カンボジア一人旅【3】ラピュタっぽいとこ、ベンメリア
旅した日:2017年10月
カンボジア一人旅【2】アンコールトムそしてタ・プローム遺跡でアンジェリーナジョリーに思いを馳せる日の続きの記事です。
プールサイドでのビールタイムを挟んで涼しくなってきたかな?って頃に再びのアンコールワット観光。
朝に来た時とまた雰囲気が違う!視界が広い!!
再度登場のガイドさん。
車の中でお昼寝してたらしく、なんか眠そう・・。
ちょっとこっちおいでー!日本人の落書きあるよーってガイドさん。
なんか嬉しそう・・・。
まったくモラルのない日本人が世界遺産に落書きしやがって、ふていやろうだな!
タロウ♡ハナコみたいな落書きなんかな?と思っていたら、江戸時代の武士が書いた落書きらしい。
森本右近太夫一房っていう加藤清正の家臣(?)が書いたらしいです。
この人、祇園精舎(インドにある寺院)を目指してたらしいんですが、間違えてアンコールワットに来ちゃったらしい。
王様のお風呂だったところだそうです。
プールくらいの大きさがあるので、お湯ためるのめちゃくちゃ時間かかるだろうなぁとか、ガス代嵩むやろうなぁとか主婦的な心配をしてしまいました。
アンコールワットの象徴の3つのポコポコの一つに登れるというので、行列に並んで登ってきました。
階段のところで入場制限をしているので、30分くらい並びました。
一人降りてきたら一人登れる的なシステムでシンプルながら効率的なシステム。
この階段が写真でみるよりもずっと急傾斜で登るときも大変なんだけど、下るときがめちゃくちゃ怖かった・・・・高所恐怖症の人にはちょっと辛いかもしれない。。
塔の上は回廊見たくなっていて相変わらず美しく細かいレリーフの数々が・・
現在修復中のようで養生してあったり立ち入りができないところがあったりしましたが、入場制限しているので人もそんなに多くなくゆーっくり見て回ることができました。
3つのポコポコの1つ、かなり間近に見ることができた!
わたし、アンコールワットのこのポコポコ見るたびにムスカリっていう花を思い出してしまうんですが、似てないですかね??
ムスカリ≒アンコールポコポコ
ほら!!かなり急な階段なんです!!ほんと怖い。
ほんとに怖すぎて途中で手すりにしがみついて座り込んじゃう人が続出していました(笑)
アンコールワット第一回廊に描かれた乳海撹拌の浮き彫り。
この浮き彫りは50メートルにも及びます!すごい壮大。
アンコール遺跡群エリアで夕陽撮影に抜群なスポットがいくつかあるらしいんですが、今日はプレ・ループ遺跡の方に来てみました。
最上層の石垣に腰掛けながら日が沈むのを待ちます。
これが本当の黄昏を待ちながら的な?カンボジア平原が見渡せて視界広い。
曇っていて結局夕日が沈むところは見られなかったです。
今回はサンライズもサンセットも残念な結果に・・
このプレ・ループ遺跡はピラミッド型のヒンドゥー教寺院。
広場に石棺が置かれていて、かつてはここで死者を荼毘に付し、寺院内北東部にある小さな祠堂で灰を流したとされています。
この寺院自体が田舎というか周辺が田んぼに囲まれているような場所にあるのでなんとなくのんびりして、黄昏るのには非常に最適で割と好きだなって思いました。
なんとなしにぼーっとしてしまうというか。
心地よくぼーっとできるというか。
夜はパブストリートへ。
このエリアは夜遅くまでにぎわっているので、ご飯にお酒にクラブになんでもありです。
かなり人通りも多いので女性一人で出歩いても特に危険な感じはなかったです。
悪質な客引きとかスリとか、へんな輩もいるだろうし治安は良さそうでも海外来たら最低限の警戒は必要!(というか日本でも同じやけど 笑)
とりあえずビールが飲みたかったのでカンボジア料理が食べられそうな定食屋さんみたいなお店に適当に入ってみました。
なんちゃらプレートを注文したらおつまみセットみたいな感じでちょっとうれしかった(笑)
締めにフォーみたいなものも出してくれました。
呑みすぎるとよくないので、適当なところで切り上げて徒歩でホテルへ。
15分くらいぶらぶら散歩しながら歩いて帰りました。
途中のコンビニでお土産的なものを買って。
TAROこれ、大好きすぎる。
タイでも売ってたんだけど、まさかカンボジアでも売っているとは!!
