日本一周35日目
陸前高田のご飯がめっちゃ美味しいコスパ民宿 沼田屋さん。女将さんの優しい笑顔と美味しいご飯に癒やされて…日本一周35日目、今日も元気に出発です!
東日本大震災津波伝承館
今回、温泉巡りがテーマの日本一周旅で温泉がほとんどない三陸を旅しようと思ったは、東日本大震災に遭った街を実際の目で見てみたいと思ったからです。東日本大震災は、2011年3月11日14時46分頃に発生。三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東130km付近で、深さ約24kmを震源とする地震でした。
テレビやネットでしか知らない東日本大震災。雨が降る中、奇跡の一本松を見に行ってきました。津波で約7万本もの松がなぎ倒される中、唯一、荒波に耐えて真っすぐに立ち残ったのが「奇跡の一本松」。2kmに渡って密集していた松林は跡形もなくなり、たった一本の松が残るのみ。傍らには、かつてユースホステルだった建物が折れ曲がったまま佇み、震災・津波の爪痕を伝えています。
このユースホステルがあったから一本松はたった一本だけ残ったんだそう。この一本松も海水の影響で枯死、コンクリートとレプリカでモニュメントとして保存整備されています。ここに7万本もの松があったなんて信じられないくらい、周辺はなにもない。曇天にそびえる一本松は少し寂しそうでした。
東日本大震災津波伝承館も見学。道の駅に隣接した無料の伝承施設です。地震、津波、原発事故の被害を伝える実物資料や証言映像に加え、タッチパネル、模型などで東日本大震災の様子をリアルに伝えています。
津波の時の資料映像などを見たんですが、被災してないけど辛い…泣きそうになるのを堪えながら映像見てたけど、ほんまに戦争とかしてる場合じゃないよ!災害は防げないけど戦争は防げるもんって独りで勝手に憤慨してしまった…災害で誰も犠牲にならないような未来がくればいいのにな。
遠野伝承園
陸前高田から遠野へ岩手の内陸に移動してきました。車で1時間ほど。
中学生の時に柳田國男の遠野物語にハマっていて、大人になったら行ってみたいなぁと思っていた場所、かなりもう大人すぎるけどやっと来れました。
遠野といえばカッパ伝説。1974年に目撃されたカッパ、指名手配されていました(笑)
遠野伝承園は、曲り家、水車、養蚕、昔ばなし、神様、しきたり…その昔当たり前にあった遠野の人々の生活文化を守り、後世に語り継いでいくための施設。
馬を家族の一員としてに大切にしてきたおうち文化、南部曲り家。
かまどの煮炊きの暖かい煙が馬屋を通って煙り出しから出ていくので、冬の寒さから馬を守っていました。
1000体の「オシラサマ」をまつるオシラ堂は狭い空間に色とりどりのオシラサマが・・・異様な雰囲気で圧を感じてずーっとここにいると発狂してしまうかも、とちょっと怖い空間でした。
オシラサマは農業と養蚕の神として信仰されている家の守り神。
もともとは恋に落ち天へ昇った馬と娘の神様と言われていて、残された娘の両親に養蚕業を授ける夢のお告げがあったことから、よいことを知らせてくれる神としてオシラサマと呼ばれるようになったんだって。
カッパ淵
伝承園から少し歩いたところにあるカッパ淵。かつてこの淵にはカッパが多く住み、人々にいたずらをしたという伝説が残っています。
今も辺りには木々が生い茂り、カッパが出てきそうな雰囲気があります。
かっぱ淵は子供の頃に遊んでいた埼玉の大井高校の裏の森の雰囲気に似ていて懐かしい感じがしました。きっと遠野っていう場所は誰かの懐かしい子供の頃の風景を思い起こさせる力があるんだろうな。
カッパ淵ではカッパ釣りも体験できる!釣り竿がたくさん置いてありました。カッパ釣りをするならば、カッパ捕獲許可証を手に入れましょう。伝承園でゲットできますよ。
遠野ふるさと村
遠野ふるさと村は、遠野の自然とふるさとが体感できる施設で、もはや一つの村がそのまま施設になってしまっているスケールの大きい施設です。
敷地内にはいくつかの南部曲り家があって、ひとつひとつお散歩しながら見学していく感じ。とても広いので疲れたら曲り家の中で休んでくださいね~とのこと。
実際に曲り家に住んでいるお馬さんにも会うことができました。
カッパ淵を再現した池もあります。
ふるさと村の森の中を歩いている時に、木々の間で急にガサガサッと何かが動いて走っていく音が聞こえてビビり散らかしたんですが、もしかしたら…カッパ?
