鎌倉大仏の名で親しまれています。
大仏の高さは11.31m(台座を含めると13.35m)、重量約121tあります。
現在の金鋼仏は1252年(建長4)に鋳造が始められ、仏像としては鎌倉で唯一の国宝に指定されています。
完成当時は全身に金箔が施され、大仏殿内に安置されていたが、その後に地震や津波で大仏殿が崩れ、露座の大仏になっています。
境内には、大仏を詠んだ与謝野晶子の歌碑のほか、3基の文学碑が立っています。
神奈川県鎌倉市長谷4-2-28
拝観時間:4月~9月 8:00~17:30 入場は閉門15分前まで
拝観時間:10月~3月 8:00~17:00 入場は閉門15分前まで
拝観時間:8:00~16:30 大仏胎内 入場は閉門10分前まで
神奈川県鎌倉市の大仏様と観音様の紹介
先ず、神奈川県の「鎌倉」というところ
神奈川県内に住む年配の者で地元でもある鎌倉や江ノ島というのは直ぐ近くにありますし、又、本年は(2022年度)はNHKの「鎌倉殿の13人」でも鎌倉および相模国そのものが人気を博しています。
其の鎌倉と言ったら皆さんもご承知でしょうが、日本の歴史上で一時は日本国の政庁が有ったところでもあり、鎌倉時代という一時代をつくったところでもありました。
源頼朝が「飛ぶ鳥を落とす」という勢いも有った平家を破って、此の地の鎌倉の地に日本の政治の中心を置いたところでも有るのです。
そんな歴史のある鎌倉は数拾もの神社や仏閣が有るとされていますが、今回は個人的には好きな大仏様と観音様を取り上げたいとお思います。
勿論、大仏は高徳院の鎌倉大仏、更には観音様は長谷観音という皆さんのよくご存知であり、歴史的にも古く由緒ある寺院になります。
鎌倉大仏と長谷寺へのアクセス
鎌倉大仏様、即ち高徳院は鎌倉の中心部から少し西側に位置していて、鎌倉駅から徒歩でも約30分ほどで行くことができます。
ただ、また鎌倉大仏や長谷寺へは最寄り駅は、人気の江ノ島電鉄(通称では江ノ電)の長谷駅が近いでしょう。
長谷駅から長谷観音が直ぐ駅前になりますが、鎌倉大仏までは徒歩でも10分足らずの道のりで、わかりやすいところです。
多くの観光客が鎌倉大仏を目指して概ね同じ方向に向かって行くので迷うことはないでしょう。
なお、長谷駅へは江ノ電鎌倉駅から3駅で5分ほど、其れに東海道線の藤沢駅からですと11駅目で40分ほどの行程になります。
尚、車の場合は平日は何とか走れて駐車場も止められますが、休日等は人気の観光地だけに場合によっては渋滞したり、駐車場が満杯だったりの恐れもありますので、よく確認をしてからお出かけください。
鎌倉の大仏様について
さて、先ず鎌倉の大仏ですが正式には高徳院といいます。 山門を入ると参道の石畳の正面に大姿の坐像の大仏様が鎮座しております。 正式には阿弥陀如来坐像ともいわれ、およそ700年前の鎌倉時代に建立・建造された青銅の大仏殿なのです。 そうです、大仏と言えば奈良の大仏様が有名ですが、あちらは戦役のための度々破損破壊され、その都度補修されて現在の姿になったとされております。 しかし、こちら鎌倉の大仏様は鎌倉期当時の姿をそのまま残しているといわれています。
そして、奈良の大仏が天皇の勅願(聖武天皇)によって創建されたのに対し、こちら鎌倉の大仏様は大衆の寄付浄財によって造られた、所謂、庶民のための大仏さまなのだそうです。 又、鎌倉の大仏は建物に覆われていない裸の大仏とも云われています。
確かに、鎌倉の大仏は“露坐の大仏様”、“裸の大仏さま“とも云われていて、現在では露天の大仏になっています。
その名高い大仏様は、高徳院の本尊・国宝でもある銅造りの阿弥陀如来坐像になっており、像高は約11m、坐像の重量は凡そ121tとされ、この仏像は、大きさや規模からすると、かの奈良の東大寺の大仏様(盧舎那仏)には及ばないものの、ほぼ、創建当初の座像の形容を保ち、我国の仏教界の芸術的価値としては、史上的にも一際(ひときわ)重要な価値を有しているとされています
往時の北条宗家の正史である「吾妻鏡」によれば、その鋳造が開始されたのは鎌倉期の建長年間の1252年頃であり、製作には高僧・浄光によって勧進された浄財が当てられたとも伝えられています。
鎌倉の長谷寺について
次に、長谷寺(長谷観音)ですが、鎌倉大仏さんから至近の距離にあって、門前には立派な松を抱いた山門が迎えてくれます。
参道の階段を登ってゆくと大きな建物の本堂に出ます。
こちらが、御本尊を御祭りする観音堂であり、煌びやかに再建された本堂の本仏は即ち観音像です。
此方も鎌倉期の作とされ、身長が10mという巨大な観音様が迎えてくれます。
この観音様こそ、御本尊の十一面観音であり、黄金色に輝くその像は、高さが凡そ9mもあり、国内でも歴史のある木造の仏像としては日本最大級とされ、全身には金箔が施されていて、その姿は実に目映いばかりなのです。
その大きな煌びやかな社殿である観音堂の向かって左手にあるのが大黒堂であり、此方の大黒様は鎌倉や江の島の七福神めぐりの大黒天にも指定されているのです。
そして、観音参りと同時に、お正月には七福神巡りを楽しむ人々で大いに賑わっているのです。
そして、此方の長谷観音は関東霊場の坂東33観音の第4 番札所にもなっており、海岸に近い高台に面しておりますから、本堂の境内からは江ノ島や湘南の海の景色が素晴らしいところでもあります。