福勝寺は、弘法大師 空海 が開基とされます。
本尊の『千手千眼観世音菩薩』は、唐へ渡る直前の弘法大師が『旅立の観音 厄除の観音 雷除の観音』と3つのご請願を立て安置されたと寺伝に記されています。
江戸時代には、紀州徳川家の初代藩主 徳川頼宣公からも厚く信仰を受け、求聞寺堂という紀州藩主の祈祷所が建立され、その後は紀州藩主縁の厄除けの名所として現在に至ります。
また、国の重要文化財である本堂・鐘楼や、境内が和歌山県指定文化財(熊野参詣道紀伊路)に指定されているほか、滝の裏側にあたる滝壺の奥に行くことができる『裏見の滝』や、本堂の軒下にある『天狗の手形』などの散策も楽しむことができます。
歌山県海南市下津町橘本1065