万座温泉 湯の花旅館

万座温泉 湯の花旅館 投宿ブログ

日本一周5泊目でお世話になったのは万座温泉 湯の花旅館さん。周辺にプリンスホテルなどの大型宿も多い温泉ですが、湯の花旅館さんは湯治の趣を残す宿。

到着早々に駐車場のすぐそばに母熊＋子熊2匹が出現するというサプライズ。

宿のご主人が慣れた様子で大声で熊たちを山に返しててこの人プロや…と関心しちゃった。ご主人の話によると最近はプリンスの方でよく出現してたんだけど、餌を食べ尽くしてこっちに移動してきたんじゃないかと。

チェックイン後に湯畑まで散歩しようかなと思ってたけど、ご主人にあのへんも出る可能性あるから今日はやめておいたほうがいいとのこと。子熊を連れてる母熊は特に注意が必要なんだって。

こちらのご主人はお話好きで世話好きでめっちゃ感じの良い方でした。
フロントには沢山の色紙や写真があって、人気のお宿なんだなぁと。湯だけじゃなくご主人の人柄も魅力ポイントなのかも。
ご主人はテレビに30回以上出演しているんだって！すごい！

湯の花旅館さんは湯治宿なので、自炊スペースがあります。

お部屋は自炊所の目の前のお部屋。鍵は有りませんが、在室のときに木の棒でドアが開かないようにできるので、心配だったら使ってくださいとのこと（笑）なんかアナログでいいな。

今回は半自炊プランで予約をしていたので、ご飯とお味噌汁だけ宿で用意してもらっていました。おかずを買うのを忘れたので（笑）今日の夕食はご飯と味噌汁の超シンプル湯治飯です。
空腹を満たすだけならこれで十分な気もします。

でもwifiなくてブログ更新できないので、ビールがぶ飲みしたけど。自動販売機はありませんが、ご主人にお願いすればビールや地酒も用意してもらえます！

※フロント付近であればwifi利用可能です！

夕食前にお風呂へ！湯の花旅館には館内に男女別の内湯・混浴の露天があります。お部屋から廊下を通って浴場へ。館内はかなりレトロというか年代を重ねていてあちこち壊れていたり建物が傾いていたりしますが、それが昔からの湯治宿なんだなぁとしみじみさせる趣があるんですよね。

延寿の湯。浴場の建物は客室とは別棟になっています。軋む廊下をそろりそろりと進む。温泉は24時間入浴が可能で好きな時に入っていいですよ～！とのこと。この日、宿泊客は3人のみで女性は私一人だったのでいつでも貸切状態でした。

右側が女性風呂、左側が男性風呂。手間に露天風呂続くドアがあります。

このへんから硫黄の薫りがムンムンしてきてテンションあがります！

女性内湯、霊泉延命の湯 さるのこしかけガン封じの湯です。
浴場の建物、ちょっと外側に傾いてる？冬の雪の重みで建物も歪んじゃうのかもしれないな。
浴場の床も浴槽も傾いているので平衡感覚がバグる（笑）

それよりも！窓越しの光に照らされたきれいなお湯。
浴場のひなびた雰囲気の中、ひっそりと湯が満たされていました。
浴槽の底には白い湯の花が溜まっています。

お湯はいったん小さな木の箱に貯められ、そこから短いパイプで浴槽に流し込まれてます。
小さな湯溜めには真っ白な美しい湯の花がびっしりと…めちゃくちゃ美しくて感動。

熱かったらシャワーの水で適温にしてねと言われていましたが、ちょうどいいぬるめの湯。
長湯できる温度がええのよね…。

本日、女性客はわたししかいないので、お湯に浸かって熱くなったらトド寝して湯冷まし。
ケロリン桶を枕にして年季の入った天井を眺めていると、ウトウトと無になる・・・それ寝てるやつ（笑）

冷えてきたらまた湯に浸かって、熱くなったらトド寝して…これキリがないやつやぞ。

キリがないので、露天風呂にも入ってみました。
たぶん他の男性客はこないだろうと一か八かで（笑）

美しきミルキーブルーの湯。
奥の湯口からチョロチョロと湯が注ぎごまれています。
湯口は析出物で真っ白な造形物と化していました。
析出物アート系の湯口、いいなぁ。湯口だけ家に持って帰りたい（笑）

翌朝、早く起きて朝風呂からの万座湯畑を見にお散歩。
昨日の熊が現れたらどうしようとビビりながらのお散歩でしたが、風が気持いい！湯畑も遠くからですが見学できました。

万座温泉の夜、まだまだ寒くて布団の上に毛布を掛けても寒かった…前日の栃尾又では夜、寒さは感じなかったので標高が高いせいなのかな？

湯の花旅館さん、ご主人の人の良さに癒やさた良き旅館でした。
建物がだいぶアレなので、この先ずーっと存続できるか若干心配やけど、末永く営業して欲しい旅館さん。またご主人と美しき湯に会いに来たいな。

万座温泉(ラジウム北光泉） 姥湯源泉/泉質：酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(硫化水素型）/泉温約76℃/pH2.5/溶存物質計1397mg毎ｋｇ