遠野市立博物館
遠野市立博物館は、昭和55年1980に開館した日本で初めての民俗専門の博物館。遠野物語を軸にした展示が多く、また遠野の古からの暮らしを知ることができる施設。図書館と同じ建物にあるので、ちょっとわかりにくかったけど、かなり面白い。
とおの物語の館
とおの物語の館では、昔話を映像や音声で楽しむことができる「昔話蔵」、柳田國男が宿泊した高善旅館と晩年を過ごした母屋を移築した「柳田國男展示館」を見学。
特に、柳田國男展示館では柳田國男の生い立ちや功績を深く知ることができて知見が深まった!映像資料がかなり面白くて、遠野物語の他の書籍も読んでみたいなぁと。
卯子酉様
恋愛成就のパワースポット卯子酉神社。
赤鳥居をくぐり小さな境内へ。赤い布がいっぱい。異様な風景に一瞬たじろいじゃいますが、この赤い布にお願い事を書いて奉納するのがこちらの神社流。
境内の無人売店で売っている赤い布を、左手だけで木に結ぶことができれば、恋人と結ばれるというご利益が!
様々な人の想いが募っている神社。人々の念が一箇所に集まっているのはちょっと怖いな。
鉛温泉 藤三旅館
日本一周35日目の宿は、花巻温泉郷 鉛温泉の藤三旅館さん。こちらの宿、3回目の投宿ですが、いつもは旅館部に宿泊。今回一人旅だし、湯治部でいいやと初湯治部宿泊です。
初めて湯治部に泊まってみてわかったこと…旅館部に宿泊したときとスタッフの方の接客態度がぜんぜん違う!
単価の安い湯治部なので仕方ないんやろうけど、あからさまやなぁとちょっと落ち込んじゃった。次回からは絶対旅館部に泊まろう。でも湯治部は藤三旅館の名物風呂、白猿の湯から近いからいいんだよなぁ。
トイレ・洗面は共同、布団敷きもセルフですが、タオルやアメニティ類はちゃんとある!ありがたい。湯治宿だとタオル・浴衣もないことがあるので…。
昔ながらの旅館のこの広縁の雰囲気がめっちゃ好きなんよねぇ。
混浴の白猿の湯。湯船小さい、お湯は透明、脱衣所→お湯の導線などなど。日本一女性難易度の高い混浴なのではないかと個人的には思っています。(岡山の真賀温泉の混浴もやばいけど)
湯船の底から自噴する湯で満たされる「白猿の湯」。深さが平均でおよそ125cmもあり、立ったまま湯に浸かることで血行を促進する効果も!足元からポコポコと湧き出す熱めの湯。やっぱり白猿の湯好きや…熱めの湯の一番深いところで爪先立ちで浸かりすぎて湯あたりしてもうた…😅子猿の湯って温度変わりました??去年はもっと冷たくて交互浴できるイメージやったけど、あったかくなってる気がする…
さすがに透明、浴槽のサイズ感、混浴時間に入る勇気はなかったので女性時間帯のみ入湯デシタ…
以前泊まったときにはまだなかった白糸の湯のサウナ!今回は白猿の湯とこのサウナに入りたくてこちらの宿をチョイスしました。他にも浴場あるけど、今回この2つしか入ってない…
本格的なフィンランドサウナ。まだ新しくて木のいい匂いがします。花巻が誇る童話作家「宮沢賢治」の作品「なめとこ山の熊」や「賢治さん」のシルエットをイメージしたデザイン。
水風呂からのトトノイスペースが素晴らしい!滝を眺めながら外気浴ができるんです。これはかなりポイント高いんじゃないでしょうか??どうでしょう?サウナーの皆さん!
白糸の湯の泉質は白猿の湯とは異なるアルカリ性単純高温泉、泉温は約57度。白猿の湯は泉温約45度の硝酸化水素単純泉。
館内の赤い絨毯が素敵なんだよなぁ。
ラウンジ『藤時』のバータイム、毎回お酒を飲みに有料タイムに行ってみたいなぁと思いつつ、夕食にビール飲み過ぎちゃうんだよなぁ…嗚呼、今回も行けずじまいよ。トホホ。