1000年の歴史・湯治の里
那須連山の西側、上流に位置する山あいの静かな保養温泉地です。無色透明のアルカリ性単純温泉は下野の薬湯と呼ばれた名湯で、体の芯までぽかぽかと温まります。
那須から車で約30分、那須連山の西山麓を流れる那珂川の支流沿いに広がるこの温泉地は、江戸時代中期から会津街道の宿場街として栄えていました。その後、効能豊かな湯が評判を呼び、湯治場として発展しました。観光地化することなく素朴な情緒を守り続ける貴重な温泉地のひとつです。
湯治場としての名残を感じる温泉街は、浴衣姿で手ぬぐいを片手にそぞろ歩くのがよく似合います。周辺には沼原湿原や乙女の滝など、雄大な自然景観を楽しめるスポットも点在しています。
この温泉地は、療養泉に適した泉質と自然豊かな環境が評価され、昭和46年に「国民保養温泉地」に指定され、さらに平成5年には「ふれあい・やすらぎ温泉地」に選定されました。