日本一周7日目
猿ヶ京の温泉民宿ふじやさん。お会計の時にお母さんと話をしていて、1時間ほどで世界遺産になった富岡製糸場があると気づき、当初行く予定はなかったけどせっかくだし!と立ち寄ってみることに。
富岡製糸場
産業遺産、なんか好きなんですよね…役目を終えて錆びていく雰囲気、残されて少しずつ朽ちていく感じ、無骨な機械たちや建屋。うーん、たまらんっ。
ということで富岡製糸場。ちょうど6/25~世界遺産登録10周年記念イベントが開催されていてうちわをもらいました(笑)ナイスタイミング!
富岡製糸場は明治5年に明治政府が設立した官営の器械製糸場です。民営語も一貫して製糸を行い、製糸技術開発の最先端として国内の養蚕・製糸業を世界一の水準に牽引。見所としては西置繭所(繭を保管しておく所)と繰糸所。その他にも社宅や首長館、展示室などを回るルートになっています。
建物は国宝に指定されているので外観、内観絶対触らないで!って3回くらい別の誘導員さんに注意されましたが、わたし触りそうな危険人物に見えたのかなぁ…なんだかな。
国宝 西置繭所
創業時に東置繭所とついで建てられた繭倉庫です。建物内は操業当時の繭の保管を再現していたり、博物館、結婚式や講演会などに利用できる多目的ホールとなっています。
国宝 操糸所
繭から糸を取る作業が行われていた建物ですが、めちゃくちゃでかい!広い建物内に創業時にフランスから導入した金属製の製糸器300釜が設置されていて世界最大規模の器械製紙工場だったそうです。小屋組みにトラス構造を用いることで建物の中央に柱のない大空間を作り出すことができたそうです。今でいうシステム倉庫みたいな感じかな??
今もずらりと製糸器械が並んでいて圧巻の風景でした。
創業当時のフランスの製糸器での作業の実演もされていて、繭からめちゃくちゃ細い糸をくりくりしているがすごかった!というか糸が細すぎて目が悪いからあんまりわからなかったよ・・・。
でも地道な作業だったということは理解した!
映画で『あゝ野麦峠』っていう古いやつがあるんだけど、映画見たくなったのが今回の収穫でした。
富岡製糸場へ向かう途中で見つけた変な自動販売機。未来コオロギ…なんぞや。
気になりすぎて買っちまったぜ…コオロギ粉末が配合されてるスナックだそうですが、コオロギの味はしなかったような・・・というかそもそも、コオロギを食べたことがないのでなんとも言えん。笑
丸美屋 レトロ自販機コーナー
足尾銅山に行く途中で偶然発見したレトロ自販機コーナー。ここNHKの72時間で見たことあるぞ!ってドライブの眠気ぶっ飛んでノリノリでイン。
昭和レトロなうどん自販機が、ハムチーズトーストの自販機が、ハンバーガーの自販機がぁぁぁぁ。これは嬉しすぎる出会い。
そばの天ぷらやラーメンの煮玉子はランダム!クジ運要素もあってオーナーさんの遊び心がニクイねぇ。。と思っていたらちょうど日テレの取材カメラが来ててオーナーさんがインタビュー受けてた!
トーストを買ってみました。できたて熱々、中のチーズもとろ~り。非常にうまいです。3個くらいは食べられちゃう。
24時間営業とのことでこのあたりコンビニもないのでツーリングする人やドライバーさんにはありがたいんじゃないかな。レトロ自販機よ永遠なれ!という思いです。
日本一周の旅で1日に結構な時間、田舎道をドライブしているんですが気になるのが廃業したドライブイン。結構な数見ました。コンビニのせいなのかなぁ、便利になったけどその影で無くなっていくもの滅んでいくものもあるんだなぁと微妙な心境になりました。とはいえ長距離ドライブでコンビニの安心感、ありがたく助かっているわけなんですがね…割り切れないオンナゴコロみたいな。
足尾銅山観光
足尾銅山は小学生の頃に遠足以来、人生史上2回目!
