石造りの美しさが際立つ美瑛駅舎
美瑛駅の外壁には、「美瑛軟石」と呼ばれる石材が使われています。この石材は、美瑛火砕流堆積物(溶結凝灰岩)を原料としており、美瑛の特徴的な「丘」もこの岩石で形成されています。
約200万年前に北海道中央部で起きた大規模な火山噴火により発生した火砕流が堆積物となり、これが長い時間をかけて圧縮されることで岩石に変化しました。この堆積物には、軽石や火山灰などが含まれています。
美瑛軟石は、美しい見た目と加工のしやすさから北海道内で広く利用され、1906年(明治39年)から1969年(昭和44年)まで採掘が行われていました。
現在では新たな採掘はされていませんが、古い建物から石材を再利用し、美瑛の街づくりに活用されています。
美瑛駅の目の前には、壮大な十勝岳を望むことができます。この駅舎は、「丘のまち美瑛」の玄関口としてふさわしい象徴的な存在です。
北海道上川郡美瑛町本町1-1