近江八幡ひまつぶし散策コース!安土城下町を歴史散歩

歴史的建造物の旧八幡郵便局


大正10年に建てられた旧八幡郵便局。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計によって1921年に竣工して以来、1960年まで郵便局の局舎として使用されていました。
その後玄関部分が取り壊されたが、2004年2月に復元され一般公開されています。

滋賀県近江八幡市仲屋町中

八幡堀

八幡堀は、安土・桃山時代に豊臣秀次の八幡山城居城のもと、城下町が栄える原因となった町の一大動脈です。

近江商人の発祥と発展、また町の繁栄に八幡堀は大きな役割を果たし、江戸時代後期には近江国において大津と並ぶ賑わいを見せたといいます。

昭和初期までは、常に町の人々の経済・流通路でしたが、戦後は陸上交通の発展によって廃れました。

堀に沿って、白壁の土蔵や旧家が立ち並び、華やかだった当時の様子をよく伝えています。

日牟禮八幡宮の大鳥居をくぐったところに、堀に白雲橋がかかり、橋からは、かつて全国各地から送られてきた物産を一時保管した土蔵が見られます。

近年になって、観光名所として整備され、船着き場などが復元されました。

水郷です。近江八幡市内では4社ほどがこのような水郷を屋形船で巡るツアーをやってるそうです。

秋とか春なら風も涼しくてのんびり気持ちよさそうですが、夏は暑いです!!

日牟禮八幡宮


古くから近江商人の信仰を集め、二大火祭の「左義長まつり」と「八幡まつり」は国の選択無形民俗文化財とされています。

約4万4000平方メートルという広大な神域はエノキやムクの樹が生い茂り、その下を通り抜けて楼門をくぐると、拝殿・神殿が続きます。

寺宝には、江戸時代に海外貿易に活躍した商人西村太郎右衛門が寄進したという「安南渡海船額」をはじめ、祭神である三神の木像などがあり、いずれも国指定の重要文化財になっています。

拝観時間:9:00~17:00
滋賀県近江八幡市宮内町257
近江八幡駅からバスで7分
大杉町から徒歩で1分

八幡山ロープウェー


八幡宮の奥にロープウェーがあったので、乗ってみました。頂上駅からは近江八幡の街を一望!

八幡山ロープウェーは、鶴翼山の山麓と山頂を結ぶ路線で、山頂の八幡山城跡や瑞龍寺への観光客・参詣客の輸送を担っています。

山麓から山頂へ約4分。山頂からは四季折々の琵琶湖、西の湖、旧城下町などが見渡せる大パノラマが広がります。

ロープウェーの頂上駅からは近江八幡の街を一望できます。
奥には琵琶湖もちょこっとだけ見られます。


滋賀県近江八幡市宮内町

八幡山

八幡山散策へGO!!八幡山口、豊臣秀次伏築いた八幡城の城跡だそうです。

村雲瑞龍寺


八幡山の山頂にひっそりと佇む、瑞龍寺。ここは、かつて豊臣秀次が築いた八幡城の本丸跡に建てられたお寺です。

安土桃山時代、秀次の母であり、豊臣秀吉の姉でもある瑞龍院日秀尼が、息子・秀次の菩提を弔うために京都の村雲に創建したのが始まり。

その由緒から、「村雲御所」の名でも知られています。
のちに昭和36年(1961年)にこの近江八幡の地に移され、現在は日蓮宗で唯一の門跡寺院として高い格式を誇ります。

八幡山ロープウェーで登った先にある境内は、まるで時が止まったかのような静けさ。歴史に想いを馳せながら歩くと、風の音までもがやさしく響きます。

滋賀県近江八幡市宮内町
名神竜王ICから30分
料金:境内自由(寺院拝観料500円)
営業時間:9:00から17:00

クラブハリエ


八幡さまのそばにあるバームクーヘンが有名なクラブハリエのお店があります。お洒落建物!まるで、お菓子の夢館。
木漏れ日の中に建つ赤煉瓦のクラブハリエ 日牟禮館。建物へ一歩入ると、そこには甘い香りとともに洋の世界があたたかく広がります。
工房が売場をコンセプトに、季節のケーキやパンなど、とりどりの洋菓子が並ぶショーケースの向こうでは、パティシエたちが忙しく立ち回っています。

滋賀県近江八幡市宮内町246
日牟禮ヴィレッジ

スパリゾート雄琴 あがりゃんせ

滋賀県ひとり旅の締めくくりは延暦寺のお膝元、雄琴温泉でひとっ風呂。

長生きと健康のご利益があるといわれるお寺

滋賀県・近江八幡の街を見下ろすように佇むお寺、長命寺(ちょうめいじ)。
その名の通り、「寿命長遠(じゅみょうちょうおん)」──長生きと健康のご利益があるといわれるお寺です。

