海住山寺は、京都府木津川市加茂町にある真言宗智山派の寺院で、恭仁京があった瓶原を見下ろす三上山の中腹に位置します。山号を補陀洛山と称し、本尊は十一面観音です。奈良時代に創建され、鎌倉時代に貞慶によって中興された歴史を持ち、国宝の五重塔で広く知られています。また、仏塔古寺十八尊の第3番札所としても名高いです。
加茂盆地の北側、瓶原を見下ろす位置にあるこの寺院は、天平7年(735年)に聖武天皇の勅願により、東大寺の良弁僧正によって開創されたと伝えられています。寺の縁起によると、寺院建立時に地面から湧出した十一面観音菩薩を本尊とし、初めは観音寺と呼ばれていました。海住山寺という名前は、鎌倉時代に寺院を再興した解脱房貞慶が観音霊場にちなんで名付けたものです。
山上の伽藍は貞慶による復興後のもので、本堂の隣にある朱塗りの五重塔は、山並みに映える鎌倉時代の傑作として国宝に指定されています。
十一面観音像や文殊堂、絹本著色法華曼荼羅図、海住山寺文書は、いずれも国の重要文化財に指定されている貴重な文化遺産です。
京都府木津川市加茂町例幣海住山20
JR大和路線「加茂」駅から木津川市コミュニティバス(年末年始を除く平日のみ)で「海住山寺口」下車、徒歩約25分
JR大和路線「加茂」駅から奈良交通バスで「岡崎」下車、徒歩約40分
受付時間:9時~16時30分
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