黄金崎不老ふ死温泉
黄金崎不老ふ死温泉 雄大な日本海の波打ち際にある露天風呂。
網元である幣社自慢の海の幸を、存分にお楽しみ下さい。
世界自然遺産・白神山地の麓、日本海に沈む夕陽を一望できる景勝地・黄金崎に建つ一軒宿。
海岸と一体化した赤褐色の温泉露天風呂を求めて、全国各地から多くの温泉ファンにお越しいただいています。
青森県西津軽郡深浦町舮作下清滝
黄金崎不老ふ死温泉 宿泊記口コミブログ
「平舘不老不死温泉」は青森市と龍飛岬の中間ほどに位置する温泉宿です。
上司の勧めでレンタカーを借りて1泊2日で泊まりました。
外見は決してモダンでおしゃれな宿とは言い難く、正直に言えば到着したときは「これはあまり期待しない方がいいな」と思いました。
はっきり言ってしまえば宿の周りには観光客を惹き付ける魅力的なアトラクションは何もありませんでした。
宿の目の前には陸奥湾が広がり、遠くに津軽半島を臨むことができました。
左右を見渡せばまさに日本の田舎といった光景が広がっています。
これと言った有名な観光スポットはありません。
そのためか観光客が多くて辟易するということもないでしょう。
一度でも現代社会の喧騒から離れて心から落ち着きたいと思ったことがあるのならば、まさに平舘不老不死温泉は最適と言えるでしょう。
宿に入って出迎えてくれた女将さんの素朴で温かみのある雰囲気と、ほのかに香る温泉の匂いに心が踊らざるを得ません。
部屋はシンプルな畳敷きの和室で、どこか懐かしさを覚えました。
夕食は部屋ではなく大広間で他の宿泊客と一緒に取る形式でしたが、私たち以外に宿泊されていたのは一組だけでした。
宿の雰囲気が心をも緩ませてくれるのか、お互いにどこから来たのかなど話を弾ませることができました。
このような旅の出逢いができるという意味でも現代では希有な旅館と言わざるを得ないでしょう。
夕食はマグロなどの刺身や新鮮な魚介を使った潮汁など手作りの温かい郷土料理が心を和ませてくれます。
形容表現が貧相で申し訳ないのですが「最高」という言葉以外に形容する表現がありません。
そして夕食に舌鼓を打ったあとはお待ちかねの温泉です。
入った途端に「あぁ」と自然に声が漏れてしまいます。無色透明の温泉は熱過ぎることもなく、長くゆったりと浸かっていられます。
入っていると肌がとてもスベスベしてくる気持ちが良い泉質でした。
更衣室に掲げられた説明書きには皮膚病や神経痛に良いと言うことです。
心も体もとてもリフレッシュできたのか、温泉から上がって9時頃にはぐっすりと寝てしまいました。
朝食はこれまた驚くほど豪華でした。誰が朝からホタテが入ったお味噌汁を頂くことができると想像することができるでしょうか。
朝から海鮮料理を頂くというとても贅沢は一度も経験したことがありませんでした。
都会のように慌ただしい朝とは全く違う時間の流れ方で、なぜ汗水たらして働かなければならないのか、ここにずっと住む人生もいいんじゃないかと不思議と思わせてくれる旅館でした。
飛行機に乗ってもまるで夢心地で現実に帰るのに苦労するほど、全く別世界と言っても過言ではないでしょう。
月曜日の朝、平舘不老不死温泉に行ったことを上司に告げると「何もないけど最高じゃない?」という言葉にただただ同意せざるを得ませんでした。
このような旅館がまだまだ日本にあることを知るいい機会になりました。
私の経験上、五本指の中に入るオススメの温泉旅館です。