯の山温泉の廃墟ホテル群。
熱海や別府のように全国的に名の知られた温泉地ではありません。
そのぶん町が歓楽街化されておらず、ゆっくりと温泉を楽しめる落ち着いた雰囲気の温泉街です。昭和の全盛期には年間100万人が訪れたともいわれています。ちょうど寅さんの映画の頃でしょうか。
今は大型ホテルが廃墟化していたり裏路地の小さな宿も廃墟化して崩れている姿が・・・心霊スポットなんて言われちゃたりもしているみたい。
大石公園
湯の山温泉の温泉街をぬって流れる三滝川の渓流沿いに広がる自然公園。
シンボルである「湯の山の大石」は推定800tという花崗岩(御影石・みかげいし)の巨岩。
元禄年間、大石内蔵助は参勤交代の際に湯の山温泉に逗留、自らの名と同じ石とあって大変に好んだという伝承があります。
湯の山温泉名物「大石焼」という方焼きせんべいも蔵助さんの名前から取られたんだそう!
道の駅菰野
湯の山温泉街からは少し離れますが、国道477号にある道の駅です。ちょっと小さめの道の駅なので、うかうかしていると通り過ぎてしまうのでご注意。(1回通り過ぎてしまって戻りました)
外観は地味なんですが、内容はかなり濃いです。
地域の素敵な商品がいっぱい売っていて、道の駅グランプリのお土産部門、関西 中国・四国ブロックで1位に選ばれたこともあるんだそう。
陶器の器がものすごく安く買えますよ!100円~コスパ良すぎやろ…っていう器が沢山あって家の皿を全部捨ててここで揃えたいなぁと思ったくらいです(笑
なかなか出会えない、茶香炉がお手頃価格で売っていたので購入!
松太郎ジャーキー、ポークジャーキーがめちゃうまでした。
アクアイグニス
辻口博啓のスイーツと石窯パン・奥田政行のイタリアン2店舗・笠原将弘の和食・源泉100%掛け流しの温泉・宿泊棟・離れ宿・苺ハウス・ギャラリーなど、もうここで全部完結しちゃう湯の山温泉リゾート。
園内はお洒落で映える、料理もお洒落で映えるので、女子旅やデートにおすすめです。
湯の山温泉の旅館のチェックイン前にちょこっと寄って、ケーキを食べただけなんですが、今度はここに宿泊して一日中のんびり映える旅してみてもステキだなと思いました。1人じゃなく誰かと来てみたいです。