下呂温泉 小川屋 宿泊記口コミブログ
下呂温泉に行ったのは特に何か特別なことがあったからではなく前日金沢に宿泊したホテルで意外と近いと知ったのとなんとなく北陸新幹線で帰るのも飽きていたので行ってみようと思ったのがきっかけで自身の旅はいつもこんな感じで始まるのだが時間だけはあるのでおもいついたままフラッと行動している。

バスで行くか鉄道で行くかで思案するのは今回に限らず山間部の温泉に行くときの楽しみの一つでもあるが鉄道で行ける場合は時間がかかってもたいがい鉄道を選んでいる、理由は至極単純で鉄道愛好家で特に乗車に重きをおく「乗り鉄」で今回で言えば高山本線に乗ったことが無かったからすんなり鉄道に落ち着いた。
まずは金沢から富山まで移動なのだが寝坊をやらかして予定が多少狂うが特に慌てもせずに開き直り富山駅で白エビそばを食らうが口に合わず損した気分となるし時間を勘違いしてたもんだから数十分待つ羽目になった、寝坊はやらかすものでは無いとようやく反省した。

午後四時近くの電車に乗るのだが途中の猪谷までで乗り換えが必要と判明したので多少嬉しくなった、山間部の駅は趣が有り画になるしぼんやりと眺めるのが案外好きだからで着いたら2~3枚写真でも撮ろうと決めて列車に乗り込む、客は地元の学生さんが大半でそれ以外は年配の方、自身みたいなよそ者は数える程度しかいないのでなんだか居心地が悪い、そんなことを思っているといよいよ出発となる
さして速くない速度だが窓の外を眺めているとどんどん山間部に分け入ってくし車輪とレールが擦れて甲高い音も出していつの間にか学生さんもほとんど降りてしばらくして猪谷に着く、予想通りの趣だったので写真を撮り列車を乗り換え下呂温泉を目指すが宿を取り忘れていたのでスマホで目に付いた「小川屋」に予約を入れる。

疲れていたのか寝てしまい起きたら次が目的地で四時間近くかかってようやく到着、ほのかな温泉の匂いに誘われるように下車して小川屋に向かう。
小川屋に入ると自身好みのフロントに偉そうなソファーに置物に土産物屋もありかなりの好みで受付で渡された館内案内図を見ると部屋から浴場まで三回もエレベーターを乗り継ぐ迷路みたいな巨大旅館でこれまた自身の好みである、部屋に荷物を置いて浴場に向かいながらひとしきり館内を散策し楽しんだ後いざ温泉へ
体を洗い湯舟に浸かると足の先からジワジワとあったまってきて心地よくだんだんと眠くなってきて気が付けば20分くらいも浸かっていた、肌もツヤツヤでポカポカといつまでもあったかいのと敷き布団なのも相まってぐっすり眠れ久々に贅沢な睡眠だった
朝は寝ぼけ眼のままで朝風呂へ行き乳白色の炭酸温泉に浸かってみるとこれまた眠気を誘う心地よさで僅かばかり寝入った程で気にいったのでいつかまた来ようと心の中で決意したが朝食でさらに気にいった、席はスタッフが選んでくれるが他の宿泊客と距離が絶妙で会場もかなり広く居心地が良く料理の種類や丁寧さは勿論味も良く下呂温泉に行くならまた小川屋さんにお世話になろうと思い行ってよかった宿でした。