開基はなんと聖徳太子と伝えられていて、歴史の深さもすごい…!標高約250mの長命寺山の中腹にある本堂までは、808段の石段。
登りきった先には、重なり合うように建つ美しいお堂群や、古代の伝説を感じる巨石、そして琵琶湖を一望できる絶景が待っています。

「808段」と聞くとちょっとひるみますが、8合目には駐車場もあって、そこからなら5〜6分ほどでお参り可能。
自分のペースで参拝できるのも嬉しいポイントです。

静かな山風と、どこか神秘的な空気。登りきったときの達成感と景色は、まさにご褒美そのものでした。

西の湖

琵琶湖の東南に広がる、静かな湖――西の湖(にしのこ)。
滋賀県近江八幡市にあるこの湖は、今も残る琵琶湖の「内湖(ないこ)」の中で最大の広さを誇ります。

2006年には鳥獣保護区に指定され、2008年にはラムサール条約の登録湿地にも追加された、自然の宝庫。
水辺には野鳥が舞い、四季折々の草花が風に揺れて、まるで時間がゆっくり流れているかのよう。

ここに来たらぜひ体験してほしいのが、西の湖の遊覧船🚤
水の上から眺めるヨシ原や葦のトンネルは、まさに癒しの絶景です。

ちょっと珍しいのが「沈没船」が見られるスポット!
駐車場から徒歩5分ほど、西の湖すてーしょんを目指して歩くと、その姿を間近で見ることができます。
釣り客にも人気で、自然と人が心地よく共存する穏やかな湖畔です。

安土城跡

JR安土駅の北東、標高199mの安土山一帯に広がるのが、織田信長の居城跡「安土城」です。

この地は国の特別史跡に指定されており、天正4年(1576年)から織田信長が約3年をかけて築いた、天下統一への象徴ともいえる城です。
安土・桃山時代の幕開けを告げた壮麗な天主は、当時の最先端技術と美意識の結晶でした。

しかし、信長が本能寺の変で倒れた後、安土城は炎に包まれ、現在は石垣のみがその姿を残しています。

山の南側には堀が巡り、かつての威厳を今に伝えています。
天主跡や本丸跡には礎石が並び、二の丸跡には豊臣秀吉が建立した織田信長廟が静かに佇んでいます。
歩いていると、まるで信長の気配がどこかにまだ残っているような、不思議な感覚になります。

安土城の観光コース所要時間

登り始めから天主跡までの往復は、ゆっくり歩いて約1〜2時間ほど。
大手道の石段は見た目以上に急で、途中で小休止を挟みながら登るのがおすすめです。
石垣の一つひとつに刻まれた歴史の重みを感じながら進むと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

安土城はなぜなくなってしまったのか?

織田信長が天下統一の拠点として天正4年に築いた安土城。
わずか3年の歳月で完成しましたが、その輝きは長くは続きませんでした。
本能寺の変によって信長が倒れると、城もまた戦火に包まれ、天主は焼失。
その後、天正13年には廃城となり、今では静かな山の中に、当時の栄華を偲ばせる石垣だけが残されています。

近江兄弟社メンターム資料館

近江兄弟社の本社1階ロビーを「メンターム資料館」として無料開放し、創業者であるウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏の歩んだ足跡を写真パネル展示しています。
また、ここで販売している近江兄弟社商品の売上代金は全額をチャリティ基金とし、社会福祉団体や、近年では東日本大震災の復興支援のために活動されている団体等に届けているそうです。

滋賀県近江八幡市魚屋町元29

メンタームには入浴剤もあるぞ!

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近江八幡城

市街地のすぐ北にそびえる標高271.9mの八幡山。その山頂に築かれたのが、近江八幡城です。

安土城が落城してから3年後、豊臣秀吉の甥・豊臣秀次によって築かれたお城で、当時は琵琶湖を見渡す絶好の要地でした。
現在は石垣だけが残っていますが、本丸跡には秀次の菩提寺である村雲御所瑞龍寺が、京都から移築されています。
静かな山頂に立つと、どこか時代の記憶が風に混ざって聞こえてくるような気がします。

八幡山城跡は徒歩でも行ける

山頂まではロープウェーを使うのが一般的ですが、登山道と遊歩道も整備されていて、徒歩で登ることもできます。
季節のいい春や秋には、木漏れ日の中をゆっくり歩いて登る人もたくさん。
歩くとだいたい30分ほどで山頂に到着します。
登りきった先には、琵琶湖と近江八幡の街並みが一望できるご褒美の絶景が待っています。

教林坊

教林坊は、西暦605年に聖徳太子によって創建されたと伝わる、由緒あるお寺です。林に囲まれたこの地で太子が教えを説いたことから「教林坊」と名づけられたのだそう。

ご本尊は聖徳太子自らの作と伝えられる赤川観音。「困難な願いも二度参れば叶う」と言われる“再度参りの観音”として、今も多くの人々に信仰されています。

特に有名なのは、晩秋の紅葉。約2,000坪の境内には300本ものモミジの古木があり、真っ赤に染まる紅葉と、周囲を取り囲む竹林のコントラストがまるで絵画のよう。
風が吹くたび、赤と緑のグラデーションがゆらめいて、本当に息をのむ美しさです。

