日本一周12日目
金浦温泉・学校の栖をチェックアウトし今日は男鹿半島を目指します。金浦温泉の熱い硫黄泉、冷たい硫黄泉の永遠ループ、通称『白い悪魔』まだまだ悪魔に身を委ねていたかったけど、日本一周の旅続行へ。
道の駅あきた港 セリオン
秋田県、海沿いにやってきました。地上100メートルの展望台があるポートタワーセリオンに上ってみようかと!
また出会っちゃった…君、ここにもいたんだね。群馬で出会って以来じゃないか!しかも『秋田市の発展はうどんそばから!!』っていう出世っぷり…すごいやん(笑)
どうやらNHKドキュメント72時間『秋田 真冬の自販機の前で』が視聴者投票1位を獲得したんだって!
ドキュメント72時間の舞台にもなった秋田港近くの船舶食料商 佐原商店さんが閉店したため、当時の自販機をセリオンに持ってきて展示してるみたい。めっちゃNHK頼みの感じもするけど昭和遺産としてこのままずっとここにいられたらいいね。
道の駅では秋田のお土産やちょっと面白いアイテムも売ってます。うどんそば自販機のグッズも沢山売ってたよ!思わずパーカーを衝動買いしてしまじゃんかよ・・・
地上100M セリオンタワー
無料で見学できる地上100メートルの展望台へ。すごいスピードのエレベーターで一気に100メートル!
地上100mの展望室からは秋田の景色を360°見渡すことができるんですが足元見るとめっちゃこわい。生憎の天気の悪さで眺望がイマイチでしたが、濁った海を眺めながらドライブ疲れを癒やす。
見てるとなんとなく不安を掻き立てるような海の色…天気悪いガンジス川みたいや。
秋田県は、海からの強い風が吹く沿岸部を中心に、風車の設置に適した平坦な地形が続いていることから、2000年代以降、陸上風力発電の導入が積極的に進められてきたそうです。海沿いには沢山の風力発電のくるくるが立ち並んでいました。近未来的な道やなぁと運転が楽しかった道、秋田の海沿い。
うどんそば自販機つゆ味ソフト
お馴染み「うどんそば自販機」のつゆを使用した、どこか懐かしく甘じょっぱい「ソフトクリーム」天ぷらをイメージした「えびせん」食感が楽しい、そして意外と合う「天かす」お好みでかけてね「七味」
ここでしか食べられない!道の駅あきた港限定ソフトクリーム頂いてみました。普通に美味しいんですが秋田港、風が強すぎてソフトクリームが溶けるスピードが尋常じゃないっ!受け取った瞬間から溶け始めて体感1分くらいで全部溶けます(笑)
なまはげの里オガーレ
秋田港から海沿いを一気に北上して男鹿半島へ。30分くらいなので結構近いです。男鹿の道の駅に立ち寄り。秋田犬と触れ合えるコーナーがあありますが、平日は秋田犬いない…
貨物専用線路のモニュメント。国鉄船川駅(現JR男鹿駅)と船川港駅を結んでいた貨物専用線路も一部展示されていました。線路の上を歩くこともできますよ。
道の駅では男鹿産の海産物が激安で販売されています。ちょっと価格設定バグってる?っていうお安さ。
男鹿温泉 雄山閣
男鹿半島で宿泊したかった日本秘湯を守る会のお宿、雄山閣さん。日帰り湯が可能なので湯を頂いてきました!
前日にお電話でお問い合わせしたところ、営業時間が12:30~14:00(基本11:00~14:00)営業時間が変更になることもあるようなので立ち寄り湯は事前に時間を確認したほうが良さそうです。
なまはげの口から噴き出す源泉!飛距離がすごいってことで温泉好き界隈では有名なお宿ですね。わたしもなまはげ噴射湯、ひと目見てみたい!そしてプシャーっと湯をかけて頂きたいっ!
