堀尾吉晴により、築城開始から5年の歳月をかけ、慶長16年(1611)に完成。
本丸にそびえる天守閣は、桃山初期の城郭の特徴を残し、華やかな造りを排した実戦本意の造りとしても知られています。
別名「千鳥城」とも呼ばれる城の外壁は大部分が黒塗りの下見板張り。外層5層、内部6階で、城内には松江の街や城の関連資料が展示され、最上階は望楼式になっていて、松江市街を一望できます。
天守閣の最上部の屋根にあるシャチホコは、木彫りで銅張り、高さは約2mもあり、これは現存しているモノでは最も大きいもの。
山陰随一の名城として広く全国より観光客を集めています。
島根県松江市殿町1-5
JR松江駅よりレイクラインで松江城(大手前)バス停下車
島根県/松江城に行ってきました。
島根県の県庁所在地・松江市のシンボルと言えば松江城です。全国に12しかない現存の天守閣を持つ城で、5番目の国宝となった城です。
松江城を築いたのは堀尾吉晴という武将です。そのこともあって城の入り口では堀尾吉晴に扮した人が出迎えてくれました。ここから階段を上って天守に向かいます。天守は3層で壁が黒くなっているのが特徴です。
ここから天守に登って松江市街を眺めることができます。
南東が松江の市街地です。東に官公庁があり、南には宍道湖を望むことができます。
宍道湖には嫁ヶ島がありそこに木が何本か植えられているのもよく見えました。
北は島根大学が立地し住宅街となっており緑も多かったです。見た感じでは落ち着いた雰囲気がしました。
高層ビルがあまりないので遠くまで見渡すことができました。
これが昼の松江城の姿です。
そして松江城には夜の姿もありました。
ライトアップです。行った日はちょうど松江水燈路という秋の風物詩の一つで場内をいろいろな明かりで照らしていくのです。
まず出迎えてくれたのが灯篭です。
それが数mで1個ずつ配置されており通り道を照らしてくれます。
そして広場では竹筒の内部にライトを入れてきれいに光っていました。
竹筒は竹に穴をあけてその穴から光が漏れるように作られています。
しかも穴の開け方が実に芸術的、幾何学的な模様にあけるのもあれば花火の火花をイメージしたものや天の川をイメージした穴の開け方をしているものもありそれだけでも相当作るのに時間をかけているのかと思いました。さらに進むと灯篭が所狭しと並べてありました。しかも灯篭は1つ1つ絵が違っていました。
おそらく小学生がこの日のために絵を描いてくれたのだと思います。
たくさんの芸術作品に身のやり場が大変だったのを覚えています。
松江城の中には興雲閣という迎賓館があります。
こちらは明治天皇が松江に来るということで建設されたのですが、その入り口では海外から来たミュージシャンによる演奏がなされていました。
また興雲閣には入ることができましたが、そこから見る景色はたくさんの灯篭でとても明るかったです。夜景は光が少なくよく見えなかったのですが、場内の光だけでしっかりきれいな夜景が構成されていました。
また城の周りも語らないわけにはいきません。城外には松江歴史館という建物があります。
通常は夜には閉まっているのですが、この日は特別に公開されていました。
そしてそちらでもきれいなイルミネーションが出ていました。
和紙で作られたキャラクターの人形型提灯で光を照らしていたのです。
松江城内の灯篭とは違った形の見せ方をしていたのでとても印象に残りました。
松江城は国宝という理由だけで見に行ったのですが、予想以上のことがたくさんあってとても有意義な観光だったと思います。
松江に行った際には城に登るだけではなく城の周りにも注視してもらうともっと楽しい観光ができるようになると思います。