【石川観光】穴場コースやおしゃれスポット
一度は行ってみたい黒部ダムがある石川県。金沢や宇奈月温泉などで有名ですが、素晴らしい自然や文化・特産品など知られていない魅力が沢山あります! ドデカ顔の仏像ハニベ巌窟院や忍者寺があるのはご存じでしょうか?石川県の不思議で面白い隠れた穴場名所へモーレツ女子旅部がご案内します・・・♡石川県のおすすめ観光&穴場観光!
石川県には「古都」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
昔の面影を残した美しい街並み、ゆったりと流れる時間、歴史を感じる建物など、日常とはまた違った時間を楽しみたいものです。
雄大な自然、見応えのある観光名所、そして美味しいものがたくさん詰まっている石川を思いきり楽しむためにも、石川県の魅力を余すところなくご紹介します。
石川県に旅行に行くならまずは石川県を知ること!
せっかく旅行に行くのであれば、旅先の歴史や文化などその土地のことを知っているとより楽しむことができます。
そこで、石川県がどんなところなのか紹介していきます。
石川県の歴史
石川県の歴史と言えば、加賀百万石の前田利家を思い浮かべます。
元々この地域は本願寺派の勢力が強かったのですが、本願寺と敵対する織田信長が柴田勝家らを派遣してここを平定し、能登国を前田利家に、加賀国を佐久間盛政に与えたことへと遡ります。
信長の死後、豊臣秀吉が実権を握り、利家は加賀国をも領土として尾山城(現在の金沢城)に入城すると、城下町の建設を始めました。
利家の長男利長は関ヶ原の戦いで徳川家康につき、越中国を与えられます。
江戸幕府の幕藩体制のもと、加賀国、能登国、越中国を収める加賀藩の藩主となりました。
この頃の前田家は外様でありながら120万石を領していたのです。
第二代藩主利常は徳川秀忠の娘珠姫を娶り、徳川大名として大坂夏の陣を戦い、また大阪城大改修においてもあえて大名より多い負担を負うことで、外様大名として取り潰しを避けようとしました。
その後、加賀藩は産業振興や学問、文芸などに注力し、伝統文化が発展しました。
この頃の藩主であった第4代藩主前田綱紀は学問を奨励し、能楽なども栄えるようになったのです。
このような歴史が、現在の石川県の伝統工芸を育む礎となっています。
石川県の風土
石川県は本州のほぼ真ん中に位置しています。
北は能登半島となっており、日本海側に突き出した細長いエリアにあります。
東西100.9km南北198.4kmで、海岸線は実に580.6kmにも及んでいるのです。
長いが故に、能登と加賀では全く異なる地形を形成しているのが石川県の特徴です。
能登地方は標高300m以下の丘陵地が大部分を占めており、外浦の海岸は波による侵食で海岸段丘が発達しています。
それに対して内浦は穏やかな様相となっており、全く異なる地形と言えます。
一方の加賀地方は2702mの白山を最高峰とする山岳地帯が発達しており、そこから流れる河川によって沖積平野が広がっています。
海岸の多くは砂丘海岸を形成しており、能登地方とは対照的な地形となっているのです。
この相反する地形が、石川県に多様な自然をもたらしています。
年間の降水量は2000~3000mmと多く、季節風の影響で雪がよく降ります。
このイメージのため、石川県と言えば寒く雪が多いと思われていますが、実は春・秋は非常に爽やかな日が多く、夏は雨が少なく気温も高くなりがちです。
季節のメリハリがはっきりとしているため、それぞれの季節で異なる表情を楽しむことができるのです。
雪は11月に中旬から降り始めるので、雪の石川県を楽しみたいときには11月中旬以降が良いでしょう。
石川県の文化
石川県は伝統文化が非常に発展している地域と言えるでしょう。
それは歴史的背景が大きく影響しています。
加賀友禅や加賀蒔絵、金沢仏壇など金箔に関する伝統工芸は素晴らしく、九谷焼や大樋焼、輪島塗などの日本を代表する伝統工芸も受け継がれています。
能楽や狂言、加賀万歳といった伝統芸能、茶道なども発展を遂げており、これは五代藩主前田綱紀の学問の奨励により「加賀は天下の書府」であると褒め称えられたことからも納得できます。
