土居廓中は、330年くらい前に5代目五藤正範が整地し、家臣の役分に応じた屋敷が成立しました。
土地300坪、建物30坪が平均で、与力百石高の武士はこれ以上の土地をもらい野菜を作ったそうです。
この一廓は、もとは武士だけが住むところで、農民や商人は、頬被りやはちまきは外し、木履をはいて通るのは遠慮されたといいます。
特徴的なのは、ウバメガシ、土用竹の生垣や瓦と玉石を使った塀。
土用竹の生垣は、夏の暑さ、冬の寒さ、強風を防ぐ役割がありますが、ここでは、いざという時、弓矢として使うために植えられたと言われています。
また、割れ瓦を積み重ねた練り塀は瓦の産地ならではの、安芸地域ではよく見られる塀で、多くは幕末から近代中期にかけて造られました。
高知県安芸市土居
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線安芸駅より車で約5分、安芸駅よりレンタサイクル利用で約10分。
高知県安芸市の土居廓中。土佐藩家老五藤氏により形成された武家町で国の保存地区です。特色であるウバメ樫や土用竹で作られた生垣は、今でも美しく手入れされていて、素朴さを残しつつも清廉な印象を受けるまちなみでした。 pic.twitter.com/GegV6CX730
— 鱈 (@taratara_cod) September 23, 2021
安芸市指定史跡安芸城跡
城跡は小高い丘が詰めの丸になっており平地部に屋敷があります。
江戸時代の一国一城令で廃城になったものの土居として残り、現在は土居廓中として武家屋敷などが現存しています。
近くには三菱創業者の岩崎弥太郎の生家もあるので見学も是非。 pic.twitter.com/FOwvatXrrG— 岐阜お城研究会代表 (@shirosukiGifu) May 18, 2021
で、やはり土居廓中は佇まいがいい。変なコンサルやデザインが入って中途半端な観光化がされてないのがいい。ただ、わずか10年後の未来ですら不安。この風景をいつまでも維持できるのだろうか。モノゴトの優先順位の難しさを少しだけ感じる場所のひとつ。 pic.twitter.com/YtJ6qBwn7Y
— タケムラナオヤ (@takaramachi) October 7, 2020
土居廓中、かつての武家屋敷の町並み
土用竹の生垣は武家にのみ許されていたと言う pic.twitter.com/O1DUiBTTob— 壊れかけのRadio (@k_radio6924) January 13, 2020
この日最後に訪れたのは安芸市の市街地。安芸市といえば土居廓中の方が有名だが、本町通り沿いにもこのあたりの例に漏れず白壁と水切り瓦の家屋や蔵が建っている。これまた例に漏れず、菊水酒造という酒造の蔵は特に立派だった pic.twitter.com/qJkCQHmaZO
— ひと旅 (@yey156) May 5, 2022
高知県安芸市の『土居廓中武家屋敷』
江戸時代から佇まいが変わらない伝統的なお屋敷が有名。僕は河原の石やとか瓦とかを積みまくった塀や、キレイな生垣のほうに夢中だった。 pic.twitter.com/g8jTC0L0YR
— まつじ (@matsujun5213) July 2, 2021