教科書で足尾銅山鉱毒事件からの田中正造ってことしか記憶がない…田中正造、本名じゃないんやで。髭もわもわのしかめっ面のおじいちゃん=わたしの足尾銅山のイメージで、近くに来たら寄ってみようと思っていた場所。
足尾銅山観光はトロッコに乗って足尾銅山の歴史と仕組みを体験できる施設。
15分に1本の頻度でトロッコが走っていて、銅山坑道の入口まで連れて行ってくれます。
坑道内は自力で歩いてまわり、帰りも自力で。だったらトロッコ乗らなくていいじゃん!って一瞬思っちゃいましたが、当時のようにトロッコに乗って坑道内へ・・・ていう体験型エンターテイメントを提供してくれてるんですね。クサクサしてしまいすみません。反省。
足尾銅山の三大主坑口の中心となった通洞坑の一部を利用した全長460メートルの坑内では江戸時代から現代の機械化されている採掘の様子を人形を使って再現しています。
小学生の頃の遠足のメインテーマはたぶん日本初の公害となった足尾銅山鉱毒事件の現場に行くっていう社会科見学だったような気がするけど、足尾銅山観光ではそういった公害のこととか田中正造のことには1ミリも触れていないのでなんだか肩透かし食らったような気分でした。
知りたいことを知れなかったので日本一周から戻ったらもう一度勉強してみようかな。
それでも鉱山遺構が当時のまま残っているを見るのは大変興味深かったし、鉱山マン人形たちのクオリティは毎度微笑ましく。生野銀山で銀山ボーイズ総選挙みたいなのやってたけど、日本各地の鉱山ボーイズたちの総選挙でもやったらおもろいのになぁ。温泉むすめみたいなノリで(笑)
銅山観光の出口のところにちょっとしたお土産街(というか市場みたいな雰囲気)があっておばあちゃんたちが栃木土産や銅山土産を売っているのがザ・昭和だった・・・行商みたいな雰囲気を醸し出していてこれこそ令和に残すべき昭和や!と。
銅製品ほしいなと思ったらかなり高くて悩む間もなく諦め…栃木名物のレモン牛乳のクッキーみたいなのを買いました。
喫茶店もこのレトロクオリティ。ほんまに素晴らしい。
大谷資料館
メジャーリーグの彼の影響でオオタニっ!って読んじゃいそうですが、『おおや』って読みます。資料館の周辺から断崖絶壁っぽい岩が沢山あって、採石場の面影を感じることができます。入り口付近にはおしゃれなカフェやお土産物屋さんもあって現代風な観光スポットになってました。
数々の映画、ミュージックビデオのロケ地として有名になったかつての地下採石場。
深さ30メートル、最深部で60メートルもあるというまるで地下要塞のようなワンダーな空間を体感できるスポットです。
鍾乳洞のようにこの地下空間、寒いです。真夏でも上着が必要なくらいの温度で8℃前後。迂闊に半袖で乗り込んだら風引いちゃうよ。この巨大な地下採石場から切り出された石は1000万本にのぼるという。1本の実物が資料館になるのですが相当な量よ。
地下に降りていくにつれて下がっていく気温、階段も壁も天井も石、石、石。これはまるでRPGゲームの世界じゃないか、めっちゃワクワクします。いい感じにライトアップされた空間がさらにRPG感を増してるゾ…
とにかくドデカ空間に圧倒されます。天井高すぎて、これどうやって掘ったんや…にんげん凄っ!ってなる(笑)
手彫りの採石痕も見受けられてこれはいつの時代のものなんやろうかと歴史ロマンを感じられたりも。
ここは採石場跡じゃなくて秘密結社の地下神殿だよと言われても、あゝそうなのかと思っちゃうだろうし、宇宙人が作った謎の建造物なんだよって言われても、あゝそうなんだと思っちゃうだろうし、とにかく人の想像を超えるような圧倒的な空間でした。
採石の結果として現在人気の観光スポットになってるのってなんか不思議な話ではあるよね。
鬼怒川温泉 ホテルニューおおるり
日本一周7日目でお世話になったお宿、鬼怒川温泉にあるホテルニューおおるりさん。
脅威のコスパ温泉ホテルでした。素泊まり5500円也!屋上の眺望よき貸切露天風呂も30分利用できるし宿泊費を考えたらかなりのコスパ宿だと思います。
とは言え、ほんまは仁王尊プラザさんに宿泊したかったの。
でも館内設備点検のため3日間ほど休館しているとのことで予約できず。船の露天風呂入ってみたかったな。
鬼怒川温泉街ぶらりしてみた
元気な鬼怒川温泉をアピールするために誕生した鬼怒川温泉のゆるキャラらしいです。鬼怒川温泉街には「七福邪鬼めぐりスタンプラリー」なる催しがあってスタンプを全て集めると、鬼怒太のお守りがもらえるそうです。七福神は聞いたことあるけど、鬼かぁ…笑
鬼怒川温泉の中心にあってひときわ輝いてたホテル三日月さん。テレビCMでおなじみの例のホテルです。
♪ゆったりたっぷりの~んびり 旅ゆけば三日月ホテル三・日・月♪ 一生に一度は泊まってみたい(できれば一人宿泊じゃない時に)
今回の宿泊が素泊まりで食事なしプランだったので、温泉街で食べよう!と事前に調べておいたお店、定休日?やってないやん!他の飲食店も軒並みやっていなかったので水曜定休日のお店が多いのかもしれない…
鬼怒川駅まで歩いてみましたが、ほぼ人がいない。温泉街の平日の夕方ってこんな感じなん!?鬼怒太がさみしく駅舎を見つめていました。頑張れ!鬼怒太っ!
駅のすぐそばには足湯がありますが、地元の中学生カップルがイチャコラしていたのでそっと去りました(笑)さよなら青春。
日本一周7日目の行程
本日は184Km・3時間40分運転しました!