涸沼は、茨城県中部の鉾田市、東茨城郡茨城町、大洗町にまたがる那珂川水系の汽水湖です。
茨城県内では渡良瀬遊水地に続いて2件目のラムサール条約に登録されています。
ラムサール条約は水鳥が生息する重要な湿地とその動植物の保全などを目的とした条約であり、ヒヌマイトトンボなど絶滅危惧種が生息する涸沼の自然環境が国際的に認められました。
涸沼は、今から約6,000年前、海水面が上昇したため、入江の出口が川の土砂によってふさがれて形成されたといわれています。
現在の涸沼は、満潮時に川が逆流し、海水が流れ込むため、海水と淡水が混じり合う全国的にも希少な汽水湖であり、ヤマトシジミやマハゼなど汽水域に生息する魚や貝などの漁場となっています。