まずは内湯へ。浴場のドアをガラリと開けるとすぐに目に飛び込んでくるのはプシャーっと湯を噴射するナマハゲ面。本当に凄まじい噴射力で、思わず笑っちゃったよ。
雲昌寺のあじさい
最近、男鹿半島の新名所としてSNSやネットでフィーバーしている男鹿のあじさい寺-雲昌寺さんに行ってみました!ちょうど紫陽花の季節なのでナイスタイミング。
ナイスタイミングではあったんですが…『昨年夏の異常な高温ならびに少雨の影響で、あじさいの花つきが例年に比べて極めて少ない状況』とのことで、境内の紫陽花はちょっと少なめ?死ぬまでに見たい絶景に選ばれた頃の写真と比べるとさみしい感じでした。
↑想像していたやつ
↓実際に見たやつ
想像よりも紫陽花は少なくてお花もどこか元気がない感じだったけど、一房一房の紫陽花は美しくてなんでこんなに鮮やかな色になるんだろう!と不思議で感動。
お寺の境内にこれでもかっ!っていうくらいの紫陽花。ものすごい数です。お寺の副住職の古仲宗雲さんが15年ほど前から植え始めたもので、その数およそ2000株。
おしゃれなカフェやオリジナグッズを販売しているブースもあります。カフェの一番人気はあじさいティー。
水まんじゅうとともに紫陽花を眺めながらお茶しました。レモンをいれるとブルーから紫色へ変化するアイスティ。
こちらの雲昌寺は『死ぬまでに行きたい!世界の絶景公式WEBサイト2017年国内ベスト絶景 第1位』に選ばれています。
2024年のあじさい観覧期間は2024/6/8(土)~7/15(月・祝)です。※今年は夜間ライトアップはなし。拝観料は拝観料300円+あじさい期間特別拝観料300円(土日はちょっと値上がりする)
男鹿半島ドライブ
男鹿半島をぐるーと車で一周。海沿いの道をドライブしましたが、風強い!日本海の海は荒々しい。白波が立つ海、もりっと山のような緑の半島のコントラストが美しい男鹿半島。コンパクトだし造形的にバランスがいいな。
男鹿半島を運転していると時々出会う大きななまはげ像。ハイタッチ写真を撮るのがおすすめです(笑)
ちなみに男鹿半島の入口にある男鹿総合観光案内所には赤青のなまはげがいます。寒風山を望みながらコーヒーが楽しめる軽食喫茶コーナーや展示休憩スペースもあり。
五社堂
実は男鹿半島で一番来てみたかったのが、この五社堂。鬼が積んだ999段の急な階段の先には…赤神神社五社堂。祀られているのは5匹のなまはげで、両親と子供3人なんだって。
なぜ1000段ではなく999段なのかというと、昔、村人たちが鬼に「一晩で千段の石段を作り終えたら娘を差し出すが、できなければ山に帰ること」と賭けを挑んだからです。鬼たちは999段まで作り終えたところで、村人の一人が鶏の鳴き真似をして朝が来たと騙し、鬼の乱暴を止めたと言われています。
正直この999段の階段、急だし石は不揃いでゴツゴツしていて歩きにくいし、雨上がりで滑るしでめっちゃ辛かった。もう途中で帰りたいって2回くらい思った。30分ほど葛藤しつつのぼり続けたら見えてくる赤鳥居。
ここはヒールとかサンダルとかビーサンなんかできちゃ絶対ダメ!登山靴で来るべき場所や。
五社堂の境内にある『姿見の井戸』この井戸はちょっと恐い言い伝えがある井戸で、中を覗き、井戸の水面に自分の姿が写らなかった場合、命が長くない…ぎゃぁーーー!めっちゃ怖い。
もちろん、覗きませんでした。だって怖いやん、一人やし、ほんとに映らなかったら発狂しちゃうよ。日本一周の初っ端から浄化したほうがいいよって知らん女性に言われたし、あぁ思い出しちゃった。更に怖いやん。
姿見の井戸からすぐに赤神神社五社堂に到着!名前の通り、5つの社が並んでいました。「三の宮堂」「客人権現堂」「赤神権現堂」「八王子堂」「十禅師堂」の5つの社殿が横並びにそびえる風景は圧巻。こんな神社見たことないもん。
夕暮れ時、他に参拝客はおらずひとりぼっち。風が吹くと周りの木々がザワザワザワと揺れます。樹のざわめきってこんなに大きな音だった!?っくらいの威圧感。
ちなみに社の中に「逆さ杉」っていうのが保管されているんやけど、これは1000の石段を積めるかどうかの賭けに負けた鬼がブチギレて杉を引っこ抜いてぶん投げたものなんだって。逆ギレしないでーこわいから(笑)
真ん中の「赤神権現堂」だけ扉が開いていたけど、夜になったら誰かが締めに来るのかな?それとも常時開けっ放し?
