岡倉天心は、1903(明治36)年の5月頃、飛田周山の案内で五浦を訪れ、この地をいたく気に入りました。天心は、二年後には六角堂をかまえ、冬はボストン美術館勤務、夏は五浦の海に遊び、国際的な活躍の拠点としました。
明治38年に岡倉天心が設計したもので、「観瀾亭」と名付けられた赤い六角形の堂です。五浦海岸の茨城大学五浦美術館研究所内にあり、天心が思想にふけった場所といわれています。緑の松林を背後に、前には五つの浦がひらけ、太平洋の白波が砕け散るその雄大な姿は、訪れる人々に感銘を与えていました。
茨城県北茨城市大津町五浦727-2
JR常磐線「大津港駅」よりタクシー約10分
常磐自動車道北茨城ICまたはいわき勿来ICから約15分