月岡温泉 華鳳

自家源泉で満たされたお風呂、地元食材を使用した会席料理、6千坪の庭園に包まれる静かな贅沢がここにある。新潟県月岡温泉白玉の湯華鳳。

新潟県新発田市月岡温泉134

月岡温泉 華鳳　宿泊記口コミブログ

旦那と入籍して二ヶ月後、旦那の両親に
｢みんなで月岡温泉の花鳳に行こう！｣
と声がかかる。出席メンバーは義父、義母、義姉家族、義兄家族、そして旦那と私。
私の心は葛藤する。
(旦那の親族一同で、他人は私だけ。心細い、怖い。行きたくない。でも断りづらい…)
不安な気持ち。
その一方で、(花鳳と言えば1泊3万円以上する高級旅館、美人の湯といわれる月岡温泉の泉質は魅力、料理も美味しいと評判、部屋は各世帯ごとだし…行ってもいいかな)
気持ちが揺れる。
旦那が「⚪⚪(私)が行くか行かないか決めていいよ｣と決断を委ねてくる。ここで断ると印象悪くなるため、行くことを決心する。

当日、義兄夫婦は急遽不参加、義姉夫婦は義姉と姪っ子ふたりを連れて義父母と集合している。
姪っ子は4才と2才、義姉だけでは小さい二人と荷物は運べず、私が4才の姪っ子と手をつないで移動する。
正直なところ、集合から移動から到着まで、とても気を遣い旅館の部屋に案内されるとどっと疲れが出る。
夕食の時間まで、畳の上でも爆睡してしまった。

そして夕食、さすが高級旅館と言われるようにご馳走が待っていた。
空腹で、すぐ食べたい！と思ったが、座席は私の向かいに4才の姪っ子が…
お義姉さんは2才の姪っ子にご飯を食べさせ、その流れで、私が4才の姪っ子にご飯を食べさせることに。
姪っ子と会ったのはその時が初めてだったけど、私が食べさせるご飯を口を開けてパクパク食べてくれる。
私も高級な懐石料理を堪能する。

すると、そこで旅館の従業員の方が個室に入ってきて
「このたびはご結婚誠におめでとうございます。｣とケーキと記念品を受け取る。
まさかの義父母からのサプライズ演出であった。
行くのを億劫に思った自分を恥じる。
従業員の方が全員の集合写真を撮ってくれて、その写真は今でも大切なフォルダの中に入っている。

そして、ご飯を食べさせ、手を引いて旅館内を歩いた4才の姪っ子は旦那以上に私に懐いてくれるようになり、義姉いわく、
「今度はいつおばちゃんと会えるの？｣
「おばちゃんにお手紙書いたよ、おばちゃんに渡したいの｣
と私に会いたいと何度も言ってくれていたようだ。

最初は、結婚初っぱなから親族付き合いは煩わしいと思ったが、義父母はもちろんのこと、義姉、姪っ子ふたりとコミュニケーションがとれるとても良い機会を与えてもらったと重っている。
とても暖かい義父母、優しいお義姉さん、
旦那の優しくて穏やかな性格はこの家族のみんなと共に長年過ごしてよい環境で育ったからだなぁと改めて感じた旅行でもあった。

あれからもうすぐ三年が経とうとしている。
旦那と「寒くなってきたから温泉いきたいね！｣と話すと、月岡温泉がいいねとよく話題になる。
花鳳はさすがに高くて二人で宿泊するのは厳しいけど、せめて日帰り温泉プランで行こうと約束した。
旦那は家族恒例の旅行、としか思ってなかったかもしれないけど、私からしたら旦那の家族の一員になれた気がしたとても思い出深い旅館、温泉だと特別な想いを持っている。