男鹿観光ホテル 投宿
男鹿半島の宿は男鹿温泉湯けむりリゾートの男鹿観光ホテルさん。
男鹿温泉郷でセイコーグランドホテル・男鹿観光ホテル・男鹿ホテルの三館を運営。姉妹館の湯も低料金で楽しめるのでお得。チェーン展開の感じ、伊豆・熱海あたりの伊東園ホテルズみたいな感じかな?
泉質はナトリウム-塩化物泉(pH7.4)泉温/55.4℃。季節により最小限の加水・加温ありで消毒あり、循環なし。塩素臭は全く気にならないです。浴槽は熱めと適温の2種類の浴槽があり、同じ温泉やけど色が微妙に違う?湯面には析出物浮遊あり。
エントランスにはなまはげどーん!ここいらのホテルにはたぶんなまはげ面やなまはげ像が絶対いる説。
ホテルのロビーになまはげの資料が少しあって色々見ているうちに俄然なまはげに興味が湧いてきた!翌日、真山伝承館・なまはげ館にも行ってみました。
男鹿真山伝承館|なまはげ館
翌朝、俄然興味が湧いてしまったなまはげをもっと知りたいぞ!ってことで真山伝承館・なまはげ館へ。なはまげ館では千差万別、男鹿各地のなまはげが勢ぞろいで以上のなまはげを見ることができます。そして伝承館ではなまはげの実演が見られちゃう!
なまはげ情報コーナー・神秘のホール・なまはげ伝承ホール・なまはげ勢揃いコーナーなど。とにかくなまはげだらけ(笑)
ご当地UFOキャッチャー!
なまはげ変身コーナーもあり。かなり再現度高いなまはげに変身できちゃいます。
なまはげとのツーショットも撮り放題♡
男鹿市内各地で実際に使われていた150枚を超える多種多様なナマハゲ面が勢ぞろいのコーナー。地域によってぜんぜん違うなまはげ面があって面白いです。地元ではなまはげって鬼じゃなくて神様っていう認識なんですって!めっちゃ誤解してた…
芸術は爆発だー!の岡本太郎先生のお気に入りのなまはげだそうです!
各地域のなまはげ、漁師の町だと髪の毛をワカメにしたりお面をザルで作ったり、農家さんが多い地域だと農業で使う器具でお面を作ったり、山の地域だと木の皮で作ったりと、生活に根付いたものでなまはげ面を作っているんだって。面白い!
本物のナマハゲを知る、見る、体感することができる伝承館。なまはげ館の隣にある男鹿地方の典型的な曲家(まがりや)民家です。
なまはげって「泣く子はいねがー」って家の中をウロウロするだけじゃないんです!ばあちゃん元気にしてるか?とか、息子は勉強してるか?とか嫁は・・・みたいに久々に会う親戚みたいな世間話したり、酒を呑んだり(笑)一年に一回大晦日の日に訪ねてくる親戚の叔父ちゃん的な神様なんだなぁってことがわかった!
男鹿半島に来たら絶対ここに来たほうがいいです!いや、秋田に来たらここは来るべし!わたしの秋田の推しスポットです♡
なまはげ館の外にはレアな金色のポストもありましたョ!金運上がりそうなポストです(笑
日本一周12日目行程
日本一周12日目は159Km・3時間ほど運転しました!