伊根の舟屋

伊根の舟屋は、京都府与謝郡伊根町の伊根地区で伊根湾沿い立ち並ぶ民家で、船の収納庫の上に住居を備えた、この地区独特の伝統的建造物である。伊根の集落は重要伝統的建造物群保存地区として選定されているために国内外にも知られ、毎年30万人近い観光客が訪れる。舟屋とは 写真は海際に立ち並ぶ家々。まるで海に浮かんでいるようにも見えます。
舟屋とは、もともと船を海から引き上げて、風雨や虫から守るために建てられた施設。昔は漁で木造船を使用していたため、それを乾かす必要があったのです。船を収納する一階に対して、二階はかつて網の干し場や漁具置き場として使われていました。二階のつくりも今のようなしっかりとしたものではなく、板を渡しただけの簡単な構造のものだったようです。
今では船もFRP(繊維強化プラスチック)製となり、また大型化したため、船を引き上げずに舟屋の前に係留している家がよく見られます。ただ作業用の小船を持っている家も多いため、そういった船は今でも舟屋の中に収納されています。また船を収納することがなくなった舟屋は、空いた一階を魚を料理する際に使ったり、洗濯物を干したりと海の暮らしの場として活用されています。
2021-11-25現在の情報です。料金・詳細情報は公式サイトで最新の情報をご確認ください。