祇王寺

祇王寺は、京都市右京区の奥嵯峨に位置する真言宗大覚寺派の尼寺です。山号は高松山、院号は往生院で、本尊は大日如来です。

この寺は、「平家物語」で有名な祇王と、彼女の妹である祇女、母の刀自(とじ)、そして仏御前が出家した場所と伝えられています。祇王と仏御前は、ともに平清盛の寵愛を失って尼僧となったとされています。

寺には本尊の大日如来と、4体の木像が安置されています。萱葺きの庵は、苔の庭に楓や竹の間から木漏れ日が差し込み、古代の物語にふさわしい雰囲気を醸し出しています。

控えの間にある大きな円窓は、光の具合によって影が虹のように映るため、「虹の窓」とも呼ばれています。

女4人の余生

『平家物語』や『源平盛衰記』によれば、祇王は21歳の時に清盛の邸を追われ、その際に妹の祇女(19歳)、母の刀自(45歳)と共に尼となりました。後に、仏御前(17歳)も加わり、この4人が念仏三昧の余生を送ったと伝えられています。

祇王が清盛から追放された原因となった仏御前と一緒に余生を送ったというのは、驚くべきことですね。

おすすめの時間帯は開門の9時頃!朝早く行くのがおすすめです。観光客の多くは、まず渡月橋や天龍寺に行った後に北嵯峨を訪れる傾向がありますので、早めに行くとまだ静かな雰囲気が楽しめます。

京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32

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