忘帰洞 ホテル浦島 宿泊記口コミブログ
2021年10月、コロナ禍で訪れたホテル浦島の滞在記です。
10月になっても台風や豪雨の情報が多い時期でしたが、コロナストレスを溜めていた、私たち夫婦が選んだ場所は、南紀勝浦でした。
こんな時期にとは思いましたが、対策を十分にして出かけることにしました。
今まで白浜温泉までは行きましたが、串本や勝浦方面は経験がなく、神戸からの移動手段も考え、2泊の行程にして、車移動を選択しました。
我が家では、互いに旅の目的を、1つ出しますが、私は那智大社、嫁はまぐろ。
食と文化の二択は不変です。平日なので人の移動は少ないと思っていましたが、旅先での観光客の多さに驚きました。
海外客がいないことを考えると、何だこれ?とは思いました。
自粛が求められる時期でも、人の移動はありました。
ひっそり旅を決め込んでいたので、少し気が楽になりました。
さて、1日目の宿泊地のホテル浦島ですが、勝浦港にある、観光桟橋から船に乗って、ホテルへチェックインします。
テレビでよく紹介されていましたが、うまい演出だなと思いました。
ハウステンボスのカナルクルーザーと同じですね。
海から見えてくるホテル浦島の全容は壮観です。

今では昭和のスタイルですが、いわさきグループのホテルもこんな感じですね。
今回はコロナ禍なので、直接ホテルへ問い合わせ、いろいろ相談して、夕食は個室会席のプランを予約しました。
嫁は船に乗った時からテンション高く、本館から長いエスカレーターに乗って、長いね~とか言いながら、山上館の海の見える和室に通されました。
いつも思うことですが、日本海と太平洋は、海の色や地平線が違って見えます。
さっそく温泉へ向かいますが、案内図を見て一番遠い、玄武洞を目指しました。調べてはおりませんが、名前の通り玄武岩が波の浸食でできた空洞を利用したものだと思いますが、色分けされたルート案内に従って歩く歩くで、かなりの時間を要したと思います。
勝浦温泉の泉質は、硫黄を含む塩化物泉です。
皮膚炎などに効果のある、少し白濁した泉質です。

湯に浸かりながら海を眺める良い景観です。
海が身近なのでフナムシの姿もありました。
夕食は、畳敷きにテーブル席の個室で懐石をいただきましたが、味音痴の私と、何でも美味しい嫁の食レポはありません。
勝浦はマグロの町です。無人販売所があるくらい、新鮮なマグロが食べられる場所です。
また、クジラ料理も有名です。
鯨のベーコンをダメ元で聞いたら、用意していただいたので、オプションにあるのかわかりませんが、満足です。
その夜は、部屋から近い山上の露天風呂にもう一度入りました。
本館にもう一度足を運び、ショッピング街のような館内を回りましたが、土産物、雑貨を始めゲームコーナーやカラオケバー、マッサージに居酒屋などがありました。
ローソンや銀行ATMがあったのは驚きでした。
カップルからグループ、家族連れ、団体や素泊まりのビジネス利用まで、すべての客層に対応したホテルです。
昭和31年に創業したホテル浦島は、本館だけの小さな旅館からスタートし、狼煙山の展望台をケーブルでつなぎ、現在のエスカレーターに変更し、山上館を建て、長い歴史の中で生き残った施設です。
やたら美しい言葉で着飾った、高級宿がもてはやされる時代ですが、子供の頃から聞きなれた、ホテル浦島はいい宿でした。
周辺は一段滝では、日本一の落差を誇る那智の滝、那智大社や熊野古道の入口にもなる大門坂、奇岩の紀の松島めぐり、太地町くじら博物館、勝浦漁港にぎわい市場など、観光スポットも多く点在します。
翌日には那智大社や那智の滝をめぐり、二日目はコロナで注目された、民家の一軒家レンタルを利用して楽しめました。
再び訪れる機会があるかわかりませんが、思い出に残るいい旅ができました。
ぜひ、一度は訪ねておきたい温泉地です。
ホテル浦島はおすすめです。