2024年6月中旬~3ヶ月間日本一周の旅に出ます!

萩旅行#1

阪九フェリーで門司から仙崎&萩へ(1)

旅した日:2013年11月

今回はかなりの思いつきで神戸→門司の阪九フェリーで旅してきました。

どうしてわたしはこんなにフェリーに乗るのが好きなんだろうかと自分でも不思議なくらいフェリー旅が好きすぎて、今回もふと思い立って週末フェリー旅に出かけてしまったのだけれど、うーん。

どうしてこんなにフェリーが好きなのか、ちょっと考えてみました。(好きなものに理由はいらないんですけどね)

まずはフェリーに乗ってる人たちの身にまとっている”旅感”。

フェリーは移動の手段だけど、同時に目的でもあるような、そんな曖昧な時間が好きだ。

移動の手段かつ目的ですが、フェリーの中では特にやることがない・・・・

ゆらゆらと波をわけて進む船の中、とりとめのない考えが浮かんで消えて時にはじっくり考えて、かといってすぐに忘れてしまってという心地のよい思考をめぐらすのが好きなんですね。

あとはフェリーの中で飲む生ビールが格別。

ビール飲んでぼーっと考えて、またビール飲んでぼーっとして、ぐだぐだになって眠るのが最近のお気に入り。

フェリーではまどろみながら寝てるような寝てないような浅い眠りなんですね。

今回はフェリーでよろけて一口も飲んでいない生ビールを床にぶちまけるという悲しい事件を乗り越えて、朝8時半に新門司港に到着~!

とってもよい天気。

しばらく寒さが続いていたけれど、この週末は小春日和でうれしいお散歩日和。

今回は九州方面ではなくて、関門海峡を越えて中国地方へ。

とりあえず、なんとかたどり着けるだろうと適当に萩の民宿を予約しておいたのでボチボチと向かう。

ただ交通手段とかルートとかまったく考えてなかったので、下関でとりあえず下車。

スマホの乗り換え案内で『下関→萩』と検索してみたら5時間とか7時間という目を疑う結果が発表されていたので、なんじゃこりゃーと松田優作ばりに叫んで駅員さんのもとへ。

駅員さんのアドバイスによると、下関から『山陰観光列車 みすず潮彩号』という観光列車があるから、それに乗って仙崎まで行ってそこから路線バスで萩へ向かうのが早くて面白いルートだよと教えてもらったので、早速その潮彩号へ。

どうやら1日に1本しかない列車のようで、タイミングよく乗車できたのが本当にラッキーとしか言いようもない。

船でビールをぶちまけてしまったから、その分のお返しなのかもしれんなぁ・・・とまたとりとめのないことを思いながら列車に乗り込みます。

三角や階段型の窓などアールデコ調に統一された「みすゞ潮彩」。

車内では、指定席のほとんどが海側に向けて設置され、通常より大きくとられた車窓から日本海の眺めを満喫できるよう配慮されています。

特に眺めの良い3箇所のビュースポットでは列車を停止させ、車内アナウンスによる車窓案内を行い、乗車時間を楽しませてくれるエンターテインメント精神が旺盛な列車!

列車の中では金子みすずさんにまつわる紙芝居をやってくれたり、記念乗車券をくれたり、金子みすずの手作り詩集&ポストカードをくれたりと、かなりのおもてなし精神。2時間あっという間でした。

しかも乗車券&指定席券で2000円弱というお値段はなかりのコスパ!