安いし、かさばらないし、おいしいのでアジアの国で見かけたら絶対大量買いしてしまう一品です。
マジでおすすめ。ほんと美味しい!!
世界遺産であるアンコールワットをモチーフにしたクッキー、アンコールクッキー。
免税店で買うとべらぼうに高いので、コンビニとかスーパーで買うことをおすすめします。
翌日はベンメリア遺跡へ。
宮崎駿監督のアニメ「天空の城ラピュタ」のモデルとなったと噂されているカンボジアのベンメリア遺跡。(実際は違うらしい。真偽のほどは私にはわかりません。。)
なんか宮崎駿のまるまるのモデルとなったほにゃららみたいなの、このブログでも何回も書いたような気がするけど、仕方がないのでまた書いてしまいました。
だってなんかのガイドブック的なものにもそうやって書いてあったんだもの!
というか、ジブリ作品のモデルとなった的なキャッチコピーをつけることで客寄せ効果狙ってる?って最近うがった見方をしてしまうんだけど、それだけジブリファンが多いってことなんでしょうね。(わたしもだけど)
ベンメリア遺跡はシェムリアップから40キロくらい離れていますので、車かトゥクトゥクかで行く感じになるかと思います。
私は現地ツアーを予約していたので、ミニバスに乗っていきました。
車だと大体1時間くらい。
友達でトゥクトゥクでベンメリアに行った人がいるんだけど、2時間くらいかかり、道が悪すぎてお尻が痛くなって辛かったらしい(笑)
なので車で行くことをおすすめします(笑)
ベンメリア遺跡は密林に呑み込まれているような状態で1990年代になってやっと発見されたそうです。
その後の戦乱と戦後の地雷処理の遅れから、現在も修復はほとんどされず手つかず崩壊状態の遺跡。
公開自体も21世紀になってようやっと一般公開されたそう。
全貌が明らかになればアンコール・ワットを凌ぐといわれるほどの規模を持つと推測されています。
たしかにこの切り出した石がバラバラに崩れてる感じとかラピュタっぽい。
というかこの石たち、もともとは壁だったのか、建物だったかのかすらわからないほど原型ナッシング崩壊状態で、潔いというか気持ちよいというか。
なんかよく変わらない感情が渦巻いてしまって結局アウトプットされる言葉は「すごい・・・」
侵蝕されてる感がすごいんです。
一人でジャングルを彷徨った挙句、人っ子一人いないこんな廃墟に辿り着いたら・・・って妄想してみたらインディージョーンズの曲が頭の中に流れ始めてきた。
この世界のどこかに前人未到の未発見の地ってまだあるんかな?そう考えると時の流れと物理的な距離と思考の中で4次元方向に無限大に広がっていくような気がします。
浪漫や。
いろんなところがめちゃくちゃ崩れてます。
ガイドさんによると地震とか自然風化で崩壊したものではなくて、長期間の紛争で破壊されてしまったんだそう。
中には意図的に壊されたところとかもあるんですって。
作るのも人の手で壊すのも人の手。
ベンメリアは写真で見るよりも現場に行った方が100倍くらいいいです。
冷っとした空気とか、薄暗さとか、木漏れ日とか、湿度とか、時たま聞こえる鳥とかヤモリ?の声とか。五感がすごく研ぎ澄まされる感じ。
回廊にも木の根が。
私がベンメリアに来たのがお昼すぎくらいなんですが、遺跡内はすごく混んでいて行列に並ぶような感じで見学通路を進みました。
できれば観光客の少ない早朝か夕方くらいに見学しに来るのがいいかなと思います。
日中の太陽ぴかーっていうときよりも早朝夕暮れのちょっとあたりが暗い感じの方が雰囲気あってよさそうです。
インスタ映え確実なスポットだからなのか、結構コスプレっぽい派手な格好の人が多かったです(特に中国の人)めっちゃ攻めてる感じだった(笑)
この景色で40分は黄昏られる気がする。
アンコールワット&トムはもういいかなって感じなんですが、このベンメリアはカンボジアに来る機会があったらまた絶対に来たい!
早朝か夕暮れ時に来て2時間くらい黄昏たい・・・。