がっかり名所?【田沢湖のたつこ像】心霊の噂やジンクスなどが話題!
永遠の若さと美貌を願い、湖神となったと伝えられる、伝説の美少女たつこ姫のブロンズ像です。
その姿は澄んだ青い湖水を背にして清楚です。水深423.4メートルと日本一を誇る田沢湖の岸近くにあります。
JR田沢湖駅より羽後交通バス「田沢湖一周線」を利用、潟尻にて下車、徒歩1分(所要時間約30分)
辰子姫伝説
昔、田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃、院内には美しい娘、辰子が住んでいました。辰子はその美貌と若さを永久に保ちたいと願い、大蔵観音に百日百夜の願掛けをしました。満願の夜、辰子は「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなう」というお告げを受けました。
喜び勇んだ辰子は「わらびを摘みに行く」と家を出て、院内岳を越え、深い森を進むと、苔むした岩の間に清らかな泉を見つけました。喜びのあまり手にすくって飲み始めましたが、飲めば飲むほど喉が渇き、ついには腹ばいになって泉が枯れるまで飲み続けました。
やがて、辰子は大きな龍に変わってしまいました。龍となった辰子は田沢潟の主となり、湖底深くに沈んでいったのです。
一方、辰子の母は娘の帰りを案じて田沢潟のほとりにたどり着きました。そこで、娘が龍になったことを知り悲しみに暮れ、松明にしていた木の尻(薪)を湖に投げ捨てました。するとそれが魚に変わり泳ぎ始め、後に「国鱒」と呼ばれる田沢湖にしか生息しない「木の尻鱒」となったのです。
八郎太郎と辰子の物語
十和田湖から南祖坊に追われた八郎太郎は、男鹿半島に八郎潟をつくり、その主となりました。毎年秋の彼岸の頃になると、八郎太郎は田沢湖に住む恋人の辰子を訪ねて冬を過ごします。そのため、八郎潟は主がいない間に凍りつき、2人の龍神が住む田沢湖は冬の間も凍らない湖として知られています。
この三湖物語は、美しい伝説として今も語り継がれています。