毎年11月15日から12月5日頃には紅葉ライトアップも開催され、幻想的な秋の夜が訪れます。

静けさの中に灯る光と紅葉の競演。歴史と自然が調和した、まさに“心を鎮める秋の聖地”です。

人魚伝説の寺 観音正寺

天空の僧院・観音正寺(かんのんしょうじ)。
ここは、日本で唯一、聖徳太子が“人魚のため”に開いたお寺として知られています。

今から約1400年前、太子は標高433メートルの繖山(きぬがさやま)の山頂で、不思議な存在と出会います。
湖から姿を現した人魚が、こう語りかけました。
「私は前世、漁師として多くの命を奪ってきました。その罪ゆえにこの姿となりました。どうか、この山にお寺を建て、私を成仏させてください。」

太子はその願いを聞き入れ、自ら千手観音像を刻み、堂塔を建立。こうして観音正寺が誕生しました。
山頂にたたずむお堂からは琵琶湖を一望でき、まるで雲の上に立つような静けさが広がります。
まさに“天空の僧院”の名にふさわしい場所です。

観音正寺 人魚のミイラ

かつて本堂には、実際に“人魚のミイラ”が祀られていたと伝えられています。
しかし、平成5年に発生した原因不明の火災によって、御本尊とともに焼失してしまったのだとか。
それでも今もなお、人魚伝説の残り香はこの地に息づき、訪れる人の心を惹きつけてやみません。

静寂の中で風が渡るたび、遠い昔の祈りが聞こえてくるような、不思議な場所です。

沖島

琵琶湖の沖合、約1.5km。
そこにぽっかりと浮かぶ小さな島――沖島(おきしま)。
滋賀県近江八幡市に属する、琵琶湖でいちばん大きな島です。

島にはおよそ300人ほどの人々が暮らしていて、日本で唯一「人が住む湖の島」としても知られています。
そしてもうひとつ、この島の名物といえば…そう、たくさんのネコたち。
のんびりと路地を歩けば、どこからともなく現れる島ネコたちが、旅人をゆるっと歓迎してくれます。

市内との行き来はもちろん船。
通勤・通学用の定期船が運航していて、島の人たちの生活を支えています。

島から見渡す景色は、まさに「湖上の楽園」。
長命寺山や鈴鹿山系、比良山系までを望むその眺めは、琵琶湖ならではの静けさと美しさに包まれています。

時間がゆっくり流れる、まるで昭和の風景が残るようなこの島。
旅の喧騒を離れて“少しだけ時間を忘れたい”日に、ぴったりの場所です。

近江の丁字麩

近江八幡の名物「丁字麩(ちょうじふ)」は、ちょっと珍しい“四角いお麩”。この形には、ちゃんと意味があるんです。

その昔、近江八幡の町並みを模して作られたといわれており、四角い形は碁盤の目のように整った城下町の区割りを表しています。
よく見ると、丁字麩の両面には細い線が入っているのですが、これは町の小路を表しているんだとか。

「城下町に暮らす人々を、決して忘れないように」そんな想いが込められた丁字麩は、見た目もどこか温かく、歴史と人の心を感じる近江八幡らしい一品です。

赤こんにゃく

滋賀県・近江八幡。この町で昔から親しまれてきた名物が、ちょっと珍しい「赤こんにゃく」です。

一見すると「えっ、これホントにこんにゃく!?」と思うほどの鮮やかな赤色。その正体は、三二酸化鉄(さんにさんかてつ)という鉄分で色づけされたものなんです。

この“赤いこんにゃく”には、いくつかの由来が語り継がれています。ひとつは、派手好きだった織田信長が「地味なこんにゃくも赤くせよ」と命じたという説。
もうひとつは、全国を行商していた近江商人が奇抜なアイデアで生み出したという説。
どちらが本当かはわかっていませんが、信長の城・安土があったこの地らしい、ちょっと華やかでユーモアのある伝統食です。

煮物やおでんにすると味がよく染みて、普通のこんにゃくよりもどこかコク深い味わい。近江八幡を訪れたら、ぜひ一度味わってみたい“信長の赤”です。

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会社をボイコットして小さな車でひとり、日本一周の旅をしました。 温泉が大好きで秘湯や混浴、鄙び宿を中心にひとり温泉旅行に出かけています。海外よりも国内旅行が好きですが、韓国やベトナムには毎年数回行っています。(韓国がグルメと美容目的、ベトナムは普通に好きなだけ)基本的に一人旅をしますが、たまに愛犬の福ちゃんや連れとも出かけます。2025年冬に古民家を購入して自力でDIYで古民家改修。神戸と田舎の2拠点移住、畑仕事や地域行事に勤しみます。