茶の湯が盛んだったこともあり、九谷焼や大樋焼は茶の湯と共に発展しました。
また和菓子が有名なのもこのためだと言われています。
石川県の祭り
伝統的なお祭りは、その地域の文化や歴史、風習が色濃く現れます。
有名なお祭りから村ごとの小さなものまで様々ありますが、お祭りに参加することはその地域と触れ合う良いきっかけとなるでしょう。
石川県は大きく能登と加賀に分かれます。
加賀は加賀前田藩百万石の城下町として格式のある祭礼が多く、能登は風土民族に密着したものが伝承されています。
加賀を代表するお祭りと言えば、前田利家が金沢城に入城したのを記念して開始された「加賀百万石まつり」が有名です。
豪華絢爛な「百万石行列」は一見の価値があります。
有名俳優が前田利家公に扮して練り歩く姿も華やかで人気がありますが、文化財に指定されている加賀獅子行列や武者行列、加賀とび行列などは見応えがあり、当時の華やかな加賀藩を感じてみてはいかがでしょうか。
一方で能登のお祭りと言えば、宇出津の「あばれ祭り」です。
能登にはキリコと呼ばれる大きな灯篭を飾るお祭りが各地にたくさんあるのですが、中でも「あばれ祭り」は有名で、大きなキリコが40本も出る大迫力のお祭りです。
祭囃子の中、火の粉飛び交う松明の周りを練り歩く様は勇壮であり、「あばれ祭り」と呼ばれる所以でもあります。
石川県の歴史的名所
まるでタイムスリップしたかのように、石川県には歴史を感じられる街並みや名所がたくさんあります。
金沢東茶屋町にある「金沢東廊 志摩」は、国の指定重要文化財です。
文政3年に建てられて以来手を加えることなく今日に至っており、歴史を感じる建物です。
遊興のために造られた2階の設計などは独特で、江戸時代の金沢の華やかな遊びを垣間見ることができます。
加賀藩のお膝元である金沢には武家屋敷がたくさんあり、加賀藩の勢いを感じることができます。
しかし、そんな数多くある武家屋敷の中で、「成巽閣」は少し趣が異なる場所と言えます。
実はこの建物は、13代藩主の前田斉泰が母君である真龍院のために建てた隠居所なのです。
そのため、女性らしい雰囲気が漂っているのが特徴です。
大名書院造と数寄屋造を併せ持つ印象的な建物で国の重要文化財となっており、特に「群青の間」は一見の価値があります。
豪華な加賀藩のお膝元である石川県は華やかな時代を感じる名所が多いのですが、壮大な自然に浸ってみるのもいいものです。
芭蕉堂は、北陸随一と言われている渓谷美・鶴仙系へ向かう黒谷橋のたもとにある御堂です。
深い緑の中にひっそりと佇むこの建物には、松尾芭蕉が祀られています。
夏は深い緑が、冬は真っ白な雪景色がまるで時が止まったかのような景色となり、芭蕉堂へと誘ってくれるでしょう。
石川県の郷土料理
郷土料理には、その土地の風土や歴史が色濃く反映されています。
石川県は、その独特な地形が育む豊かな食材や文化が反映された郷土料理がたくさんあります。
その代表格が「ぶり」です。
冬になると能登では「ぶりおこし」と呼ばれる雷鳴が轟き、これを機に本格的なぶり漁が始まります。
厳冬の寒ぶりは脂が乗っていて極上、出世魚ということもあり江戸時代には縁起物として城下に出回ることはなく藩主へ献上されていました。
このようなことから、ぶりは石川県を代表する食材としてぶり大根やかぶらずし、発酵食品の巻きぶりとしてこの地に伝わっています。
また能登半島は三方を海に囲まれており、粘りの強い土壌が特徴です。
そこで栽培された野菜には、独特な風味があります。
能登野菜と呼ばれていますが、この地元の野菜を使った郷土料理が「あいまぜ」です。
根菜を煮込んだものなのですが、幅広いアレンジがそれぞれの集落や家庭を反映し、いかにも郷土料理といったように、地域性が現れています。
一方、風土の異なる加賀地方にはまた異なる郷土料理が伝わっており、特に金沢の郷土料理を「加賀料理」と呼んでいます。
「鴨の治部煮」や「鯛の唐蒸し」「かぶらずし」に代表される加賀料理の特徴は、豊かな山海の食材を用い、それを豪華な九谷焼や加賀蒔絵、輪島などの器に盛り付けるという点です。
また金沢では加賀料理以外の食文化として和菓子や地酒があり、特に和菓子は金沢で発展した茶の湯が由来になったと言われています。
