香川県の小さな島「直島」は、いまや“アートの聖地”として世界中から注目される観光スポット。
その中でも、特におすすめしたいのが本村地区に点在する《家プロジェクト》です。
空き家となった古民家をアーティストがまるごと作品化し、地域の暮らしとアートが共存する唯一無二の空間が生まれました。
「観るアート」ではなく、「入り込むアート体験」。まちを歩きながら、作品の中に自分がいる──そんな感覚が味わえます。
家プロジェクトってなに?

1998年に始まったこのプロジェクトは、古民家や空き家を再生し、現代アート作品として生まれ変わらせたもの。現在は全部で7つの作品があります(角屋、南寺、きんざ、護王神社、石橋、碁会所、はいしゃ)。
建築や自然、歴史をそのまま活かした空間に、アーティストたちの感性が宿る。島の静けさと地元の人々の暮らしの気配が、そのまま作品の一部になっているのが、他にはない魅力です。
チケット&アクセス情報

チケットは「共通鑑賞券」がおすすめ(南寺・きんざを除く5作品に入場可)
オンライン:1,200円/現地購入:1,400円
南寺・きんざはそれぞれ予約制&別料金
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
スタートは「本村ラウンジ&アーカイブ」がおすすめ。チケット購入・休憩・マップ情報が揃っています。
おすすめのまわり方&楽しみ方

本村エリアは、自転車や徒歩でのんびり巡るのがベスト。観光というより、暮らしの中をそっと覗かせてもらうような感覚です。
ふと出会う野良猫、洗濯物が揺れる軒先、アートの隙間にある“日常”がこの旅の一番の魅力かもしれません。
さいごに|アートを「観る」から「生きる」へ

家プロジェクトは、ただの観光スポットではありません。
アートと地域が共に息づく、“生きた空間”です。
静かな島の空気の中で、作品と向き合う時間は、日常をリセットしてくれるような不思議な力があります。直島に行くなら、ぜひこの本村の路地裏アートも体感してみてくださいね