奥の院は高野山の信仰の中心地であり、弘法大師空海の御廟がある聖地です。
一の橋から御廟までの約2キロメートルの参道沿いには、約20万基もの墓石、供養塔、慰霊碑があり、「日本の総菩提所」として知られています。
高野山は世界遺産にも登録されており、多くの参拝者や観光客がこの霊場を訪れます。
高野山で不思議な体験!?
高野山の奥の院は、厳かで神秘的な場所として知られており、数多くの不思議な伝説があります。
例えば、「姿見の井戸」や「汗かき地蔵」、「覚鑁坂(かくばんざか)」、「禅尼上智碑(ぜんにじょうちひ)」、「数取地蔵(かずとりじぞう)」、「弥勒石」、そして「玉川の魚」といった七不思議が伝えられています。これらは奥の院の参道沿いや周辺で語り継がれているもので、神秘的な力や不思議な現象に関するものが多く、参拝や墓碑巡りの際に訪れる人々に深い印象を残すことでしょう。これらの体験は、高野山を訪れる多くの旅行者や巡礼者にとって、精神的な旅の一部となっています。
姿見の井戸
高野山にある「姿見の井戸」は、奥の院の不思議の一つで、ここを覗き込むと自分の姿が見えると言われています。伝説によると、この井戸に映る姿がはっきりしているほど、その人の現世での縁が強いことを意味し、霊的な清らかさを映す鏡のような存在とされています。この井戸は多くの参拝者や旅行者にとって、自己の内面を反映する神秘的な場所として注目されています。
汗かき地蔵
高野山の「汗かき地蔵」は、その名の通り「汗をかく」と伝えられている地蔵尊です。この地蔵尊には、汗をかくことで信者や参拝者の苦しみや罪を洗い流してくれるという言い伝えがあります。参拝者はこの不思議な現象を目の当たりにすることで、心身の浄化を感じることができるとされています。高野山の奥の院に訪れた際には、多くの人々がこの珍しい地蔵尊を見るために立ち寄ります。
覚鑁坂
高野山にある「覚鑁坂(かくばんざか)」は、奥の院へと続く道の一部です。この坂には独特な言い伝えがあり、坂を歩いているときに転ぶことは、その人の前世に犯した罪に由来するとされています。このため、覚鑁坂を歩く際には、自らの心身を清め、謙虚な姿勢を保つよう心がけるべきとされています。観光客や巡礼者にとっては、自己省察のきっかけとなる場所と言えるでしょう。