石川県旅行の楽しみ方
旅行へ行く時には、事前に下調べを行うのはとても楽しい時間です。
旅先へはどうやって行くのか、寄り道をして行くのもいいでしょう。
目的地に到着したらどこへ行こうか、何を食べようか考えれば考えるほど旅行の楽しみは増えていきます。
石川県には、そんな楽しみを満足させられる楽しみがたくさんあります。
ここで、石川県を旅行する際の楽しみ方を知っておきましょう。
石川県へのアクセス
石川県は本州のほぼ真ん中の日本海側に位置します。
そのため、関東からも関西からも好アクセスということになります。
石川県へのアクセス方法としては陸路か電車が選べますが、旅路を楽しむのは旅行の醍醐味の一つです。
金沢へ行くのか、能登へ行くのかでもアクセス方法は変わってきますが、まずは金沢へ向かうアクセス方法を紹介します。
鉄道で行く場合には、北陸新幹線か特急列車を利用します。
東京、名古屋、大阪のいずれからでも2時間半で到着します。
東京からは北陸新幹線で、名古屋からは米原より特急しらさぎに、大阪からは特急サンダーバードで金沢へ行くことができます。
電車で過ごす時間は、国内旅行の醍醐味とも言える駅弁を楽しんだり、車窓から景色を眺めたりと、旅の気分が盛り上がる楽しいひとときとなるでしょう。
東京から車で行くには、練馬インターチェンジから藤岡ジャンクション経由、上越ジャンクションを経て、金沢森本インターチェンジで降ります。
所要時間はおよそ5時間と少し時間がかかりますが、道中のサービスエリアに立ち寄ってみるのも楽しいでしょう。
名古屋からは一宮インターチェンジより米原ジャンクションを経て、金沢南インターチェンジまで2時間半で到着します。
大阪からは吹田インターチェンジより米原ジャンクション経由、金沢南インターチェンジまで3時間20分くらいかかります。
高速バスを利用して向かうこともできます。
東京からは北陸鉄道バス利用で7時間30分、西日本JRバス利用で8時間です。
名古屋からも北陸鉄道バスと西日本JRバスがありますが、いずれも約4時間となっています。
西日本JRバスには夜行バスもあり、夜行バスを利用すると7時間50分の時間が必要です。
最後に大阪からですが、こちらも北陸鉄道バスと西日本JRバスの2本が運行されており、北陸鉄道は4時間40分、西日本JR鉄道は5時間45分で到着します。
大阪からも西日本JRバスの夜行が利用でき、この場合には7時間40分かかります。
夜行バスは時間がかかりますが、交通費を節約することができるというメリットがあります。
費用を抑えたい場合や、時間に余裕のある方はバス利用もまた楽しいかもしれません。
温泉を堪能する
旅行で温泉に入るのは楽しみの一つでもあります。
石川県には人気の温泉がたくさんありますので紹介します。
石川県を代表する加賀温泉郷は、山代温泉や山中温泉、片山津温泉、粟津温泉、辰口など多くの温泉地からなる人気のエリアです。
山代温泉は1300年前に行基が傷を癒すカラスを発見したことが始まりと言われている北陸屈指の古湯で、「カラスの湯」と呼ばれています。
与謝野晶子や泉鏡花も愛したとされる温泉で、今尚昔の風情を感じられます。
泉質はナトリウム・カルシウム一硫酸塩塩化物泉、カルシウム・ナトリウム一硫酸塩泉、アルカリ性単純温泉です。
効能は神経痛や筋肉痛、慢性消化器病、疲労回復などに効果があります。
次に紹介するのは和倉温泉です。
この温泉は国内では珍しい、海から湧き出る塩分が豊富な湯が特徴です。
開湯1200年の長い歴史のある和倉温泉は能登半島最大の観光地、七尾湾を臨む海岸沿いに広がる温泉場です。
目の前に広がる七尾湾にかかる能登半島大橋、真っ赤な夕日を浴びる様は美しく、目を見張るものがあります。
泉質はナトリウム・カルシウム一塩化物泉で無色透明・無臭。
およそ80度の高温な温泉で、効能は慢性消化器病、秘部病、婦人病、アトピーに効果があるとされており、胃腸病や貧血には薄めて飲泉としても利用できます。
金沢の奥座敷と言えば、多くの文豪に愛された湯涌温泉を忘れてはいけません。
開湯から1300年と歴史のある温泉です。
