明賀屋本館 宿泊ブログ
日本一周8日目にお世話になったのは塩原温泉 明賀屋本館は混浴川岸露天風呂が有名な温泉旅館です。お部屋は川沿いのお部屋。この日は平日にも関わらず6組ほどのお客さんが宿泊されていました。年齢層は高めな感じで落ち着いた雰囲気です。
2つの源泉!内湯『やすらぎの湯』
チェックイン後に早速お風呂へ。浴場は男女別の内湯がひとつずつ、混浴の川岸露天風呂、女性専用の川岸露天風呂があります。まずは体を洗うために内湯へ。
明賀屋本館さんの源泉は2つ。東日本大震災の時にできたと思われる地割れから温泉が湧き出したそうです。
湧き出した温泉は52度、湧出量は毎分135リットルの単純泉。
男女別の大浴場それぞれ2つある浴槽の片方の浴槽にお湯を引いています。(少し黒っぽい墨湯)この震災のお陰でこちらでは2色のにごり湯が楽しめるようになったんだそうです。
湯治場の雰囲気むんむんの鄙びた雰囲気の内湯、こういう歴史刻んでますっ!みたいな浴場好きやわぁ・・・。浴槽の縁や床が析出物で凸凹していて味わい深い。足の裏ででこぼこを感じつつ湯へ。手前の黒っぽい湯が震災で湧き出たお湯。温度は熱め体の芯がじんわりと温まる明賀屋源泉の単純泉・52度、PH6.8。
奥の緑っぽい湯がもともと明賀屋本館にあったナトリウム塩化物泉の湯。湯面には膜のような結晶が浮かんでいます。源泉温度は55.8度ですが加水しているのかな?こちらはぬるめの温度で長湯しやすいお湯です。加水はあるものの明賀屋の温泉は2本とも自然湧出で、全ての浴槽が源泉かけ流しです。
湯に浸かりながら窓を見上げると、漂い終末感。自然の力強さを感じながら森閑とした湯に浸かるしあわせ。川沿いの露天風呂が有名なお宿ですが、内湯もなかなかに良い感じ!なによりも2つの泉質が異なる湯につかれるのがイイ!
川岸露天風呂(女性専用)
内湯で体もバッチリ洗ったので、川岸露天風呂へ。明賀屋の川岸露天風呂は自然に見守られながら、今も枯れることなく湧き続け三百年。渡り廊下や階段はところどころ傷んでいますが、それがまた秘湯感を盛り上げてくれる。ワクワクが止まらないぜ。
明賀屋専用と書かれた扉をくぐると急な階段。川岸露天風呂へ向かう階段は88段。なかなかに急勾配な階段で気をつけながら下らないと転げ落ちてしまいそうや。
まるでRPGゲームのような通路をそろりそろりと…
左手に見える木造の建物は昔の自炊棟。当時は下別荘と呼ばれていたそうです。和洋風な建物で当時としてはハイカラだったのかもしれません。
以前は農家の方が農閑期に2~3週間、米や味噌を持参して自炊しながら湯治をしていたそうです。
階段が88段なのは、農家=米=分解すると八十八=88段になったのでは?とのこと。
青森県の某湯治宿も88段の階段があるそうな。
手前が男性の更衣室へ続く階段。女性の更衣室は奥の方にあります。通り過ぎる時、混浴露天に人がいるかどうか確認できる感じ(雰囲気と気配の第6感をフル稼働させる)どうやら男性が2人ほど入浴されているようなので、大人しく女性用の川岸風呂へ。
女性専用の川岸露天風呂!混浴のお風呂へは木の扉を開けると行くことができます。本当に川が目の前にあって川で優雅に泳ぐお魚や、岩で休む鳥、木々のざわめき、川の流れる音などなど…五感を刺激されてものすごく覚醒した!
浴槽は2槽式になっていて手前は源泉が注ぎ込まれているため熱めの湯、奥はぬるめの湯。
外気温はちょっと涼しめ。熱い湯に浸かっては出て浸かっては出てを繰り返すのが最高すぎた。涼しい風が火照った体をやさしぃく冷ましてくれる。全身で風を浴びて無になる…ストレスゼロ、心の無重力状態。個人的には湯に浸かっているときよりもクールダウンタイムの時が一番好きやなぁと。もちろん湯に入る瞬間の『あぁ・・・』って声でちゃうときも最高やけど(笑)
源泉付近はやっぱり熱いのだ!浴槽から溢れた湯は川へ流れていく、まさに源泉かけ流し。すばらすぃ湯。宿泊客は結構多いはずなのに終始独泉できたのはやっぱりあの階段のせいなのか。ご高齢の方にはちょっときつい階段だもんなぁ…
意外な?部屋食の夕食
食事は部屋食でもなく大広間でもなく、宿泊しているのとは別の客室で部屋食。珍しいパターンだけどテレビ見ながら一人で気兼ねなく食事できるし、食べ終わったらささっと自室に戻れて片付けの間、気を使わなくていいし、かなりいいシステムかも!
給仕してくだったお母さんたちがめちゃくちゃ明るくてフレンドリーな雰囲気で楽しかった!アットホームな雰囲気いいです、好き。
川岸露天風呂(混浴)
混浴の川岸露天風呂、朝の7:00~8:00は女性専用時間になります。朝食が7:30、8:00からなんですが、川岸露天風呂を思う存分楽しみたい場合は朝ご飯は8:00にすべし。
女性専用の露天は浴槽がひとつだけだったけど、混浴の方は沢山ある!お湯は同じなんだけど、温度がそれぞれの浴槽で微妙に違う気がするのは源泉の湯量なんかで調整しているのかな??
扉の向こうは女性専用の露天風呂。女性はこの扉から混浴露天へ入場します。混浴タイムだとなかなか勇気がいる(笑)
不夜城のロケ地
チェックアウトした後に気づいたんですが、このお風呂って私の好きな映画『不夜城』で金城武と山本未來が入ってたお風呂!そうだ!そう言えばそうだった…この宿に来たいなぁって思ったのがかれこれ5年前くらいで、そのきっかけが映画だったんだけど、今やすっかり忘れてた。記憶力あかんやん(笑)
不夜城、めちゃくちゃ切なくて美しい映画なので推しです。日本一周終わったらまた見てみようっと。泣いちゃうかも。
【キャスト】
金城武、山本未来、椎名桔平
干瓢サラダがうまい朝食
朝ご飯も夕食と同じ別の客室での部屋食。干瓢のサラダが美味しかった!意外と柔らかくて歯ざわりがいいんだね。寿司の巻物でしか出会ったことがなった、というか干瓢って何??野菜?うーん謎。ちなみに栃木県は干瓢の生産量が日本一なんだって。ほぉ。
ちなみにwifiはフロント付近でしか利用ができません。スマホの電波も辛うじてあるかないかみたいな状態で、なかなかの秘湯っぷりです。
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OUT::10:00