東大寺別院移築 観鹿荘

観鹿荘は、奈良の風情あふれる景勝地にひっそりとたたずむ老舗旅館です。1200年の歴史を持つ東大寺の一角に位置し、かつては東大寺の頭塔・惣持院として知られていました。明治時代から昭和にかけてさまざまな変遷を経て、現在は観鹿荘として旅人を迎え入れています。

その豊かな歴史の背景には、日本の伝統美を感じさせる空間が広がっています。客室はすべて純日本式で、1200年前の旧柱を使った「天平の間」など、各部屋が建築・装飾に古代美術の粋を凝縮しています。前には東大寺大仏殿や名勝奈良公園、後ろには興福寺五重塔を望む絶好の立地にあり、ゆったりとした時を過ごすには理想的な環境です。この落ち着いた空間は「吸霞荘」とも称され、訪れる人々に静謐なひとときを提供しています。