「光明寺仁王門」は、聖徳太子によって599年に創建されたと伝わる光明寺にあります。この寺は、宝治2年(1248年)に建立されたとされ、三間一戸、入母屋造の構造を持つ二重門で、全国的に珍しい栩葺の屋根を有しています。昭和29年には国宝に指定されました。二王門と鐘撞堂は、平成28年からの修復工事を経て、平成30年11月に約750年前の姿を取り戻しました。
光明寺は、1200年代には七十二のお堂や寺院を持つほど栄えましたが、戦国時代の動乱や火災で焼失し、その後も再建と焼失を繰り返してきました。現在の本堂は1838年に再建され、丹波・丹後の真言宗本堂の中で屈指の規模を誇ります。本堂の庇部分にある彫刻は、近畿一円で活躍した彫り物師、中井権次一党によるもので、特に龍の目にその特色が表れています。あやべ温泉から約2kmの山道を進むと駐車場がありますが、冬場は降雪が多く、時には侵入不可になることもあります。そのため、見学は春から秋がおすすめです。
綾部市睦寄町君尾1-1
JR綾部駅よりあやバス上林線・於見市野瀬線「あやべ温泉前バス停」下車、徒歩40分
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