718年に紙漉き職人が一羽の白鷺が身を浸しているのを見つけて行ってみると、そこに湯が湧き出ていたため、「湯涌温泉」と名づけられたとされています。
加賀藩主やその一族も利用したと言われており、大正時代には日本の名泉としてドイツのバンコク光線博覧会に出展されたこともある名湯です。
竹久夢二がかつてこの地に滞在し、湯涌温泉を題材とした書籍を発表したことでも知られており、竹久夢二記念館もあります。
泉質はナトリウム ー塩化物・硫酸塩塩泉です。
効能はリウマチや腰痛、末梢循環障害、高血圧や喘息などとされています。
文化を体験する
石川県は多くの伝統工芸の産地です。
それぞれの地域に国指定、県指定、希少伝統工芸がたくさん根付いています。
代表的なものに九谷焼や輪島塗、大樋焼、山中漆器、加賀友禅などがあります。
金沢箔も有名で、金箔を用いた金沢仏壇、輪島塗や加賀友禅にも金箔や蒔絵が施された豪華な伝統工芸がたくさんあります。
また三味線や箏曲、舞踊、茶の湯といった伝統芸能の息づく芸どころでもあるのです。
このような文化の歴史を調べたり、体験するのも旅の楽しみです。
伝統工芸や伝統芸能を体験するには、染め着物の最高峰とされる加賀友禅の簡単な手書きや染めはいかがでしょうか。
加賀友禅の染色技術は、長い修行期間を経て習得するものなのですが、簡単な絵付けや染めを体験できるのが、「加賀友禅会館」です。
ここでは染色の体験だけではなく、加賀友禅の着物の着想体験も可能です。
そのまま兼六園を散策することができるのも、嬉しいポイントです。
そして、忘れてはいけないのが茶の湯です。
前田利家が千利休より侘茶を学び、綱紀が千宗室を金沢に迎え指南を受けたと言われるほど、加賀は茶の湯との繋がりが深いのです。
これに伴い、茶道具を作る工芸師も金沢を訪れ、このことが加賀の伝統工芸を発展させました。
石川県は茶道を楽しむ人も多くいて、至るところでお抹茶をいただくことができます。
美しい庭園を眺めながらいただくのであれば兼六園の時雨亭、江戸時代からの風情漂うひがし茶屋街の志摩はいかがでしょうか。
また町家塾では、お茶を楽しみながら表千家の作法や所作の基本を学ぶこともできます。
もう一つおすすめなのが、大樋美術館です。
大樋焼は唯一無二の飴色の美しい焼き物で、千宗室と深い関わりを持っています。
加賀茶の湯350年を大樋焼は共に歩んできました。
大肥美術館には大樋焼の歴史はもちろんのこと、茶道具や石川の茶の湯の歴史を学ぶことができます。
茶室から樹齢500年の赤松を臨みながら、大樋焼の茶碗でお茶をいただくこともできます。
白山信仰
白山は富士山、立山と並ぶ日本の三名山です。
加賀地域の地形は白山から流れる川によって形成され、その恵みにより多くの農作物がもたらされました。
雪をいただき輝く様は神々しくもあり、古くから人々は白山を「白き神々の座」として信仰されてきたのです。
この白山は修験の地としても知られており、全国より多くの修験者が集まることでも有名です。
古い書物などにも加賀温泉郷で体を休める修験者の姿が描かれており、白山が古くから信仰の対象であったことが伺えます。
養老元年に僧泰澄が山頂に奥宮を祀ったことから白山信仰が始まったとされており、今も白山比咩神社を訪れる人が多く見られます。
武家からの崇敬も厚く、江戸時代には前田家の祈祷所となりました。
石川県のおすすめエリア
石川県をいくつかのエリアにわけて紹介していきます。
おすすめの観光スポットなどもいくつか挙げますので、これらを参考に県内を散策してみてはいかがでしょうか。
能登
能登半島は、日本海に突き出た三方を海に囲まれた地域です。
外浦は日本海の荒波にさらされている反面、内浦は穏やかな七尾湾に面しており、同じ能登半島でありながら全く異なる様相となっています。
入り組んだ地形からブリなどの魚介類が豊富に水揚げされ、なだらかな丘陵地帯が広がっているため、海からくる湿度で粘り気のある土が独特な風合いの能登野菜を育みます。
どの季節も新鮮な食材に溢れるこの地域の美味しい郷土料理を楽しむのもいいでしょう。
また能登は、昔から受け継がれてきたお祭りが多く残る地域でもあります。
キリコと呼ばれる巨大灯篭が火の粉の中を練り歩く「能登キリコ祭り(あばれ祭り)」は、日本遺産に指定されている大迫力のお祭りです。
