天孫降臨伝説の霧島山の懐から湧き出る霧島温泉郷は、大小9つの温泉からなり、いずれも標高600mから850mの間に位置しています。
鹿児島県霧島市の『新湯・林田・硫黄谷・丸尾・栗川・湯之谷・殿湯・関平・野々湯』の9つの温泉を総称したものです。
さまざまな泉質があってあらゆる症状に効果があります。
新湯
新湯温泉は海抜920mの霧島の山奥のひなびた山峡の赤松林に囲まれた沢沿いにある温泉で、一軒宿の民営国民宿舎「霧島新燃荘」があります。
ここの新湯温泉は水虫や田虫、湿疹、アトピーなどの皮膚病に効く温泉として、長い間人々に語り継がれてきた歴史ある秘湯です。
林田温泉
林田温泉は霧島連山の西側に位置する温泉。大型ホテルである霧島いわさきホテルが1軒あります。(※閉業)
錦江湾や桜島を見渡す地の温泉は、湯量も豊富。霧島温泉郷の中心には観光案内所や特産品を購入できる霧島温泉市場があります。
林田温泉の泉質は、ほのかに硫黄臭が漂う単純硫黄泉の白濁したお湯。源泉温度が52度と高いので入るときも湯温はやや熱めです。
硫黄谷温泉
硫黄谷温泉 霧島ホテルは巨大な庭園大浴場(混浴)があることで有名な温泉宿です。その内湯の規模は日本最大級。泉質の異なる内湯がたくさんありホテル内で湯めぐりができると温泉好きにも好評の宿。
混浴もありますがタオル巻きがOkなので女性も利用しやすいんです。
丸尾温泉
丸尾温泉は、鹿児島県霧島市牧園町にある温泉です。霧島温泉郷の中心的存在であり、丸尾温泉を指して霧島温泉と呼ばれることも多々あります。
開湯は1819年と古く、当初は自然湧出する温泉を利用した小さな湯治場として栄えていました。現在は10数軒の温泉施設と飲食店などが建ち並び、合間を縫うように真っ白な湯煙が立ちのぼる温泉情緒漂う温泉街。
栗川温泉
栗川温泉は、丸尾の滝へ続く天降川と原生林に囲まれた牧園町高千穂にある温泉です。明礬泉と硫黄泉の2種類の源泉があり、それぞれの温泉を堪能できるのも特徴。
湯之谷温泉
湯の谷温泉は、アルカリ性単純泉で神経痛や切り傷、やけどなどによく効く「薬湯」として島津藩時代より知られてきました。近くの漁港から早朝に仕入れた新鮮な魚介類を使った料理も自慢です。岸良一帯は県内での有数の釣りのメッカとして知られ、釣り客にも多く利用されています。