石神井池と三宝寺池の2つの大きな池がある練馬を代表する自然にあふれた公園です。春にはソメイヨシノやヤマザクラなど約290本の桜が満開となる、花見の名所としても有名です。
木々に囲まれた静寂な趣の三宝寺池は、国の天然記念物に指定された沼沢植物群落があり、ミツガシワやコウホネ、カキツバタなどが見られます。
石神井池ではボートに乗ることもでき、週末は家族連れで終日にぎわいます。※入園は無料で常時開放されています。
練馬区石神井台1・2丁目、石神井町5丁目
最寄駅 石神井公園駅
石神井公園 旅行記
東京は大都会にも関わらず、大きな公園がたくさんあり、今回、訪れた石神井公園も都立公園としても都内でも有数の素晴らしい公園である、
鳥、花などの自然物にあまり興味のない人には閑散とした公園であり、特に面白味はないと思うが、歴史に興味がある人には実に素晴らしい公園だと思う。
そもそもが室町時代まで当該地に暮らした「豊島氏」の居城だった「石神井城」跡地というのが、公園の源流ではあり、わずかではあるが城があった跡も見ることは出来る。
練馬区の許可があれば柵に囲われた、普段は立ち入り禁止区域にも入れるそうだが、基本的には団体での見学としての申し込みが中心だと思う。
学校の教科書にはなかなか出て来ない地域史なので、わからない人にはわからない歴史ではある。
特に歴史に興味がない場合でも、池袋から西武池袋線で急行だと10分程度、駅からさらに徒歩10分程度の場所にこれほどの公園があるのは圧巻ではある。
地域的には井の頭公園にも近くはあるが、観光地であり老若男女が様々な場所から集まる井の頭公園には様々な面でエンタメ施設としてはかなわないのだが、石神井公園駅付近も再開発とともに実におしゃれなお店が昔よりかなり増えたかと思う。
石神井公園付近にはあまり外食店もコンビニもないので、長時間滞在の場合には飲食物を持参するのをお薦めしたい。
「ふるさと文化館」という練馬区立の歴史資料館もあり、ふらっと訪ねてみるのも面白いかと思う。同施設には「武蔵野うどん」が食べられるお店も併設されており、そちらもおすすめではある。
デートに利用する場合は、白鳥をモチーフにした足漕ぎボートを利用することもでき、カップルに限らず親子連れなどが利用しているようだ。
練馬区自体が都内でも観光地としての色合いが薄い町ではあり、宿泊施設もあまりない状況ではある。
ウォーキングが大丈夫な人であれば石神井公園から井の頭公園まで徒歩約1時間も楽しいかもしれない。
石神井公園からは中央線とのバス便が発達しており、阿佐ヶ谷、荻窪までは公園のすぐそばから行け、吉祥寺は富士街道まで足を伸ばせばバスで一本で行けたりもするので、石神井公園で自然を満喫した後は中央線に行き、都会の空気を味わうのもおすすめではある。
石神井公園のお隣町に東映撮影所があるためか、様々なドラマ、特撮モノのロケ地としても石神井公園は登場しており、ドラマ、特撮に興味がある人であれば、好きな作品のロケ地として見ることも楽しいのかもしれない。東映ではないが、ウルトラマンシリーズの初期作品に登場した怪獣の着ぐるみを製作していた工房も昔、公園のそばにあったそうで、「ウルトラ怪獣のふるさと」というコピーをお店に貼っていらっしゃる場面にも遭遇することができる。そちらは僕は門外漢であり、詳しい人には当たり前の話ではあるが、ウルトラマンというと祖師谷大蔵というイメージがあったため、「石神井公園はウルトラマンの敵か」となんとも複雑な気分になったこともある。