御香宮神社は、京都市伏見区御香宮門前町にある神社。式内社で、旧社格は府社。通称御香宮、御幸宮。伏見地区の産土神である。 神功皇后を主祭神とし、夫の仲哀天皇、子の応神天皇ほか六神を祀る。神功皇后の神話における伝承から、安産の神として信仰を集める。平安期、境内から病気に効く香水がわき出たので清和天皇からこの名を賜ったという。桃山期の特色ある建築物のうち表門や極彩色彫刻の本殿は重文。神功皇后ほかを祀り、豊臣秀吉は伏見城の守り神とした。書院の庭は、小堀遠州ゆかりの石庭。鳥羽伏見の戦いでは薩軍の屯所に。10月上旬の9日間におこなわれる神幸祭は「伏見祭」といわれ伏見随一の祭。獅子一対・神輿3基、武者行列のほか、多数の氏子が出仕しての行列がある。1日目、8日目夕方から趣向をこらした大小の花傘が氏子各町から「アラウンヨイヨイ…」のかけ声で参加し、夜遅くまでにぎわう。
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