粟津温泉から約3キロのところに、日用町という全国農村景観百選にも選ばれた静かな町があります。
透き通った清流、日用川と日用神社、古民家を中心とした美しい里です。
この日用の地は、秋田杉と並び称された銘木「日用杉」の産地。かつて東本願寺が消失した際、再建のため、日用杉の他、小松の大杉、粟津、赤瀬などのケヤキ、マツ、スギが切り出され、木場潟に集められたものが水運で安宅へ、そこから京都へ運ばれました。
ここ日用のコケは地元の方が杉の苗を育てるために地面を綺麗に手入れしているうちに自然に苔が一面に生えるようになったのだそう。
山に囲まれた日用の町は湿度が高く、苔の生育に適していたのでしょう。
日用の美しい苔と静かな環境、偉容を誇る杉が織りなす侘び寂びの世界感に、今、世界中から注目が集まっています。
石川県小松市日用町寅71番地付近