天橋立ホテル

京都府宮津市文珠

神々の遊湯と名付けられた展望天然温泉や、丹後の豊かな自然に囲まれた「天橋立」の旬の味、日本三景・天橋立を望む絶景とともに天橋立観光が地域NO.1のアクセスで楽しめます。

天橋立温泉 天橋立ホテル 宿泊記

２０２２年の１月、お正月休みを利用して天橋立温泉の、天橋立ホテルに宿泊しました。
このホテルに決めた理由は、ズワイガニの懐石料理が食べられること、近くの観光地に、元伊勢籠神社、真名井神社と言うパワースポットがあるためです。

まだ、大阪在住だったので車で２時間弱と、アクセスも良く１泊２日で行く温泉旅行には、もってこいの場所でした。
ところが、年末年始にかけて寒波が襲来し舞鶴方面は雪の予報が出ていました。
大阪の自家用車は、普通タイヤでしたので、チェーン規制があれば電車で行こうとなりました。

旅行前日に、天橋立ホテルに電話をし雪の状況を確認すると、チェーンを巻くほどではないが細い路地などは、雪が積もっており普通タイヤでは走行不能とのことでした。
荷物もあるので、できるだけ車で行きたい旨を伝えると、車で来れる区間まで来ていただいて最寄りの駅で、駐車場に止め、そこから電車で来られてはどうかと提案されました。

とても丁寧に応対して頂き、こちらのホテルにして良かったと思いました。
宿泊当日、雪は積もっているけれど普通タイヤでも大丈夫そうだったので現地まで車で行きました。
天橋立の名所でもある、天橋立ビューランドから「飛龍観」を股のぞきしてその光景を楽しみました。

夕方になったので、天橋立ホテルにチェックインし、早速温泉に入りました。
温泉は、神話の世界をモチーフにした、天照の湯、月読の湯、スサノオの湯と源泉１００％かけ流しの湯で、贅沢な温泉です。

私は、温泉が大好きなのでチェックインして１回、夕飯を食べて１回、朝風呂を１回と計３回楽しむようにしています。
そうすることで、湯あたりせずそれぞれの時間の風景を、露天風呂から楽しめるからです。
天橋立ホテルは、天橋立のそばに建っているので、露天風呂から眺めることが出来ます。
松の木の並ぶ、天橋立は下から見るのも違った印象で、遠くに感じていた荘厳な雰囲気よりもっと身近に感じて親しみの持てる景観です。

目の前には、日本海が広がり雲の隙間から降りそそぐ天使の梯子は、まさに日本神話の世界です。
そして、ちらちらと降ってくる雪は天上からの小さな神の使者のようです。

海の中に立つ、小さな杭の上にはカモメやウミウなどの水鳥が、羽根を休めたり魚を獲りに行ったりと海に生きる生物の営みを、感じさせてくれます。

温泉から出ると、いよいよメインのカニ懐石料理です。
カニ刺しの甘くて柔らかい質感、カニの陶板焼きでは香ばしい香りが立ち込め、刺身とは違う味わいで同じカニとは思えません。
茹でガニは、丸ごと１杯という贅沢さで、まさにカニを食べに来たというインパクトを与えてくれます。
通常の懐石料理なら、ゆっくり食べても１時半ほどで終了しますがカニ懐石は、２時間以上かかります。
でも、それが楽しいのです。

私は、茹でカニの身を少し残して、最後のカニ雑炊の中に入れるようにしています。
まさに、カニの旨味を凝縮したカニ雑炊は、究極の１品と言えるでしょう。
お正月旅行を楽しみ、今年も１年頑張れる、そんなパワーを頂いた気がしました。