他にも、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「あえのこと」や「アマメハギ」といった民族的なお祭りも一見の価値ありです。
伝統文化では、日本を代表する漆器として高い評価を得ている輪島塗が有名です。
124もの工程を経て完成する輪島塗は、浜に海水を巻き天日で蒸発させた「かん水」や、下地に塗る珪藻土の一種である輪島特産の地の粉を下地に塗って作られています。
輪島塗は、まさに能登ならではの伝統工芸と言えるでしょう。
金沢
金沢と言えば、加賀百万石の城下町として有名です。
武家文化を色濃く残し、武家屋敷なども多く残っています。
また文化的に成熟した都市として、古き良き時代をそのままに見応えのある観光スポットも多くある地域です。
中でも兼六園は有名で、初めて金沢を訪れるのであれば外せないスポットです。
兼六園は国の特別名勝に指定されており、四季折々に異なる表情を見ることができます。
水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並び日本三名園の一つとしても知られています。
兼六園の中でも特に有名なのが「徽軫灯籠」です。
二本の足の灯篭で、その片足は霞に浸かっており、背後に広がる緑、手前にある虹橋とを眺む景色は言うまでもありません。
他にも金沢三茶屋街の「ひがし茶屋街」「にし茶屋街」「主計町茶屋街」で、古い町並みを楽しみながら散策するのもおすすめです。
ひがし茶屋街は国の重要伝統的建造物群保存地域になっており、美しい出格子と石畳はなんとも言えない風情を醸し出しています。
今では和菓子や伝統工芸品、カフェなどが立ち並ぶ楽しいエリアにもなっています。
このように歴史を感じるものが多く残る金沢ですが、是非知っておきたいのが金沢21世紀美術館です。
2004年にオープンしたこの美術館は、今までの高かったハードルを取り払うかのように「開かれた美術館」をコンセプトとしてオープンしました。
没入できる、体験できるアート作品は話題となり、日本のみならず世界のアートファンを魅了しているのです。
南加賀
石川県は能登地域と加賀地域の二つのエリアに別れると言われますが、厳密に言えば能登地域、南加賀地域、金沢となっています。
南加賀地域と金沢は風土、文化などが大きく異なっています。
南加賀は石川県の南部に位置し、白山を最高峰とした山岳地帯から海へと続くエリアです。
有名な加賀温泉郷はこの南加賀にあります。
加賀温泉郷は山代温泉、山中温泉、片山津温泉、粟津、辰口からなり、その周辺には温泉情緒あふれる温泉街が広がります。
大自然の中の温泉を満喫した後は、温泉街を散策するのもおすすめです。
山中漆器や日本三大古窯の一つである九谷焼が有名で、伝統工芸や地場産業も盛んに行われており、豊富な温泉や多くの伝統工芸が根付いていることから、南加賀は「ゆけむりの里」「ものづくりの里」として知られています。
祭りの多い地域でもあり、5月の「お旅まつり」や8月の「山代大田楽」「手取りの火まつり」など、風土を色濃く反映した祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
手取りの火まつりでは高さ45mの大かがり火や虫送り太鼓を楽しみながら、北陸最大級の規模の花火大会も催され、夏の風物詩となっています。
この地域は東に山岳地帯、西は日本海に面しているため山海の恵みが豊富なエリアです。
美味しい郷土料理と温泉を堪能した後は、美しい伝統文化を体験するも良いですし、大自然を満喫するも良いでしょう。
それぞれの楽しみ方で旅することができます。
石川県は加賀百万石の城下町、武家文化が色濃く残る歴史あふれる街金沢を筆頭に、なだらかな丘陵と海が広がる能登半島、そして南加賀の山岳に広がる温泉郷など、様々なテイストを楽しむことができます。
海と山の新鮮な食材、豊かな伝統文化と祭り、美しい町並み、そして温泉など、石川県には魅力がたくさん詰まっています。
本州のほぼ真ん中に位置する石川県は都市部からもほど良い距離感があり、旅行のワクワク感を高めてくれることでしょう。