仁川駅の近くにある熊野神社です。
創祀等の詳細不明ですが、鹿塩の地名に因んだ伝説があるそうです。
昔、奈良の春日大社より一年に一度、牡鹿、牝鹿の背にお供物を負わせ、当神社に参拝する習わしとなっていました。
ある年、神社の近くで牝鹿の姿が見えなくなり、牡鹿は嘆き悲しみ、探し求めたが見つかりませんでした。
悲しみにうち沈んだ鳴き声に村人は大変同情し、共に探し歩く日々が続きました。
ある日、牡鹿は空腹と疲労に喉をうるおそうと井戸を覗きました。その途端、牡鹿はさっと井戸に身を投じてしまいます。
水面に映った自分の姿を、探し求める牝鹿と見誤ったためです。
村人は牡鹿を哀れみ、鹿の屍を丁重に塩でとりまき、春日の宮に送り届けました。
このことにちなんで村名を「鹿塩」と名付けることにしたと言われています。
兵庫県宝塚市1-7
阪急仁川駅 徒歩10分
参拝者用駐車場あり
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