中国地方をゆーっくり旅する方には本当におすすめの観光列車です。

そして金子みすずさんの故郷、仙崎に到着。

仙崎という街自体は派手な観光地という雰囲気ではないけれど、街のあちこちに金子みすずの詩が飾られていて、みんな誇りに思ってるんだなと感じました。

金子文英堂を再現した『金子みすゞ記念館』です。

世界文学大全集!!これぞ文英堂という雰囲気。

実際に本は買えませんが、レトロな本がたくさん並んでおります。

みんなちがって、みんないい。

この画、よーく見てみるとモザイク画みたくなってます。近づいてみると・・・

いろんな方の顔写真になっているんですね。

みすゞさんの部屋を再現しているそうです。

窓から通りが見下ろせるとっても感じのよい部屋でした。

空間の気がよいというか、流れがよいというか、そんな雰囲気です。

金子文英堂の番頭さん気分で。

金子みすゞ記念館のある通り沿いにはいろいろ面白そうなお店も。

「こころのうたの里 みすゞこうぼう」さん

蔦の絡まる重厚な雰囲気の喫茶店も。

文豪達が集ってそうな雰囲気ですね。

そして雰囲気のある喫茶店の奥に『金子みすゞモザイクプロジェクト2000』の展示がありました。

ここがまたとっても素敵すぎて、仙崎に行ったら絶対見ないと損!

地元の若者が中心となって、平成16年から取り組んでいる「プロジェクトM」。

仙崎名産の蒲鉾の板を組み合わせ、童謡詩人金子みすゞをモチーフにしたモザイク画を制作しています。

蒲鉾板一枚一枚には、長門市を訪れた人や市民によるメッセージが記入されており、平成16年から毎年制作されているそうです。

長門市仙崎のみすゞ通り中ほどにある、旧JA倉庫に展示されている「プロジェクトM20000」は、蒲鉾板20,000枚を組み合わせて、金子みすゞの詩「大漁」の世界を表現しています。

倉庫内の照明を落とすと、ブラックライトで大漁の鰮の群れが浮かび上がってきます。

金子みすゞの詩「大漁」の世界の中に、今、わたしは立っています。

大漁で喜んでいる人間からの視点だけでなく、獲られてしまった側の、何万もの鰮と、その鰮の家族からの悲しみの視点を描いているんです。

仙崎稲荷・八坂神社にお参りいていきます。

赤鳥居が連なっているお稲荷さん。

そしてキノコプロジェクト。わたしの手作りのShimeji型きのこ。

蓮の根元に。

キノコを置き去りにする時は毎回、ちょっとした罪悪感と寂しさと哀しみが・・・

さようなら、きのこ。

みすゞのお墓も仙崎にあるんですね。

さらにブラブラして、青海島に来ました。

島に向かう橋は坂になっていて、ちょっときついけど歩いて渡れます。

展望台はとっても見晴らしがよく、仙崎の街を一望できます。こう見ると街全体はこじんまりとしてコンパクトな感じなんですね。

そしてここでもキノコ。

SONY DSC

枯葉のなかにそっと隠すように置き去り。

すっかり青海島の自然風景に溶け込んでしまいました。さよなら、きのこ。

そして青海島から仙崎へ戻る橋の上でこの風景。そしてわたしはこう思いました・・・この街は神に祝福されている・・God Bless…そんな風に思うほど荘厳な空模様。

荘厳な気持ちでちょっと嬉しい気持ちで仙崎を後にして、本日のお宿がある萩へ。バスで2時間ほどかけて向かいます。

幕末維新志士めぐりの萩散歩(2)へ続く

萩温泉郷 宵待ちの宿 萩一輪


11の湯舟(内湯2・露天4・半露天4・サウナ1)を湯めぐりを愉しめます。 ≪海風の湯≫【内湯1、露天陶器風呂1、露天岩風呂1、露天釜風呂2】 ≪月見の湯・夢見の湯≫【内湯2(お子様優先湯舟あり)、半露天陶器風呂3、半露天檜風呂1、サウナ】は入替制になっております。 また、足湯テラスからは庭と日本海が一望できる【足湯】があり、青い海・波音・潮風を感じながら自然のマイナスイオンにゆったり・・・。 ティーラウンジには【足癒浴】もあります。菊ヶ浜海岸・庭を眺めつつ足裏はポカポカでうっとり気分。

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この記事を書いた人

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