東福寺の日本最古・最大級の伽藍
臨済宗東福寺派の大本山である東福寺は、日本最古の最大級の伽藍を有しています。
この寺院は、摂政九条道家によって聖一国師を開山として、1236年に菩提寺の建立が発願され、19年の歳月を経て1255年に七堂伽藍が完成しました。
東福寺は、京都五山の一つであり、かつては「東福の伽藍面」と称されるほど壮観な姿を見せていました。
しかし、度重なる兵火と明治14年の失火により、仏殿、法堂、庫裏など多くの建物が焼失しました。
それ以降、寺院はこれらの建物を逐次再建してきました。
現在、寺院には室町時代に建てられた日本最古の国宝である三門、浴室、東司、禅堂など、禅宗の伽藍を代表する貴重な建築が残っており、室町時代の禅僧の生活を窺い知ることができます。
境内の通天橋は、紅葉の名所としても知られ、方丈周囲には枯山水の庭園が配されています。
寺院は絹本着色無準師範像(国宝)を含む5,000点を超える文化財を所蔵しており、龍吟庵の国宝方丈は現存する最古の方丈建築です。
京都府京都市東山区本町15-778